日誌

04.22.イライラしている学校(校長コラム)

〇ある学校の音楽の先生の話

「音楽の時間、楽譜のプリントを教室に忘れた生徒がいました。」
「前回の授業で絶対に忘れないように何度も声をかけたにも関わらず忘れてくるなんて、緊張感がない証拠です。」
「忘れ物をした生徒は、プリントを教室に取りに戻ると思いきや、何と、タブレットで遊び始めました。」
「全く反省していない様子です。」
「忘れ物の重要性に気付いてもらうためにも、簡単に、楽譜のプリントをもう1枚渡すつもりはありません。」
「きちんと指導するのが私の仕事です。」

 

〇ある学校の生徒の話

「音楽の時間、楽譜のプリントを忘れてしまいました。」
「楽譜のプリントが、教室にあるのか、自宅に忘れたのかはっきりしません。」
「音楽の先生は、忘れたらどうすればいいか、自分で考えなさいと言いました。」
「そこで、私は、タブレットで、友達の楽譜を撮影して、それを見ながら歌えばいいと思いました。」
「しかし、先生は、勝手にタブレットを使うな!誰の許可をとったのか!と大きな声で怒り出しました。」
「何のためのタブレットか、意味がわからなくなりました。」
「さらに、コピーの楽譜をもらえると思ったら、先生は、わざと後ろの席に置くなど、意地悪してきました。」
「結局、練習に参加できませんでした。」
「急に大きな声で怒り出したり、意地悪してきたり、意味がわかりません。」

 

忘れ物をしたこと、自分の考えを説明できていないこと等、そもそもの要因は、生徒側にあります。
しかし、先生の対応にも課題があるというか、未熟な印象を受けます。

先生側の思いも分からなくはありませんが、この事例で1つ言えることは、「先生の気持ちに余裕がないと、こういう状況が起こりやすくなる」ということです。

「心に余裕がない先生」や「イライラしている先生」がいる学校は、学校全体が落ち着かなくなります。

「イライラしている学校」は、本校が目指す方向性と真逆です。また、「イライラしている学校」の管理職は、失格です。

 ちなみに、この話は、立川第四中学校とは一切関係ありません。本校教員は怒鳴りません。
四中の今日の英語の授業、生徒も先生も、イライラしていません。笑顔でした。よかった。