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喜ぶ・デレ 校長日誌 西砂の空から NO358 (2017/2/14)

校長日誌 西砂の空から NO358 (2017/2/14)
平成
29214()全校朝会校長講話(いじめ)
 西砂小学校は、先週からいじめ・暴力防止旬間となっています。そのため、今日の全校朝会で私はいじめ講話をしました。

 おはようございます。今日のお話はいじめについてです。
 今日の主人公は、春名風花(はるなふうか)さん。ニックネームは、「はるかぜちゃん」です。はるかぜちゃんは、今16歳。女優、つまり役者さんと声優さんをしています。
 はるかぜちゃんは、小学校の頃、いじめられた経験があるそうです。そのはるかぜちゃんがこんなことをみんなに問いかけています。
 それは、「いじめられる側に原因があるか」ということです。皆さんはどう思いますか?(※子供たちの表情を見ると、当然のように、「いじめられる側に原因はない」という表情でした。)
 そうですよね。校長先生も皆さんと同じです。いじめられる側に原因はないとはっきりと思います。でもはるかぜちゃんは違うのです。なんと、「
いじめられる側にも原因がある」って言うんです。びっくりだねえ。いじめられた経験があるのに、なんでこんなことを言うのかなあ、って思いますよね。
 その理由をはるかぜちゃんは、ちゃんと言っています。それは「完璧な人間はいないから」だそうです。いじめる人って、いじめる原因をいじめる相手の中に「見つけた」だけなんだそうです。もう少し詳しく説明しましょう。はるかぜちゃんは、こう考えます。「いじめをする人は、まずいじめる側に、誰かをいじめたいという目的があってその目的に向かって、いじめる原因を探し出してしまった」のだと。つまり、いじめをする子というのは、いじめたい子にいじめの原因・いじめのネタを見つけるのです。
 どんな人間にも、もちろん校長先生にも、欠点はあります。欠点がない人はいません。欠点をさがそうと思ったら、いくらでもさがせるんですよね。はるかぜちゃんの場合、小学校の頃、クラスで「声優をめざしている」と言ったら、みんなに笑われたり、ばかにされたりしたそうです。その後、
声優さんになるための学校に行っても、やっぱりみんなに笑われたり、ばかにされたりしたそうです。その後さらに、舞台の仕事、つまり役者さんの仕事をすると、やっぱり笑われたそうです。どれだけ頑張っても、最初からはるかぜちゃんをいじめようと思っているのだから、いじめられるのですよね。さて、そろそろ結論です。いじめられる側といじめる側で、変わらなくちゃいけないのは、どっちですか?いじめられる側ですか?それとも、いじめる側ですか?(※子供たちを見回す。)そうですよね。変わらなくちゃいけないのは、いじめられる側ではありません。いじめる側が変わらなくちゃいけないのです。
 はるかぜちゃんは、小学生にメッセージを出しています。それは、「『いじめられない自分』ではなく、『自分がなりたい自分』を目指そう!」ということです。
 いじめられないように、いじめられないように、他に人に気をつかうのではなくて、自分の夢、自分の目標に向かっていくことが大切です。いじめる人たちに気に入られようとするのではなく、自分の人生を生きてください。・・・これがはるかぜちゃんのメッセージです。これで今日のお話を終わります。

 

 いじめは犯罪であり、絶対に許されないことであり、非常に卑怯な行為であり、いじめをしてはいけないことはもちろんのこと、傍観者になってもいけないことを学校(教職員集団)と家庭と地域でしっかりと協働して子供たちに伝えていきましょう。