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02.04.ヒャクバンチ(校長コラム)
今日は2年生が鎌倉校外学習に行きました。引率は、副校長と学年教員にお願いして、私は留守番です。
午前中は「来年度の運動会」について職員と短時間の打合せを行い、午後は「来年度のセーフティ教室」について民間企業の方々と打合せを行いました。打合せ場所は、渋谷です。
ちなみに、セーフティ教室とは、子どもたちを非行や犯罪被害から守るために、警察や通信事業者の方々等と連携して行う取組で、都内全中学校で毎年、実施しています。ただし、実施内容は、各校で決めています。
今日、久しぶりに渋谷駅で降りました。私は、池袋駅や新宿駅周辺の土地勘はありますが、渋谷駅のあたりは馴染みがありません。迷子になりそうでした。
打合せの会場は、渋谷駅の近くにある「100BANCH(ヒャクバンチ)」という施設です。
「100BANCH(ヒャクバンチ)」では、「次の100年を豊かな未来にすること」を目指して、志しのある若者たちが集い(つどい)、常時10〜20組程度のプロジェクトチームが、この場を拠点に活動しています。
2018年に創業100周年を迎えたパナソニックの構想によりスタートした事業です。
「今より宇宙が身近になった未来の人々の身体を、紫外線や宇宙放射線から守るバイオシールドの実現」「アパレル産業に、新しい物流・梱包方法を生み出す取組」「世界中で愛される日本のサツマイモ作り」「新しい書道の遊び方の開発」「日常生活での水素の普及拡大」など、若者によるユニークなプロジェクトが分野を問わず進められています。
せっかく訪問したので、打合せ前に、プロジェクトに関係する「施設内の展示物」をいくつか撮影させてもらいました。
(1)竹で何でも作れてしまうジョイント材の開発
(2)手話を使う人とそうでない人がコミュニケーションをとりながら謎を解くカードゲームの開発
(3)3Dプリンターで作った椅子や時計、花瓶
(4)目で見ても読めるデザインの点字
(5)影がカラーになるライト
どれも斬新(ざんしん)で面白いです。
ちなみに、先月、本校で行った「VRバンジー(どこでもバンジーVR)」も、過去にこの施設で試行錯誤を経て、商品化されました。
以上のようなことを今日、学びました。
「100BANCH(ヒャクバンチ)」という名前は知っていましたが、実際に訪問したのは今日が初めてです。とても刺激的で勉強になりました!
さて、本題の打合せですが、本校の「来年度のセーフティ教室」で「情報リテラシー教育」を実施できないか検討しました。
気になる内容ですが、「ゲーム要素を取り入れた学校用教材」で、テーマは、今、社会問題になっている「闇バイト」の予防です。
タイムリーな話題であることもあり、メディア等でも数多く紹介されています。なお、本教材の開発者は、この「100BANCH(ヒャクバンチ)」を拠点に活動する起業家で、現役の大学生です。キャッチコピーは、「つまらない学びは、今日でおしまい。」、なかなか素敵な響きです。
「闇バイト」の予防を題材にした教材、とても興味があります。本校の「来年度のセーフティ教室」で取り入れられるか、費用面の問題も含めて、今後、検討していこうと思います。