日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 錦町の空から NO1137 (2020.01.07)

校長日誌 錦町の空から NO1137 (2020.01.07)

 柔道一直線

 柔道メダリストの佐藤愛子先生の講演会の標題を「柔道一直線」としましたが、この標題にぴんときたら、50代後半以降ですね。
 私の年代で剣道をやっていた人は、たいていは「俺は男だ」に影響を受けています。(主役は今千葉県知事)。かくいう私が柔道をやろうと思ったきっかけは「柔道一直線」です。
 このドラマ、実は今思うと、むちゃくちゃなドラマでした。ドラマの冒頭で、投げられた人が道場の板壁をぶち破って外へ飛んでいく、というのを私は「すげ~」と思ってみていましたが、実際に柔道を始めて見ると、投げるとき手を離したら、もちろんめちゃくちゃ怒られます。手を離すどころか、むしろ、相手を投げ落とす寸前に引っ張り上げるのです。もちろん、相手の衝撃を和らげるためです。(優し~い!!)
 もっと驚いたのは、ドラマに出てくる技です。実際に使う技だと思ってみていました。例えば、「大噴火投げ」。主人公のライバル(鹿児島出身)が編み出した技ですが、もうほとんどプロレス。相手を真上に投げ上げ(どんだけぱわーがあるんだよ。)、落ちてきたところを頭で受け止める、相手は背骨を折られるわけです。これはもはや柔道ではありません。プロレスでもバックブリーカーという技がありますが、こんなに危険ではありません。
 こんな技を「かっこい~い!」と思ってみていたのも、本物の柔道を知らなかったからこそ。
 その点、今回本物の柔道を見て、触れた三小の子供たちは、大噴火投げは反則技だと気付くことでしょう。
 やはり、本物体験は大切!