文字
背景
行間
11.28.幻のDVD購入計画(校長コラム)
貸切バスの車内で、DVDを鑑賞する際には、著作権に気を付ける必要があります。車内に備え付けのDVDは、バス会社が業務用として使用契約を結んでいるため、著作権を気にせず上映できますが、一般的に、バスに備え付けのDVDは種類が少なく満足できる内容でない可能性があります。
では、学校が「市販のDVD」や「レンタルDVD」を持参したらどうか、先日、著作権の質問を受け付けている専門機関に電話で相談してみました。
そのときの回答は、「市販のDVD」であれば問題ないとの見解であったため、昨日、スキー教室や自然体験学習用に、バス車内での鑑賞用DVDについて検討しました。
私が、候補として考えたのは、「ホーム・アローン」「ET」「トイ・ストーリー」「チャーリーとチョコレート工場」「アナと雪の女王」などです。
また、それ以外に、一般的かどうかは別にして、私のおすすめDVDは、「グーニーズ」「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」「リング」の3本です。
おすすめの理由ですが、「グーニーズ」は、古い映画ですが、ハラハラどきどきのアドベンチャーで、いつ観ても楽しいです。「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」は、あくまで私の個人的な意見ですが、ドラえもんの映画の中で、1番、よくできているストーリーだと思います。そして、「リング」は、来年度の自然体験学習の候補地(アメリカキャンプ村)がロケ地の映画だからです。ただし、「リング」はかなり怖いホラー映画ですので、好みが分かれることと思います。
いずれにしても、四中生の意見を参考にした上で、購入しようと思います。ちなみに、車が苦手な生徒でも、DVD鑑賞中は、酔いにくい傾向にあるようです。
というところまでが、昨日までの話です。
今日、購入するDVDについて、生徒に意見を聞いてみようと思いましたが、どいういうわけだか「嫌な予感」がしました。念のため、インターネットで「バス車内でのDVDの上映」について、調べてみました。
すると「嫌な予感」が的中で、どのサイトでも、「市販のDVDやレンタルのDVDは、一般家庭での鑑賞に限るよう制限されている。貸切バスの車内は、一般家庭の範疇(はんちゅう)を超えるため、車内での上映は不可」と書かれています。
不安になり、再度、著作権の質問を受け付けている専門機関に電話してみたところ、やはり、NGでした。公式な見解として、はっきりと明記されているそうです。
前回は私の質問の仕方が悪かったのかもしれません。とはいえ、危なく、著作権を侵害することでした。職員にも急いで訂正の連絡をしました。慎重に調べてよかったです。
というわけで、本校の「DVD購入計画」は幻に終わりました。「アナ雪を観ながら、スキー場に向かうワクワク体験(1年スキー教室)」「リングを観ながら、映画のロケ地に向かう恐怖体験(来年度の自然体験学習)」、いずれもありません。ただし、バス車内に備え付けの「ちびまる子ちゃん」 と「名探偵コナン」のDVDは安心して観られます。