日誌

01.09.四中の成績は厳しい?(校長コラム)

新潟中越地震では、当時、ボランティアが不足している旨の報道がされていたため、すぐに現地に向かいましたが、今回の能登半島の地震では、渋滞や通行止め等の道路事情もあり、ボランティアの受け入れ体制はまだ整っていないようです。被災地の方々の迷惑になるような行動は絶対に許されません。特段、何をしたら良いのか思いつきませんが、被災地の方々の気持ちを考えた行動に努めようと思います。

さて、話は変わりますが、「〇〇中学校の成績は厳しい」という噂が流れることがあります。よくある話です。
実は、私の息子が通う中学校でもこの噂が流れています。
このような噂が流れる理由ですが、おそらく、「模擬試験や塾の成績(偏差値)等」と「学校の通知表の評定」を比較した際に、それなりのギャップが生じていた場合に、「〇〇中学校の成績は厳しい」というふうに考える人がいるからだと思います。しかし、他に要因があるケースが大半です。

そもそも、通知表の評定は、定期テストの点数だけではなく、日々の授業のにおける毎時間の評価を点数化しているため、必ずしも偏差値とは比例しません。

先日、本校でも、「四中の成績は厳しい」というご意見をいただきました。
事実関係を確認する必要がありますので、本校の成績と都内公立中学校の平均値(各評定の割合)を1教科ずつ比較してみました。

その結果ですが、教科ごとに多少のバラツキはあるものの、学校全体として、「4、5が少ない傾向」あるいは「1、2が多い傾向」はありませんでした。
すなわち、評定の分布を見る限り、「四中の成績は厳しい」あるいは「四中の成績は甘い」という事実はありません。

とはいえ、成績については、教職員一同、丁寧な説明に努めてまいります。

ところで、通知表は、個々の生徒の学習状況を把握し、更に伸ばすことを目的に作成しています。「やったあ4が取れた!」「1かあ、もういいや・・・」ではなく、「やったあ4が取れた!次は、5を目指そう!」「1かあ、できなかったことを見直そう!」といった姿勢が大切です。そのために、何をしたら良いのか、教科の先生に聞きに行くことも重要になってきます。