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喜ぶ・デレ 校長日誌 西砂の空から NO54 (2016/5/31)

校長日誌 西砂の空から NO54 (2016/5/31)

 全校朝会校長講話

 今朝の全校朝会の講話を紹介します。
「おはようございます。さすが西砂小学校の皆さん、今日もよく話を聞く姿勢が出きていますね。
運動会は大成功でした。皆さんは家に帰ってから、おうちの人に褒められたと思います。でも、せっかく大成功しても、運動会で終わってしまってはいけませんよ。運動会で学んだこと、『最後まであきらめないこと』『全力で取り組むこと』『チームワークを大切にすること』この3つを、この後の勉強やいろいろな行事につなげていってください。
さて、今日のお話は、アメリカのハンバーガーショップでのお話です。アメリカ人の

コルビーさんと言う人が、おなかがすいたので、車でハンバーガーショップのドライブスルーに行きました。ところが、夜中の1時だというのに(アメリカ人って、夜中の1時にハンバーガーを食べるんですよ)、待っても待ってもなかなか順番が回ってきません。
おかしいなあ、と思ったコルビーさんは、お店に入っていきました。お店に入ると、そこは長蛇の列。長蛇の列ってわかりますか?そう、行列が長いっていうことだね。コルビーさんは、長蛇の列の理由を知りたくて、前へ進みました。そこで、理由がわかりました。ハンバーガーショップのスタッフ、店員さんがお客さんにこう言っていたのです。

『私は聴覚障がい者なんです。ゆっくり話していただけますか?』

スタッフの人は、ゆっくり行ってもらってもまだわからなくて、紙とペンをお客さんに渡して、注文が何かを書いてもらっていました。
これに対して、お客さんたちは、怒ったと思いますか?いえいえ。その場にいたアメリカ人のお客さんたちは、誰も文句を言わずに、待っていたのです。そして、言われるままに紙とペンで書いていたのです。
アメリカ人って、すごいですね。素敵ですね。
障害がある人も、ない人も、違いを受け入れて、気持ちよく暮らす社会を、『共生社会』と言います。みんなで言ってみましょう。さん、はい。(※子供たちが「共生社会」と言いました。)
2020年は東京オリンピック、パラリンピックです。世界中から、いろいろな言葉を話す人たち、肌の色の違う人たち、考え方の違う人たち、食べるものの違う人たちがやってきます。そのとき、大切なのは、違いを受け入れること。違うからって言って、『あっち行って』ってやらないこと、『一緒に暮らしていこう』って言うことです。
そんな共生社会を、たった今から創っていきましょう。まずは、皆さんの周りにいる人たちの違いを認めること、受け入れることです。人は一人ひとり違うのです。違うから素敵なのです。その違いを受け入れて、素敵な西砂小学校を創っていきましょう。」