日誌

朝読書そして、授業の様子

一日の始まりは静寂な朝読書から
授業では「学び合い」が進みます

本校で重視している主体的な学びの姿です

 本校の一日は「朝読書」から始まります。この時間は、物音一つせず、それこそ教室にある時計の秒針の刻む音が教室に響くほどです。まずは、気持ちを落ち着かせて一日が始まります。みんな、それぞれ自分で考えて選んだ本を読みます。ここでも主体性が重んじられます。
 さて、今回紹介する授業は、1年の英語と2,3年の数学です。1年の英語は、仮の時間割での始まりなので、少人数の形態はこの時点ではとっていません。はじめて中学で教科として「英語」を学びますが、すでに小学校のときに中学の教員が小学校に出向き、担任とともに外国語活動の授業を進めていることから、自然になじんでいました。英語の授業中は、すべてというに近いほどほとんど英語で進みます。でも、1年生はしっかり理解できていました。たいしたものです。オールイングリッシュでも生徒の笑顔があふれる授業で、生徒も安心したことと思います。
 そして、数学の授業は、さっそく「学び合い」が積極的に進んでいました。この光景を初めて見た方の中には、「授業中に勝手に席を離れて、おしゃべりしているのでは?」と、思われる方がいることと思います。でも、よく見ていると分かりますが、生徒は自分の考えと判断で、教えてもらいたい相手を探し、自分が納得できるまで、質問しています。聞こえてくる会話は、すべて数学の問題に関して。教える側も教え方が問われるので、真剣そのもの。これが本校で大事にしている「伝え合い、支え合い、学び合う」学習活動、主体的な学びの姿です。
○2年の朝読書の様子です。集中しているひととき。大事な時間です。

○1年生の朝読書。早くもなじんでいます。朝陽の射す中、静寂なひととき。読書に集中。

○1年英語。少人数指導に入る前のクラス全体での授業です。オールイングリッシュですが、生徒は笑顔で積極的に活動しています。

○3年数学。さっそく「伝え合い、支え合い、学び合う」姿が見られています。

○2人で、3人で、4人で、すべて自分たちの考えと判断で、相手をつくり、伝え合い、支え合い、学び合っています。分かっていないことを分からないと言えることが大事です。「あ、そうか」「ここはこうすればいいんだ」「分かった」の声が聞こえてきています。

○学習と学修の違いは?本校では主体的な学びを大切にしています。受け身の授業では、確かな学びの獲得につながらないからです。そのために必要なことは、まず自分が授業の見通しをもつことです。そして、伝え合い、支え合い、学び合うという、自分から能動的に他の生徒との関わりを通して、理解を深めます。そして、最後に振り返りをし、自分が何が分かったのか、何が分かっていないのかを認識することが必要です。それが、次の学びへの意欲を引き出していくからです。

○2年の数学です。あちらこちらで、こうして跪きながらや、顔を寄せ合って、学び合う姿が見られます。皆、真剣そのもの。聞こえてくるのは数学用語のみ。どうしても分かるようになりたいという気持ちが伝わってきます。