日誌

05.29.月の光(校長コラム)

今日の校長コラムは、四中の話ではありません。

教師の中には、かつて、とても「優秀な中学生」だった人がいます。というか、その比率は高いように思います。例えば、「中学の勉強って普通にやっていれば4以上は簡単に取れます。」「運動会の徒競走はいつも1位でした。」「合唱コンクールでは、みんなをリードしながら活躍しました。」「中学校の頃、友達は多い方でした。」、そういうことを普通に言える人たちです。

このこと自体に何か問題があるわけではありませんが、こういう人たちが、「困ったときは、いつでも相談してね。」というような言葉を繰り返し言っている姿を見ると、何とも言えない違和感を覚えます。

素直になれない私がいけないわけですが、「あなたに人の苦しみがわかるの?」「本当に辛いことって、絶対に他人には言えないと思うよ・・・」なんてことを考えてしまうわけです。

教師の仕事は、簡単ではありません。

自分が進もうとしている道が真っ暗で、何も見えなくて、方向がわからず不安で苦しいとき、そっと光を放つ、そんな「月の光ような役割」、それが教師の仕事です。誰でもできる仕事ではないと思います。

教師が昔「優秀な中学生」であったかどうか、そんなことは問題ではなく、「人の気持がわからない人」は、教師になってはいけない。これが私の考えです。

急にどうしたの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。今日は、「こもれび文庫」というサイトに掲載されている「月の光」という文章を読んで私が感じた「思い」を書いてみました。

※月の光(こもれび文庫)
https://note.com/comolism/n/nd29d618ab2bc