日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 錦町の空から NO945  (2019.8.31)

校長日誌 錦町の空から NO945  (2019.8.31)

 始業式

 今日は8月31日。とうとう8月も終わりです。区部の先生方と話していると、「始業式は、9月2日。」とか「9月3日。」という反応が返ってきます。同じ東京都でも違いますねえ。
 さて、今日は始業式について。
 1か月ぶりに子供たちと会いました。校内には子供たちの元気な声が響きます。これぞ学校、これぞ三小。
 さて、始業式で体育館に一堂に会しました。注意深く見ていると、先生方の整列の合図に素早く反応して、きれいに整列しています。夏休み明けはとかく生活指導面がくずれがちですが、さすがは三小。充実した夏休みの様子が今見られました。
 あいさつに立った私は、全員を見渡しました。皆元気な表情。話を聞く姿勢もばっちりです。子供を褒めつつ話を始めました。
 今回の話の出だしは、「世界柔道」。私は開幕からずっと見続けています。子供たちもテレビで見ているようで、「あ、知ってるよ。」と返事が返ってきました。
 「実は校長先生は昔、柔道をやっていました。」
と言うと、低学年の子供たちから「え~っ!」という驚きの声が。
 その反応が私にはとっても意外でした。
 私が「実は社交ダンスをやっていました。」とか「テニスをやっていました。」と言って驚くのは想定内ですが、いかにも柔道体形の私が「柔道やっていました。」と言って驚かられるとは。
 日本人選手の活躍を伝えるとともに、今柔道は世界に広がっていることを伝えました。その世界に広がる柔道の創始者の嘉納治五郎氏のこの言葉を子供たちに伝えました。それは
「自他共栄」です。

この「自他共栄」について、講道館のHPには次のように書いてあります。
社会を成し、団体生活を営んでいる以上、その団体・社会を組織している各成員が、その他の成員と相互に融和協調して、共に生き栄えることほど大切なるはあるまい。各成員がことごとく相互に融和協調しておれば、おのれのはたらきがおのれ自身の益となるのみならず、他をもまた同時に利し、共々幸福を得るは明らかであり、他の活動がその人自身のためばかりでなく、おのれを始めその他の一般の繁栄を増すはもちろんのことである。
かような次第で、その融和協調の大原則は、つまり自他共栄ということに帰する。・・・」
 これを子供たちには「人のことを思いやって、助け合っていけば、みんなが成長できる」と伝えました。
 では、どんな場面で「自他共栄」が実現できるかというと次のように子供たちに伝えました。
「たとえば、国語では、問題についてみんなで話し合って解決していくことが『自他共栄』ですね。たとえば算数ではわからないで困っている仲間がいるときに、教えたり、ヒントを出したりすることが『自他共栄』ですね。たとえば、体育では、バスケットボールやサッカーをしているときに、自分がうまいとしても、一人でプレーしないで、仲間の良いところがうまく生きるように、パスがうまい子がいたらパスをさせたり、ドリブルがうまい子がいたら、ドリブルを活かしたり、作戦を考えるのがうまい子がいたら、作戦を活かしたり、というようにしていくのが『自他共栄』ですね。」
「学校行事でも『自他共栄』は大切です。もうすぐ全校遠足がありますが、助け合って、安全に、楽しく過ごさなくてはいけません。5年生でいえば、もうすぐ八ヶ岳自然教室があります。これこそ助け合いですね。」
「学校生活は、『自他共栄』、助け合いの場面がたくさんあります。みんなで助け合って、力を合わせて、みんなで成長する2学期にしたいですね。」
と伝えました。