日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 錦町の空から NO1436 (2020.8.19)

校長日誌 錦町の空から NO1436 (2020.8.19)

 運転免許①

 先日テレビを見ていたら、ある県の運転免許試験場が映っていました。運転免許の更新のため人々が集まっているのですが、その数がまるで昔の夏休みのディズニーランドのよう。まあ、長い列となっていました。その待ち時間たるや3時間とか!暑さが苦手な私なんか、間違いなく順番が来る前にぶっ倒れていたことでしょう。
 その映像を見ていて、ふと、アメリカの運転免許のことを思い出しました。
 渡米してしばらくの間は、日本の免許で運転しても良かったのですが、私たち日本人学校の教員は、渡米した最初の夏休みに取得しなくていけないきまりになっていました。
 ハードルは英語とアメリカの交通法規とスタッフ。
 まず英語。ニューヨークは、免許取得の際、日本人は日本語で受験できるのですが、日本人学校があったコネチカット州は、英語かスペイン語かの選択肢がありましたが、日本語の選択肢はありませんでした。それゆえ、事前の勉強(交通法規のための英語学習)をしなくてはいけないのです。よく勘違いをされるのですが、ニューヨーク日本人学校に派遣される教員は皆英語が堪能と思われるのですが、英語が苦手な教員の方が多かったのです。それゆえ、試験のための英語の学習が必須でした。
 次は、交通法規。同じ自動車免許なのに、アメリカと日本の交通法規には違いが多くありました。
 有名なのが「(車が来ていなければ)交差点で赤信号でも右折はできる」ことです。ただ、「NO TURN ON RED」という標識も多く、この場合は、赤信号で右折ができません。(初めのうち、この交通法規がわからず、しばしば後ろからクラクションを鳴らされました。)
 また、踏切の一時停止は日本では必須ですが、アメリカは逆に踏切は列車が来ていない、遮断機が下りていない限りは、停止してはいけません。(このため、踏切で一時停止するのが習慣化している日本人が踏切で一時停止したところに、アメリカ人が追突する事故がある、と聞いたことがあります。アメリカ人にしてみれば、踏切で急にストップするのは信じられないのでしょうね。実は私は追突こそされませんでしたが、踏切で一時停止して、後方の車からクラクションを鳴らされました。)