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Hello 校長室
14歳の君へ(Hello 校長室 5月19日)
昨日は「14歳の君へ」という本を読みました。その中に「勉学」という章があります。著者の池田昌子さんは、本当の勉強は、考えることであることを述べています。「教わったことについて、自分で考えていることだ。君は授業で教わったことについて、自分で考えたことがありますか。」と問いかけています。文法や年号を覚えることは、考えずに覚えるのですぐ忘れてしまう。それは賢い人にはならない。考えることによって「自分を知る」につながり、知ることの本当の面白さが分かるとも伝えています。私たちが中学生の頃は、覚えることが中心でありましたが、今は自分のこととして考えることが求められています。考える楽しさをたくさん感じてほしいと思います。考えても答えが出ないことも多いでしょう。その考えることの積み重ねが、本当の勉強であり、人類の進歩につながるのです。
ビリギャルがまたビリになった日(Hello 校長室 5月18日)
昨日は本を2冊読みました。その内の1冊は、「ビリギャルがまたビリになった日」という本です。偏差値30から慶應義塾大学に進学したことで有名になり、映画化もされたビリギャルの軌跡とその後の様子が書かれています。2022年にはコロンビア大学教育大学院で認知科学を研究しているそうです。教育に関心をもって常に挑戦している姿に圧倒されます。本の中で勉強は、何のためにするか書いています。「自分にいつか、子どもに限らず、命にかえてでも守りたいものができたときに、その存在をしっかり守る力の土台になるのが、生きた知識で、それを得るためにするのが「勉強」なんじゃないかと思う。・・・勉強って自分のためにするんじゃない。「誰かのために」するものなんだと、私は思っている・・・誰か、守りたいものができたとき、誰かを助けてあげたいとき、社会の不条理に気づいたときに、それを解決したいと思ったときのために、備えておくためにするのが勉強だ」と伝えています。ビリギャルさんも中学生や高校生の時に、勉強の意味を見いだせなかったようですが、今は大人も学び続ける大切さを伝えています。生徒の皆さんも「どうして勉強するのか」考えてみてください。
世界で最も貧しい大統領(Hello 校長室 5月17日)
世界で最も貧しい大統領と呼ばれたウルグアイ元大統領、ホセ・ムヒカさんが89歳の人生を閉じたニュースが流れていました。2012年の国連の演説の内容が報道され、彼について調べたことを思い出しました。「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと」「私は、質素なだけで、貧しくない」「私たちは経済発展するためにこの地球にやってきたわけではありません」 国連演説から13年、日本の今は物価が上昇し、生活を切り詰めている人もたくさんいます。現実の中で幸せではないと感じることは多いかと思いますが、「人間の幸せ」や「心の豊かさ」についてあらためて考えてみたいと思います。
火垂るの墓(Hello 校長室 5月16日)
昨日の朝日新聞夕刊に戦後80年の今夏、スタジオジブリのアニメ映画「火垂るの墓」のネット配信が国内で初めて始まるとありました。テレビでの配信は2018年4月以降は行っていませんでした。太平洋戦争における神戸空襲の体験をモチーフに書いた同名小説が原作で、敗戦前後を懸命に生きる戦争孤児の兄妹を描いています。私は、この映画を観るたびに涙が出ていました。せつなさが迫ってくる映画でした。観る年代によって感じ方は、違うと思います。この映画が配信されることに様々な議論があったようですが、一度は観て自分で戦争や命について考える機会になるのではないかと思います。立川市では平和学習で広島に行く企画があります。各校1名の予定です。作文を書いて応募することになっています。是非、応募してみてください。
学校だより(いしずえ)5月号を配布しました(5月15日)
学校だより(いしずえ)5月を配布したので御覧ください。 5月学校だより.pdf