日誌

忘れてはいけない 


東日本大震災から10年。いつもより多くのメディアがあの
日のこと、その後のことを伝えていました。この写真は10
年前、FCバルセロナ(スペインサッカーの強豪:念のため)
のホームの試合前の様子です。

レアルマドリード(これもスペインサッカーの強豪)
も、スペイン語と日本語で、応援をしてくれました。

ドイツとカザフスタンの、国際試合の前に、両チームが
黙祷を捧げてくれました。特に、チームカラーが白のドイ
ツ。真ん中に赤のユニフォームを着たゴールキーパーを置
いて並び、日の丸を表して、黙祷をしてくれました。

このシーンを初めてYouTubeで見たときには、本当に感動と
感謝を感じました。
スポーツだけでなく、たくさんの海外の方から、声援をい
ただいたことは忘れられません。
それから、当時のツイッターを、特集している記事を見つ
けました。

昨日の夜中、大学から徒歩で帰宅する道すがら、
とっくに閉店したパン屋のおばちゃんが無料でパン配給していた。
こんな喧噪のなかでも自分にできること見つけて実践している人に感動。
心温まった。東京も捨てたもんじゃないな。

男@小4が、自分の財布と貯金箱の中身全部募金したい
と、
号泣しながら差し出してきた。
コロコロコミック買えなくてもいいから、日本まもりたい
から!って


外国人から見た地震災害の反応。物が散乱している
スーパーで、
落ちているものを律儀に拾い、そして
列に黙って並んでお金を
払って買い物をする。
運転再開した電車で混んでるのに妊婦に席を譲るお 
年寄り。

この光景を見て外国人は絶句したようだ。
本当だろう、この話。すごいよ日本。

日本人ってバカだよな。こんなときに暴動も起こさず
真面目に規律守ってるんだ。自分も辛いだろうに他人
を気遣って手
を差し伸べて、暴言を吐かれても仕事を
放り出すこともせずに
復旧・救命活動して。
本当にバカばっかりだ。

日本人で良かった。ほんとに、よかった。


気仙沼周辺で配送作業中に津波にのまれたらしいと、
夫の上司から知らされた。

子供が眠ったのを見計らい、遺体安置所に向かった。
目の前のひつぎの中で眠っているのは、間違いなく
夫だった。
涙があふれ出た。
遺体に何か着せてやろうと、倒壊を免れた自宅に戻り、
会社から引き取った夫の荷物にふと目がいった。
指輪が入っていた。以前、
「たまには指輪とか欲しいけど、パパはプレゼント
くれる人じゃないもんね」

と、意地悪を言ったのを思い出した。
ホワイトデーのプレゼントに、こっそり買ってくれ
ていたらしい。

夫の顔についた泥をぬぐい、優しくキスをした。

 


九小の子どもたちは、生まれてなかったか、小さくて
記憶にはないことでしょう。でも、いろいろなことを語
り継がなくてはいけないなと思いました。