日誌2024

校長先生の話「単位の話」

柏小学校の児童のみなさんへ

単位の話」


 まだ「ものさし」や「時計」がない時代、日本では「白長須鯨」や「馬」で距離や時間を測っていたそうです。世界でも同じく、「何かを測るとき」に、さまざまな動物が活躍しています。単位がない世界を想像できますか?インチやメートル、グラムなどの単位は身近にありすぎて、その便利さを感じることが少ないかもしれません。しかし、その単位が無くなったり統一されていなかったりしたら、どうなるでしょう? おそらく現在の生活を維持できなくなってしまいます。なぜなら、統一された単位があるからこそ、正確に知識や思い描いていることを伝えられるからです。今日は、そんな身近で頼りになる単位についての話です。

知っていましたか?「110cmの立方体に水を満タンに入れたとき、その水の量は1リットルとなり、重さはほぼ1キログラムになる」。これを聞いて「へえ、知らなかった」「え、当たり前じゃん」とどちらの反応をしましたか?長さの単位と重さの単位、そして量の単位はこのように繋がりがあります。ふだん何気なく使っている「単位」は、掘り下げてみると大変興味深い話がたくさんあるのです。

単位についてはじめてしっかり習うのは小学校の算数です。

長さ

mmcmmkm、など

時間

秒、分、時、日、など

容積(かさ)

mLdLL、など

重さ

gmgkg、など

速さ

m/秒、m/分、km/時、など

面積

c、㎡、ahak、など

体積

cm3m3、など

中学校以降、数学の範囲においてはこれ以上の単位の種類は出てくることはありません。つまり、数学において使われる単位のほとんどは、小学校のうちに学び切るものです。算数だけに単位の勉強を詰め込みすぎて大変だ!ということではありません。算数よりも数学のほうが抽象的なものを扱うことが多く、その数学で使う計算手法を身近な具体例をまじえつつ学ぶのが算数なのです。こういう関係なので、身近な実在するものに関連する「単位」は算数(小学生)のうちに学び切るということなのです。