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校長日誌
2022年9月の記事一覧
いしずえ183
■校門近くにいると、キンモクセイの甘い香りがします。木犀の「犀」の字はサイ
です。モクセイの幹肌が、皮膚の堅い、動物のサイに似ているので「犀」をあてた
のが通説のようです。なかなか幹は見ませんが、今度良く観察してみようと思いま
す。白い花のギンモクセイは見かけなくなりました。香りがしないので探しにくい
ですね。なんとか見つけようと思います。だいだい色のキンモクセイの開花時期は
5日くらいです。大事に秋を楽しみたいですね。 (9月29日飯田芳男)
いしずえ182
■生徒が、生徒会活動や委員会活動に力をそそいでくれる姿に接すると嬉しくなりま
す。自分の時間を人のために使って活動してくれて頭が下がります。思えば家事もそ
んな一面があります。私は中学生の時は、風呂にお湯をいれることはやりましたが、
炊事、洗濯、掃除は親がやっていたので今になって感謝する日々です。私も皆さんが
何かをやってくれることに甘えず、あらためて心配りに励もうと思います。
(9月28日飯田芳男)
いしずえ181
■先日数年前の手帳を見ていたら、9月の朝礼の話のメモが出てきました。それは、
小学生向きの童話の引用です。『王様とお弟子さんの行列を出迎える時、お金持ちは
千頭の馬に、二千樽の油を運ばせて大通りの左右に明かりをともしました。でも都の
はずれの少女は、行列を歓迎したいのに、明かりをともす台も油ももっていません。
もちろんお金もありません。そこで少女は自分の髪を切り落とし、それを売り、一番
安い明かり台と少しの油で明かりをともし、大通りのはずれで行列を待ちました。さ
て、行列が近づくと王様に良いところを見せようとしたお金持ちの明かりは、強い風
が、一つ残らず消してしまいました。でも少女のたった一つの明かりだけは、あたり
を昼間のように照らし、決して消えませんでした。』心をこめて用意した一灯を皆さ
んはどう思いますか?……もっとうまく話したかったなと、手帳を閉じました。
(9月27日飯田芳男)
いしずえ180
■歌声が校長室まで届きます。本番当日に向かうにつれ、ハーモニーの美しさが際立
っていくことでしょう。私が中学生の頃は、文化祭で、グループごとに歌や劇を発表
するスタイルでした。習ったばかりの英語なのに、「明日に架ける橋」や「イマジン」
等、サイモン&ガーファンクルやビートルズをギター片手にうまく歌う友人がうらや
ましかったです。私は一中生の皆さんの歌声がうらやましいですね。中学生にもどり
たいです。今日は3年生の歌声が心に響きました。 (9月26日飯田芳男)
いしずえ179
■春分の日、秋分の日は昼と夜の長さが同じと言われていますが、数日のズレがある
ようです。明日の日の出が5時32分、日の入りが5時33分です。それはそれとし
て「昼」と「夜」が同じくらいの長さのこの時期は、なんともおもむきがあります。
私は、一年中昼と夜が同じなのがいいなあと思いますが、「秋の夜長」「秋の日はつ
るべ落とし」という言葉が活躍できないのはさびしいですね。さて、新しい週が始ま
ります。秋の深まりも楽しみたいです。 (9月25日飯田芳男)
いしずえ178
■お彼岸の頃、和菓子屋さんはにぎわっています。おはぎを買い求める人も多いから
でしょう。春はぼたもち、秋はおはぎ。先人のネーミング(?)センスはさすがです。
子供の頃、我が家のおはぎは大きくて茶碗に入れて食べていました。祖父母は「茶碗
の大きさや箸の長さが、大人用、子供用と違うのは日本人の思いやりだ。」と言って
いました。私は箸を止めずにバクバク食べ、祖父母の話をスルーしていました。でも
今では、箸を止めて思い出しています。 (9月24日飯田芳男)
いしずえ177
■今年のイグ・ノーベル賞に「丸っこいものを回転させる時の指の動き」を解明した
大学の先生が選ばれました。工学賞部門での選出です。「人々を笑わせ、深く考えさ
せた研究」に贈られるのがイグ・ノーベル賞です。文学賞は『法律文書を不必要に難
しくしている原因の分析』が選出されています。ひょっとして『飯田校長の話はなぜ
眠くなるのか』の研究が進められているかも?よ~く自分を振り返る週末です。
(9月23日飯田芳男)
いしずえ176
■今日のコボちゃん傑作選は、ピーマンが苦手のミホちゃんが主役でした。ピーマン
が苦手という人は、一中生の皆さんのなかにもいるかもしれませんね。でも大丈夫で
す。私の経験では、大人になると野菜嫌いは解消すると思っています。また、先日は
「ニンジンが好き」という子供が増えているという報道を聞きました。ニンジン作り
の農家さんによれば「昔より糖度を上げている」そうです。あちこちで人々のニーズ
に合わせる努力を伺い、背筋が伸びることの多い毎日です。
(9月22日飯田芳男)
いしずえ175
■生徒会役員選挙の立会演説会の日なので、生徒会の歴史を調べてみました。初代
生徒会役員の誕生がいつなのかが気になったのですが、結局わかりませんでした。
判明したら一中生の皆さんにお知らせしたいです。ところで記録をひもといていく
と、卒業生からの興味深いエピソードに遭遇、時間が経つのを忘れるほどでした。
その中の一つ『当時は、全員お弁当でした。門を出て左に行き、左の角の喫茶店が
昔はパン屋で、そこで時々パンを買って登校するのが楽しみだった…』とのこと。
早速歩いて検証をしてみました。面影はありません。でも、卒業生の大事な思い出
を肌で感じ嬉しかったです。いい風吹が吹いていました。(9月21日飯田芳男)
いしずえ174
■気温が下がりはじめました。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通りです。夏の
終わりといえば、高田敏子さんの詩に「忘れもの」という作品があります。夏休み
を「キミ」と称した詩の一連『…だがキミ!夏休みよ もう一度 もどってこない
かな 忘れものをとりにさ…』という言葉は意義深いです。「前に進むだけではあ
りません。時々、何かを取りに戻ってみませんか」と言われている気がします。
(9月20日飯田芳男)