日誌

01.26.校長の権限(校長コラム)

今日、都立高校の推薦入試が行われます。「携帯電話の着信に気付かなかった・・・」ということを避けるため、万が一に備え、早起きしました。しかし、家族は皆、寝ているので、このコラムを書いています。今日は、校長(管理職)の役割・権限等について、書こうと思います。現在、朝、5時です。

管理職など、「長の付く役職(校長、工場長、店長、社長、施設長、所長等)」を任されている人の仕事は、「判断すること」と「責任をとること」です。

もちろん他にもやらなければいけない仕事はありますが、少なくとも、判断しない管理職、責任をとらない管理職の下では、誰も働きたくありません。

さて、判断するためには、判断材料が必要となりますので、私は、たとえ小さなことであっても、報告をあげてもらうよう職員にお願いしています。ちょっとした報告こそが重要で、これを私は、「一言報告(ひとことほうこく)」と呼んでいます。そして、判断に必要な情報が不足している場合は、必要に応じて、距離や時間に関わらず、自分自身で確認するようにしています。なぜなら、根拠に基づかない思いつきの判断は、組織にとって致命的だからです。

ちなみに、判断したり、責任をとったりするにあたっては、自分の役職(立場)に与えられた「権限」を正確に理解しておく必要があります。
管理職になって最初に行う仕事は、自分に与えられた「権限」の把握です。
私自身、物事を進める際は、その事案が「学校の権限」で処理できるのか、「行政(教育委員会等)の権限」なのか、それともそれ以外なのか、学校内での事案でも、「校長権限」なのか、そうでないのか、まずは、「権限を有しているのは誰なのか」を考えるようにしています。

ところで・・・

◯ 大きな「権限」をもっているのに、何もしない(できない)
◯ 他者の「権限」であるにも関わらず偉そうに口出しする
◯ 自分の「権限」を越えて、威圧的にいばっている

そういう管理職がいる組織は、物事が前に進まないばかりか、職員の士気が下がり、ガバナンスも機能しません。
そういう人に、「立場」や「権限」を与えてはいけません。特に、日常的に越権行為を繰り返す管理職に対しては、いかなる立場の人であっても、厳しく対処せざるを得ません。

現在、私のまわりには、そのような、「権限」がわからない人、理不尽にいばっているような人は、一人もいません。
なので、毎日、気持ちよく仕事をさせてもらっています。生徒も職員も、保護者の皆様や地域の皆様も、そして、本校に協力してくれている方々も、皆、気持ちのいい人たちです。
今の恵まれた環境に感謝しながら、校長に与えられた「権限」を生かして、本校の教育活動の一層の充実、発展に努めていこうと思います。