日誌

Hello校長室319


■日本で誰もが一斉に「苗字」をつけるようになったのは、明治八年2月13日
です。金田一春彦先生によれば、多くの庶民が、その土地の物知りや、庄屋さん
に駆け込んで苗字をつけてもらったそうです。庄屋さんも、そうそう良い苗字が
思いつかず、「松があるから松木さん、川の前だから前川さん」ということもあ
ったというエピソードが「ことばの歳時記」にありました。私は飯田ですから、
その論法でいくと、田んぼの近くに住んでいたからかもしれません。でもまあ、
使い込んだ苗字ですから一応?愛着はあります。ところで、私は出席簿順がいつ
も上位でした。時には1番でした。しかし小学校1年の時40人中35番でした。
五十音順なのに。私の名前が「はんだ」と読まれたという衝撃的な理由からでし
た。5月頃、誰も気づかぬうちに1番に変更になりました。のどかな時代でした。
                          (2月13日飯田芳男)