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喜ぶ・デレ 校長日誌 西砂の空から NO352 (2017/2/8)

校長日誌 西砂の空から NO352 (2017/2/8)

 2月7日(火)全校朝会校長講話
 おはようございます。先週、5年3組の道徳の授業を見ました。その時に、思い出した言葉があります。それは、「忘己利他(もうこりた)」です。有名なお寺のお坊さんの言葉です。どういう意味かというと、「自分のことよりも他の人を大切にする」という意味です。

 忘己利他、自分のことよりも他の人を大切にする、例をあげましょう。ノーベル賞受賞者で有名な、マザー・テレサさんのお話です。(マザー・テレサさんの写真を提示)
 マザー・テレサさんは、インドで貧しい人・貧乏な人や病気の人、いろいろなことで苦しんでいる人を助ける活動をしていました。そのマザー・テレサさんが、貧乏で困っている人を助けるために、一生懸命集めたお米をもっていったときの話です。
 その貧乏な人は、家族が7人いました。マザー・テレサさんは、少しでも助けになると思って、両手いっぱいのお米を持って行きました。すると、その貧乏な家族のお母さんは、片手分のお米をもって外へ出て行きました。帰ってきたそのお母さんに、マザー・テレサさんは、お米をどうしたのかを聞きました。
 すると、そのお母さんは、同じく貧乏な隣の家の
親子にわけた、と言ったそうです。両手いっぱいのお米といっても家族7人分の食事になるかならないかの量です。それなのに、その半分を同じく貧乏で困っている人に分け与えたことに、マザー・テレサさんは、感動したそうです。こういう、他の人のことを考える行動が、忘己利他(もうこりた)です。

 自分のことよりも、他の人のことを考えられる人、思いやりのある人はすてきですね。

 西砂小学校の皆さんも、友達に対する思いやりはとってもあってすてきです。でも、友達だけでなく、その思いやりを、あまり仲良くない人や知らない人たちにもぜひ見せてください。

 例えば、電車やバスに乗ったとき、知らないお年寄り、知らない身体の不自由な人、知らないおなかに赤ちゃんがいる人などを見つけたら、ぜひ席を譲ってください。(お年寄りに席を譲っているイラストを提示)自分が座っていたいのに、相手のことを思いやって席を譲ることが忘己利他(もうこりた)です。

 そんな、「自分より、他の人たちへ思いやりをもつ行動」をしてください。

 おそらく、西砂小学校の皆さんはそういう思いやりのある子供たちだと思います。  
 でも、実際にはちょっぴり恥ずかしいですよね。そんなときのことを、5年3組の道徳の時間に担任の先生はこう言っていました。
「ちょっとの勇気をふりしぼって思いやりのある行動をしよう。」

 皆さんもちょっとの勇気を振り絞って、思いやりのある行動を今日から、たった今からしてみてください。きっと西砂小学校も、西砂の地域も、もっともっとすてきなところになりますね。