日誌

砂川地域の年中行事から


寒の入り。小寒の日と同じ。この日から節分までの
約30日を寒の内といい、寒さも本格的に。
☆日本海もんどり打って寒に入る 金 三路
演歌の世界のようです。今年は、暦通りの寒さで
すね。砂川地区では・・・

六日年越しとも言われて、けんちん汁、めざし、
とろろ汁などを食べて、風邪など引かぬよう、
無病息災を願いました。

七日はもちろん、七草がゆです。せり、なずな(ぺんぺん草)
ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら、ほとけのざ(コオニタ
ビラコ)すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)です。
よく道ばたに生えている、ほとけのざは、別の草で食べられ
ません。金曜日に給食があった学校は、七草がゆが出たそう
です。ちなみに「はこべら」の花言葉は・・・
「密会、初恋の思い出、逢い引き」ですと!
たくさん食べなくては!・・・って何を今さら。

むかしの砂川地区では、
「七草なずな唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬ先にすとんとん」
と呪文を唱えまな板の上に並べて包丁でたたき、おかゆに入れた
そうです。
☆芹(せり)の香で朝粥で足り京泊り 能村登四朗
 かっこいい。こんな旅が似合う歳になりたいものです。

今日11日は、蔵開き・鏡開き。
商家や農家の蔵を開く日。砂川地区では、土蔵の
扉を開き、農家では作入れといって、この日初め
て畑へ鍬(くわ)を持って行き、少しさくり、お
参りしました。

また、たい肥の上に「あぼへぼ」をたてて、五穀豊穣を
祈りました。写真は昭和記念公園。「あぼへぼ」とは、
粟穂稗穂(あわの穂ひえの穂)の転化したもの。長く垂
れた方が、豊作になると言われたそうです。

そして、鏡餅をくだき、汁粉などを作って祝ったそうです。
 ☆腰に鳴る錠にぎやかな蔵開き  宮田 戌子
 ☆松に降る雨うつくしや鏡割   岩中志げ子
鏡餅を包丁など刃物で切ることは忌み嫌われていたそうです。
槌(つち)などを用いて割り、「割る」も忌み言葉として、
「開く」を使うのだそうです。おめでたいお正月だから、
縁起を担ぐのですね。宴会も「終わる」ではなく「お開き」
にするといいますね。
 参考:創立百年記念誌「あしっこ」

【おまけ】
 昨日、午前中に家の片付けや模様替えをしました。
家の者が、床下収納を片付け中だったことを知り
ませんでした、ふたが開いていたので、足を突っ
込んで「うわーっ。」と落っこちてしまいました。
一瞬何がなんだか分からなくなる、あの落とし穴
の感覚を、何十年かぶりに思い出しました。ほん
とびっくりしますよ。
 まあ奇跡的にけがもなく、ビンなども割れなか
ったので、笑い話です。
 そして、忘れていたけれど、収納からいただき物
のいいワインを見つけました。二人でにやにやし
たのでした。