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喜ぶ・デレ 校長日誌 西砂の空から No179 (2016/9/13)


校長日誌 西砂の空から No179 (2016/9/13)

 全校朝会校長講話
 50周年記念式典が1ヶ月後に控えています。この時期だからこそ全校朝会では、周年に向けた話をしようと思っています。
 今日はその第一回です。

 おはようございます。今日も雨の音がはっきり聞こえるくらい皆さんは静かに話を聞いていますね。

 明日から5年生は八ヶ岳自然教室に行ってきます。天気予報はよくないのですが、きっと3日間天気はもつと思います。6年生、留守の間、よろしくお願いします。
 
 さて、50周年記念式典まであと少しとなりました。今日からシリーズで西砂小学校の50周年をお祝いするお話をしていきます。

 お話を聞くうちに、皆さんがますます西砂小学校を知り、好きになってくれると良いと思っています。

 今日は紹介するのはこれです。(※写真を提示)。何の像かわかりますか?(※20人くらいの子供の手が上がりました。主に低学年でした。)

 知らない人が多いのはよくわかります。場所は学童クラブの横です。普段はそこには行きませんね。だからわからないもの当然かと思います。

 この石でできた像は、二宮尊徳さんと言います。(※「え~っ、違うよ~。」との声あり。)またの名を二宮金次郎さんです。(※ここで「そうそう。」と安堵の声あり。)

 この人は、江戸時代に生まれて、明治時代を生きた人です。今の神奈川県の農家の生まれです。とっても苦労した人で、子供の頃、お父さんとお母さんが亡くなってしまいます。その後、親戚の家で育ちます。そこでも親戚の人からひどい目に遭います。

 でも、金治郎さんは、くじけずに一生懸命働いて、勉強します。

 頑張ったおかげで、大人になってからは、みんなから頼りにされます。そして、貧乏で困っている人たちをいろいろな方法で助けます。そうして日本を代表する有名な人になったのです。

 金治郎さんは、人が見ていると働く人、人前だけで一生懸命働く人を嫌い、叱りました。それに対して、一生懸命働いていてもみんなから馬鹿にされている人をとっても褒めました。こつこつと勉強したり、地道に働いたりすることが大切だと信じて、立派になったのですね。

 この写真の石の像は、金治郎さんが薪を背負って、本を読んでいる姿です。子供の頃、金治郎さんは、「勉強していないで働け!」と言われ、勉強したかった金治郎さんが薪を背負って働きながら、本を読んで勉強することを思いついた姿です。

 勉強も働くことも、こつこつと、地道に取り組むことが大切であると教えてくれています。

 
 そんな二宮金次郎さんの像がある西砂小学校は、歴史があることがよくわかりますね。皆さん、歴史のある西砂小学校で勉強できて良かったですね。

 二宮金次郎の像がある学校は今ではごくごく少数となりました。今日地域の吉岡さん(※西門の脇の畑を西砂小学校に貸してくださっている方です。)とお話しした際、「あの金治郎像は、もともと分校があった場所(西砂会館)から移設されたんですよ。」とおっしゃっていました。
 金治郎像があるということは、それだけ西砂小学校の歴史がある証拠と言えるでしょう。