柏小学校からのお知らせ

校長先生の話「桃太郎と3つの力」

柏小学校の児童のみなさんへ
「桃太郎と3つの力」

 今日は、桃太郎のお話をしましょう。

 桃太郎の話はみんな知っていますよね。桃太郎がイヌ、サル、キジのお供をつれて、鬼ヶ島で鬼退治をするお話です。

 私は子どもの頃、「桃太郎は強いのだから、お供などの力を借りないで自分一人で行けばいいのに」と思っていました。大きくなって、なんでお供を連れて行ったのか調べてみると、桃太郎一人だけでは、やはり鬼退治は無理だということが分かったのです。

 それは、こんな理由です。

 サルを連れて行くのは、鬼退治をする作戦「計画をたてる」ためです。サルはかしこくて知恵があります。その知恵を出してもらい鬼退治の計画を立てるのです。

 つぎにキジを連れて行くのは「よく調べる」という理由があります。作戦をたてても、鬼退治するには、鬼の数はどれだけで、どんな武器をもっているのかをしっかり調べなければなりません。キジは空を飛びながらそれを調べるのです。

 次にイヌです。イヌはよく吠えますが、元気で行動力があります。桃太郎にいろいろと言うことができる、言い換えると「発言し、行動する」力があります。

 このイヌ、サル、キジのお供の力、「計画をたてる、よく調べる、発言し行動する」この3つの力が合わさって、桃太郎は鬼退治というとても難しいことができたのです。

 さて、柏小学校には、3つの目標があります。そのうちの一つ「よく考えて実行する子ども」が今年一番大切にする目標です。よく考えて実行する子どもは、桃太郎の話にあるように、「計画をたて、よく調べ、発言し、行動する」子のことです。

 現在、みなさんは自宅でやりたいことや一人での学習など我慢しなくてはならないことがたくさんあることと思います。家庭でもよく考えて実行する子どもを目指して取り組んでみてください。