日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 錦町の空から NO1829 (2021.3.7)

校長日誌 錦町の空から NO1829 (2021.3.7)

 土曜授業より
 土曜授業が何度もあった令和2年度ももう少しでお終いです。
 3月6日(土)の授業から。
 3年生の理科です。
 磁石で自由に遊んだあと、気づいたこと(「磁石の不思議」)について発表しました。
 ある子供が、
「これとこれが、、、こうなっているから、、、。」と身振り手振りで説明をしたら、
 専科の先生が「それを言葉で説明してご覧。」と言いました。
 その子は、応えて
「N極とN極をくっつけようとしたら、くっつかなかった。」

 専科の先生は「なるほどね~。」と頷いた後、「N極とN極がくっつかないことについて、もう少し説明してくれる人はいますか?」と問いました。

 すると、今度は他の子が「N極とN極がくっつかないというより、退け合っています。普通、物と物とくっつけたら、ぴったりくっつかなくても、くっつきます。でも、N極とN極、S極とS極は、くっつけたくても離れてしまいます。退け合っています。」
 と答えました。
 新しい学習指導要領では、「全教科で言語活動が重視」されています。
 どの教科でも、言葉で相手に伝えることを大切にしているわけです。理科でもそれは同じです。
 大切なのは、教師が子供の言った言葉をすぐに飲み込まないことです。
 小学校の先生はとかく子供たちの言葉を先回りして理解しがちです。(これは小学校教師の強みですが、しばしば子供たちの深い思考を導かないことにもなります。)
 
 専科の先生は、最後に強力磁石を子供たちに渡足、「N極とN極、S極とS極を近づけると、『退け合う』ことを子供たちに実感してもらいました。
 そして、子供たちの言葉を用いて、
「『N極とN極、S極とS極を近づけたときに、ぐにゃっと』なるのが『退け合う』ということですね。」
とまとめました。