日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 錦町の空から NO272 (2018/07/24)

校長日誌 錦町の空から NO272 (2018/07/24)

 日本最高気温を更新

 昨日夕方、気象庁の異例の記者会見がありました。
 埼玉県熊谷市で41.1度の史上最高気温を観測したとのこと。また、東京でも青梅市で等々40度越え。これも史上初。八王子でも40度近くまで行きました。
 こういう状況で、水泳教室を行うのは危険が伴います。実は、今日は10時前に熱中症情報「危険」が発令されていました。ということは、2回目があったとしても、中止の憂き目に遭っていたということです。
 実は、先週17日(火)に、市教委から「熱中症情報『危険』が発令されたら、屋外での運動はもちろん、水泳も禁止」との通達が来ました。今思えば非常に妥当な判断です。
 これをもとに、私は三中校区で話合い、「例年通りには実施できない」との結論に至りました。夏休み水泳教室の変更を決めたわけです。(朝日新聞には、「クーラーの効いた部屋にとどまる勇気を!」という文言がありました。)
 さて、昨年度通りにはいかないと言っても、具体的にどうするか?私は先生方の意見を求めることにしました。
 19日の午後、職員室で、私が状況を話し、校区での決定を伝え、「夏休み水泳教室をどのように運営するか?」について先生方で考えてほしい、と言いました。
 まず、低中高学年と専科のブロックで話し合ってもらい、その後、その意見を全体で共有しました。議論は百出。
「子供たちが夏休み水泳教室を楽しみにしているから、できる限りやってあげたい。」
「1学期に思ったほど泳力が伸びなかった子供が『夏休みに頑張る』と言っていたので、何とか夏休みに泳力を上げてあげたい。」
という意見から始まり、
「夏休み水泳教室の2回目が始まる10時、3回目が始まる11時には、先週や今週を見ていたら、熱中症情報『危険』が発令されていたのだから、2回目と3回目は中止となる可能性が大。1回目だけにすべき。」
「3回目はまず中止になるけれど、2回目も難しい。2回目をあらかじめとりやめておかないと、2回目があると思って、時間をかけて学校に来て、受付しようとしたら、『今、危険が発令されたら、中止です。皆さん、帰ってください。』と言うのは、子供たちにとってこれ以上酷なことはない。帰路でそれこそ熱中症になる危険性もある。」
「1回目だけだと、毎回高学年しか入れなくなるから、初日は高学年、二日目は中学年、三日目は、低学年というようにローテーションしたらどうか?」
「検定を楽しみにしている子供たちも多いから、検定はやってあげたい。低中高学年とも3回は水泳教室ができるから、3回目を検定としたらどうか?」
「低中学年は、水泳教室が3回だけど、高学年は、4回目がある。ただ、4回目を検定にはしたくない。というのも、『一番上の級は夏休みに受検しなさい』と言ってあるので、泳力のある子どもは、夏休みにかけていた。万が一4回目が中止になったら、検定にかけていた子供たちがかわいそう。特に6年生は、最後のチャンスとなる。3回目を検定として、万が一中止になったら、4回目を検定としたらどうか?」
 等々、、、。
 上記のような話合いを受けて、私が「では、今年度の夏休み水泳教室は、1回目だけを行う。高学年から始まって、中学年、低学年の順にローテーションとする。検定は行う。」という決定をしました。
 先生方が、まさに「子供たちをど真ん中に置いて」話合いをしてくれたのは、校長としてとってもうれしいことでした。
 終業式の日、先生方は、この決定を子供たちに伝えました。
 1年生は、がっかりしていたそうです。6年生は、淡々と受け入れていたようです。(もちろん、本音は「がっかり」だったのかもしれません。)
 子供たちには、かわいそうですが、熱中症にさせるわけにはいきません。
 ということで、保護者の皆様にもご理解をいただきたく存じます。