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喜ぶ・デレ 校長日誌 西砂の空から No160(2016/1/1)

校長日誌 西砂の空から No160(2016/1/1)冬休み中は子どもたちの話題がなくなります。そこで、ちょっぴり脱線を。ニューヨーク日本人学校やアメリカ生活の経験をこれから少しずつ紹介していきます。

 今日の話題は、「ニューヨークは寒い」。

元旦は暖かです。暖かいのはうれしいのですが、冬なのに暖かなのは、やはり異常気象を心配してしまいますね。
 ちなみに、ニューヨークがつい先日22度になったという報道がされていました。 
 マンハッタンを、半袖で闊歩するニューヨーカーの姿が映像で流れていました。
 こういうニュースを見ると、ついつい「ニューヨークと東京が同じ緯度にある」ような気がしてしまいます。
 実は、私もニューヨークに行く前はそう思っていました。しかし、さにあらず。実は、ニューヨークの緯度は、津軽半島と同じあたりなのです。だからこそ、22度という気温は異常なのですね。
 実際、私がニューヨークにいたときには、津軽半島と同じ緯度の寒さを実感しました。(※注:私がいたのは、正確にはニューヨークではなく、コネチカット州のグリニッジです。マンハッタンから北東に車や列車で1時間弱の距離です。ですから、ニューヨークよりさらに寒い!)
 どれくらいの寒さかというと、3年間での最高記録はマイナス25度!
 マイナス25度というと、「寒い」という言葉はあてはまりません。「すごく寒い」でもあてはまりません。「めっちゃ寒い」でもあてはまりません。
 で、どんな言葉があてはまるかというと、「痛い」です。
 ニューヨーク日本人学校では、朝、スクールバスを教員総出で出迎えます。外へ出る時刻は7時半頃。この時点でマイナス25度。発熱の下着を身に付け、ダウンやベンチコートを羽織り、厚手の手袋に耳あての重装備で外へ出るのです。しかし、マイナス25度はそんな重装備をあざ笑うかのように、肌を刺します。特に、顔。教育者ですから、さすがにフェイスマスクをするわけにはいきません。その顔を寒さが襲い、結果が「痛い!」となるわけです。

でも、今となっては、こんな体験もいい思い出です。
 
 西砂の子どもたちのためには、「暖冬」が良いかもしれませんが、地球規模で考えると、やはり冬は寒い方が良いのかもしれません。



 ちなみに、零下となると、子どもたちは外で遊ぶことができません。アメリカでは、零下の戸外で遊んだり、体育をしたりすることが法律で禁じられているのです。私が子どものころは、しばしば日本でも零下になっていました。でも、外で目いっぱい遊びました。

 さすがにマイナス25度では遊ぶのは無理としても、マイナス2~3度くらいなら外で遊んだり、体育をしたりはいいのではないかと思ったりもしましたが、さすがに法律です。当然従いました。「郷に入りては郷に従え」ですね。