日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 錦町の空から NO1580 (2020.11.1)

校長日誌 錦町の空から NO1580 (2020.11.1)

 スペルアウト②

 スペルアウトというのは、例えばイギリスの現地校でもごくごく一般的に行われている教育方法ですが、私は、アメリカの日常生活でこのスペルアウトに苦労していました。
 きっかけはスタバです。私はしばしばスタバに行ったのですが、初めて行ったときに「名前は?」と聞かれました。相手は金髪碧眼のステキなアメリカ人。「え?もしかして、私に興味をもってくれたの?」と一瞬勘違い。ところが、他の客にも名前を聞いていたので、ごく普通のことだとわかりました。
 で、名前を「YASUYUKI」と伝えると、「?」の表情。それはそうでしょう。アメリカ人にしてみたら、初めて聞く名前なのでしょうから。当然のように「綴りは?」と聞かれました。
 そこで「Y」、「A」、「S」、「U」、「Y」、「U」、「K」、「I」とようやく言ったのですが、相手はまたも「?」の表情。私の発音がちゃんと通じていないのです。スタッフは優しかったので、何とかこれで許してもらいましたが(実際は、間違えた綴りになっていました。)、呼び出しを受けてみたら「YASU・・UKI」(康、ウッキ~!?)と、聞いたことのない名前。引きつった笑顔で「YES」と言ってみましたが、シンドイ体験でした。
 そこで、学校の英語の先生にも聞いて対策。
「Yは、YankeesのY」(ニューヨーカーに媚びました)、「AはAmericaのA」(アメリカ人に媚びました。)、「SはSpainのS」(大好きなスペイン)、「Uは、UnitedのU」(ユナイテッド航空を意識して。ここでもアメリカ人に媚びました。)、「Kは、KingのK」(キングカズを意識して)、「IはIndiaのI」(カレーライスが好きなので)というように決め、練習をしました。
 ところが、再度スタバに行って挑戦したところ、グダグダになってしまいました。
 あこがれのニューヨーカーのように、と思っていたのですが、現実は厳しい。
 そこで、考えたのは「日本人名をやめて、日系人になること。」。「JOHN(ジョン)」という名前にしました。こうすると、綴りを聞かれることもないからです。あ~、今思い出しても恥ずかしい。