日誌

06.03.セーフティバス(校長コラム)

先日実施した修学旅行では、貸切バスに乗る機会が多くありました。
運転手さんの名刺には「指導運転者」とあります。
交差点等でバスを発車させる際は、毎回、6回も指先確認を行っていました。6点確認(左右後方、左右ミラー、ルームミラー、車内目視)と言うそうですが、安全確認を徹底しており、さすが指導的立場のベテラン運転手です。
また、今回利用した奈良交通様、奈良観光バス様ともに、バスのドア付近に、星印が3つ書かれたハート型のステッカーが貼ってありました。3つ星は、日頃から安全対策に力を入れている真面目な会社の証です。

学校は生徒の命を預かっているわけですから価格だけでバスを選定してはいけません。
貸切バスの重大事故に遭遇しないためにも、また旅行業界やバス業界全体の安全意識を高めるためにも、契約者は、万が一の際の補償だけではなく、「東京バス協会に加盟」「日本バス協会のセーフティバス(3つ星)認定」等、安全面に関する条件を仕様書に記載する必要があると思います。
仕様書がしっかりしていなければ、公正に業者を比較することができません。安いことはうれしいことですが、安全対策に課題のあるバスに生徒を乗せるわけにはいきません。ずさんな管理のバス会社が少なくなくないことを知らない人が仕様書を作成することは恐ろしいことです。