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喜ぶ・デレ 校長日誌 西砂の空から NO191(2016/1/26)

校長日誌 西砂の空から NO191(2016/1/26)

 今日の全校朝会の校長講話を紹介します。

 おはようございます。

 今日のお話の主人公は、この人です。(※宮崎駿監督のにこやかな写真を提示)知っている人はいるかな?そうです。宮崎駿さんです。となりのトトロとか、千と千尋の神隠しとか、ハウルの動く城とか、たくさんの有名なアニメを作った、世界でも有名な監督さんです。

 この宮崎駿監督がテレビ番組に出ました。

 そのテレビで「めんどくさいのはうらやましい」という言葉が出ていました。校長先生は、どういう意味か分かりませんでした。
 でも、分かっていることがあります。それは宮崎駿監督は世界で有名なすごい監督だということです。
ところが、番組を見ていて、校長先生は、とっても驚いたのです。この写真を見てください。(※宮崎駿監督が頭を抱えている様子の写真)

 なぜ校長先生が驚いたのかというと、そんなすごい宮崎駿監督は絵をかきながら、すべての作業をしながら、こんな困った顔をして、こんな言葉を連発したのです。

「面倒くさいなあ」、「まことに面倒くさいよね」、「あー面倒くさい」、「面倒くせえぞ」

校長先生は、「え~っ!こんなにすごい監督でも、面倒くさいと感じるのか~って」って驚いたのです。

 でも、ここからが大切です。宮崎駿監督は、こんな言葉も言っているのです。

「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ」、つまり、面倒くさいけれど、やらなくてはいけないということですね。さらに、こんな言葉も言っています。

「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ」

 千と千尋の神隠しやもののけ姫のような、素晴らしいアニメを創ることは、とっても面倒くさいということなんですね。

 だから、面倒くさいと思っても、その気持ちに負けずに頑張るしかないということを言っているのです。

 アニメを創ることだけが面倒くさいわけではありません。

 皆さんが毎日やっている勉強は考えてみると、面倒くさいかもしれません。

 西砂小学校では、いろいろな場面で「自分の考えをもちなさい」と言われます。人と同じことを考え、人と同じことを言って、人と同じ行動をしている方が楽です。でも、それではだめなのです。世の中の大事なことって、たいてい面倒くさい、と宮崎駿監督が言うように、自分の考えをもつことって、面倒くさいけれど大事なのです。算数で丁寧に計算することも面倒くさいでしょうね。特に、上の学年になると、計算も大変です。面倒くさいと思うのはわかります。でも、大事なんですよね。漢字を覚えることも面倒くさいでしょうね。漢字を何度も書いて、それも丁寧に書いて覚えないといけない。面倒くさいですよね。でも、日本人である限り、漢字を覚えることは大事です。体育でゲームをするとき、例えばドッジボール、バスケットボール、サッカーのようなゲーム。すぐにでもゲームをしたいですよね。でも、けがをしないようにしっかり準備運動しなくてはいけない。でも、準備運動を丁寧に行うことも面倒くさいでしょうね。

宮崎駿監督が言う通り、世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいのです。

だから、面倒だと思っても、我慢して取り組みましょう。


 皆さんにとって面倒くさいことは何ですか。その面倒くさいことから逃げますか。それとも大事だからしっかり取り組みますか。