日誌

Hello校長室159


■9月9日の重陽の節句にちなみ、給食は菊花蒸し団子でした。手間の
かかる品です。おいしくいただきました。古来奇数の重なる月日は「陽」
の気が強すぎるので縁起が良くないそうです。そこで邪気をはらうため
に節句という行事を行い、のちに節句は「陽」の重なりで縁起が良いと
いう意味に転じていったとのことです。松尾芭蕉は『草の戸や 日暮れ
てくれし 菊の酒』と詠んでいます。奥の細道で知り合った川井乙州
(かわいおとくに)さんが芭蕉に菊酒をさしあげた時の句ですね。世離
れした自分にお酒を贈ってくれてありがたいという句だと思います。人
から贈り物をされた時、ささっと作句できるなんて素晴らしいですね。
では、一句。『重陽に 自分におくる おくりもの』誰からも贈り物を
いただけない作者(わたし)が、自分で買ったものを自分で楽しむ悲哀
を詠んだ句です。二中生の皆さん、私はプレバトには出られますか? 
                      (9月6日飯田芳男)