日誌

校長日誌 錦町の空から NO56 (2018/4/30)

校長日誌 錦町の空から NO56 (2018/4/30)  

 バッテン先生の思い出②
 (前号より)

 正式には、「バッテンフェルド」先生。
 このように書くと、カタカナ読みでいけそうな気がします。しかし、多くの英語同様、カタカナ読みでは×。
 向上心のある私は、ほとんどネイティブの発音のバッテンフェルド先生に正しい発音を教えてくださるようにお願いしました。
 それは・・・バットゥンフェルド、いや、やっぱりカタカナでは表記できなません。バットゥンフェルドのバットゥンのところが、鼻にかかった感じで発音するのです。やっぱり駄目です。表記できません。
 バットゥンフェルドの発音を聞いて、「チョーカッコいい!」と思った私は、何度か正しい発音をしようとトライしましたが、あえなく沈没。向上心はあっても、超あきらめの早い私は、気持ちを切り替え、バットゥンフェルド先生にこう言いました。

「ごめんね。私には正しい発音ができません。そこで、職員室では『バッテン先生』って呼んでいいですか。」
 人間ができている、寛容なバッテンフェルド先生は、
「かまいません。」
とのお答え。許してもらったことに乗じて、私はその後3年間ずっと先生たちの前では、「バッテン先生」と呼んでいました。(もちろん、子供たちの前では、なるべくかっこよく「バットゥンフェルド先生」と呼びました。)
 でも、気づくと、日本人の先生方は、みな「バッテン先生」と呼んでいました。日本から派遣されたばかりの先生は、「バッテン」を「熊本弁の『ばってん』」かと思った、と私に告白してくれました。(「へえ~っ!見た目は日系人のようだけど、熊本出身の先生なんだ~。」と妙に感心したそうです。方言がそのまま名前になるわけないのにね。)

 すみません。休日を良いことに、ついつい思い出をつらつらと書いてしまいました。

 ダヴィ先生も、バッテン先生も、私の勤務する学校でしか通じない名前の呼び方ですが、愛称としてはなかなかだと私は自負しています。(「校長先生、センスないな~」という声が聞こえてきそうですが・・・。)

 子供たちがバッテン先生のように、英語好きになってくれるとうれしいなあ。