日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 錦町の空から NO874 (2019.7.2)

校長日誌 錦町の空から NO874 (2019.7.2)

 情けは人のためならず

 昨日の全校朝会の様子です。

霧雨が降っていましたが、子供たちはその霧雨の雨音が聞こえるかのように静かに話を聞いていました。

「情けは人のためならず」について話をしました。このことわざは、大人も意味を勘違いしているので有名なことわざです。

 例として、日本とフランスで同じカキの名産地の友情を取り上げました。昔フランスのカルカンでカキが病気で壊滅的打撃を受けたときに、宮城県の牡蠣養殖業者の方々が病気に強いカキを送ったのですが、今度は東日本大震災で壊滅的大打撃を受けた宮城県の牡蠣養殖業者の方々がフランスのカルカンの牡蠣養殖業者の方々からカキを送ってもらったという話です。
「情け(思いやり)は、人のためにするように思えるけれど、実は、回り回って、自分の所に帰ってくる、というのが『情けは人のためならず』です。
 皆さんもそばに元気がない人、困っている人、悲しそうにしている人がいたら、助けてください。それは、相手の人のためにもなるのですが、いつか回り回って皆さんに素敵な形で帰ってきます。
 ただし、「僕は、私は、あなたに~してあげたんだから、あなたも僕に、私にお返ししてよ」などという見返りを期待してはだめですよ。お返し、見返りを期待するのではなく、相手を思いやって優しい言葉、行動をしてあげることが大切なのです。