日誌

Hello校長室38


■栗おこわと揚げたサバは絶品でした。さて今日はさわやかな陽気と
なりました。歳時記には「卯の花の匂ふ垣根にほととぎす早も来鳴き
て、しのび音もらす夏は来ぬ」(佐佐木信綱作詞)が登場しています。
夏が来るらしいとうたったのに、藤原定家が「来たらしい」と解釈し、
新古今集の夏の部に入れたという説があります。「初夏」も夏だから
まあ良しとしましょう。ところで、立川や北多摩あたりでは、「来な
い」ことを「きない」言っていました。そうなるとこの名曲「夏はき
ぬ」は、夏がいまだに来ていないということになります。ややこしい
ですが、おもしろいですね。「初夏」だとか「来ぬ」とか、ファジイ
なところが日本的で興味深いです。ところで3年生の皆さん、上賀茂
神社と下鴨神社で「かも」の字に違いがあります。修学旅行でぜひ、
理由を解明してください。         (5月8日飯田芳男)