日誌

積極的に使いたい3つのコミュニケーション

親や身近な大人が子どもに対して「積極的に使いたい3つのコミュニケーション」があります。
①繰り返す
②行動を言葉にする
③具体的に褒める

①では、子どもが「ねえ、○○を描いたよ」と伝えてきたとします。「ほんとだ、○○を描いたんだね」と、子どもの適切なセリフを繰り返すことにより、子どもが会話の主役になります。自分の話を聞いて、理解を示してくれることが子どもに伝わります。このようなやりとりによって、子どもは会話を上達させ、その頻度を増やします。

②では、たとえば絵本を棚に戻すという子どもの適切な行動に対して、「あら!お片付けしてるのね」と、言葉がけすることにより、親や身近な大人が興味・関心を示していることが伝えられます。子どもにとっては、これはよい行動なのだと学習する機会にもなります。そうすれば、子どもは、今行っている課題に対して注意を保つことができ、行動についての考えをまとめることができます。

③では、「友だちと一緒に考えることができたんだね。えらいね!」と、具体的に子どもの好ましい行為や姿を褒めます。褒めることは、罰や脅かしよりも、よい行動を増やす効果があります。子どもだけでなく、親や身近な大人もよい気分になり、よい関係が築けるはずです。

年齢や学年などによって、言葉のかけ方も変わってくるかもしれません。
否定的な言葉で問題が改善することはまずなく、かえって子どもの否定的な行動を増やすことにつながりかねません。ですから、「肯定的な態度で受容する」ことが大切だと考えます。