日誌

校長コラム

09.22.大型モニターから電子黒板へ(校長コラム)

今日、全クラスに電子黒板が納品されました。

操作方法を確認した上で、準備が整い次第、使用を開始していきます。
電子黒板は、従前の大型モニターと異なり、映すだけではなく、直接、画面に触れて操作することができますので、授業での活用の幅が広がります。

前が電子黒板、後が大型モニターです。
これまで使用していた大型モニターは後日、撤去する予定です。

ところで、職員室では、毎日、その日の連絡事項等をホワイトボードに手書きで記しています。
そこで、今後は、不用となった教室の大型モニターの一部を職員室で再利用しようと考えています。職員室の正面に2台の大型モニターを設置し、「今日のスケジュール」や「職員向けの連絡事項」等を提示する計画です。
職員が連絡事項を確認しやすくなると思います。

ただし、手作業で、大型モニターを壁に取り付けるのは大変です。正直、実現するかは未知数です。

09.21.旅行会社を探し出す時代(校長コラム)

宿泊行事を実施するにあたって、「旅行会社に見積りを依頼したのに、全く返信がなかった。」「見積書を持ってきてくれたのは1社だけだった」、今年度、そんな話をよく聞きます。

四中では、毎年、「1年生のスキー教室」と「3年生の修学旅行」において旅行会社と契約しています。
旅行会社の選定にあたっては、学校が作成した仕様書に沿って、数社からお見積もりをいただき、内容や金額等を比較していきます。
コロナ禍前は、旅行会社にお見積書の作成をお願いすると、たいてい「たくさんある旅行会社の中から当社にお声がけいただいてありがとうございます!」といった返答をいただきました。
しかし、今は違います。本校でも、お見積りをお願いしたところ、後日、先方から辞退のご連絡をいただくようなことも少なくありません。

大幅な人員削減が影響しているのか詳細はわかりませんが、教育旅行全体の規模が縮小しているような印象を受けます。
ということであれば、電話だけで見積書を依頼するような「学校が旅行会社を選ぶ時代」はもう終わりです。
これからは、「学校が旅行会社を自ら探し出す時代」です。

安全かつ適正価格で、子どもたちに充実したサービスを提供することができる旅行会社を学校が積極的にリサーチする必要があります。
多摩地区で教育旅行を取り扱う会社は、偶然にも立川駅周辺に集中しています。しかしながら、学校のニーズに応えられる旅行会社を探すためには、検討範囲を広げる必要があります。都内全域、あるいは場合によっては都外も検討範囲内です。
そして、他校での実績や評判も参考にする必要があります。
まさに情報力での勝負です。

大切なことは、妥協しないことです。生徒の一生の思い出に残る宿泊行事ですので、大人が妥協するようでは話になりません。

09.19.水泳指導を延長(校長コラム)

保健体育科における水泳指導ですが、当初の予定では、先週末で終了する予定でした。しかし、暑い日が続いていますので、関係機関等と調整の上、今週も継続して実施しています。
とはいえ、さすがに来週以降は気温が30度を下回る日が増えてくると思いますので、遅くとも今週末には、どの学年も水泳指導を終了します。
今年の夏もあと少しで終わりです。

さて、今日、帰宅途中に学区域内にある無人の野菜直売所に立ち寄ってみました。採りたてをすぐに買えるこのシステム、何ともいえない安心感があります。
ゴーヤを100円、じゃがいもを200円で購入しました。

09.17.輝く個店(校長コラム)

立川市民科で3年生が調べた内容を発表する場として、多摩モノレールの「砂川七番駅」「玉川上水駅」の展示スペースを予約しています。また、立川市役所1階の展示コーナー(多目的プラザ)もお借りする予定です。
とはいえ、展示するのは来年の3月ですので、まだまだ先の話です。


さて、その展示場所のうち、立川市役所では、現在、「立川市 輝く個店振興事業」の受賞店舗が紹介されています。
この事業は、街にある個店の魅力を市内外にPRすることで、商店街振興や街の魅力向上を図る取組です。
市内にある様々なジャンルの個店が写真パネルで展示されていて、見ているだけでも楽しいです!


ただし、残念なことに歴代の受賞店のうち「四中学区域内にあるお店」は2店舗だけでした。
近くに、推薦用紙と応募箱が置いてありましたので、私の独断ですが、「四中学区域内のおすすめ店」をいくつか書いて、提出しておきました。
四中学区域内にも魅力的なお店がたくさんあります。選ばれると良いのですが、立川市民でない私の意見は対象外かも!?その点が心配です。

09.16.教員の超過勤務(校長コラム)

今日は、普段はあまり語られない「教員の勤務時間」について書いてみようと思います。
本校の場合ですが、教員の勤務時間は、朝8時15分から夕方4時45分までとなっています。
そして、教員は、給食指導があるため、長期休業日を除き昼食休憩はありません。その代わりに「夕方に45分間の休憩」があります。

そこで問題になるのが部活動指導です。
部活動は夕方に行いますので、「夕方の45分間の休憩」と重なってしまいます。
また、勤務終了時刻の4時45分以降も活動が行われますが、教員には時間外手当(残業代)といった制度はありません。

したがって、「教員の休憩時間を確保すること」「勤務時間外のルーティンワークを減らすこと」が求められます。「部活動の外部委託」「教員の時差勤務」等、色々な方法が考えられますが、これは全国のすべての公立中学校に共通する問題です。

たとえどんなに効率よく仕事を進めたとしても、たとえ保護者や地域の皆様の多分なご協力をいただいたとしても、たとえ支援員等を大勢配置したとしても、教員の休憩時間と勤務時間後に行われている部活動の問題を解決しない限り、仕事が勤務時間内に終わることはありません。
部活動の教育効果を否定するつもりはありません。また、部活動に対する生徒や保護者の皆様の期待が少なくないことも理解しています。
問題は、内容ではなく、労務管理の矛盾です。
真剣に考えていきたいと思います。

ところで、本校では、令和6年1月15日(月)〜17日(水)に1年生でスキー教室を行いますが、そこでも超過勤務が発生します。
教員は、夕方4時45分以降も、夕食指導、入浴指導、就寝指導、体調不良者の対応等、実に様々な業務があり、生徒が寝るまで気が休まりません。

ただし、宿泊行事(修学旅行、スキー教室)については、部活動とは異なり、超過勤務分の振替(休み)が取得できます。そういう制度になっています!?
しかしながら、平日はどの教員も授業があって実際はなかなか休めないのが現実ですので、スキー教室最終日の翌日にあたる1月18日(木)を1年生のみ休業日(休み)にしようと思います。

「初めてのスキーで疲れた」「慣れない環境でよく寝られなかった」という生徒もいることでしょう。翌日が休みであれば、疲れもとれると思います。
そして、教員も超過勤務分の振替(休み)も取得できます。

なお、本校では、夏休みを短くする等の対応を行っていますので、1日休みを増やしたとしても、国が定めた年間の授業時数はクリアーしており、授業の遅れ等の心配はありません。

「生徒の健康」「職員の健康」、どちらも大切です。
ここでいう健康とは、体だけではなく、心の状態も含みます。
職員が落ち込んでいたり、イライラしたりしている学校・・・、そんな学校に子どもを通わせたくありません。
子どもも大人も健康第一です。

09.15.昨日お会いした素敵な方々(校長コラム)

10月6日(金)に、ニューカレドニアから18名の留学生が四中に遊びに来てくれます。四中生と一緒に授業を受けたり、給食を食べたりしながら、「日本の学校」を一日、体験してもらいます。主に、3年生が交流する予定です。
このことは四中生にとってもメリットがあるわけで、外国に興味をもつことで、自分の視野が広がり、この経験は将来きっと役に立つことでしょう。

さて、昨日、給食の栄養士の先生からこんなご提案をいただきました。
ニューカレドニアから来日する留学生に対して、「当日の給食のメニュー」や「箸の使い方」などについて、フランス語でレクチャーしていただけるとのことです。
栄養士の先生による直々の食育指導です。それもフランス語です。
とてもありがたいご提案に感激しました。もちろん、その場で正式にお願いしました。ありがとうございます。
それにしても、フランス語が話せるなんて素敵です!

同じく昨日のことですが、教育実習の様子を参観するためにご来校いただいた音大の先生から、生徒向けに出前授業を行っていただける旨のお話をいただきました。実施学年は未定ですが、今年度中の実施を予定しています。
実は、この音大の先生と教育実習についてお話をしていたところ、専門性の高さはもちろん、お人柄の良さが強く感じられ、「この先生が、四中生のために出前授業を行ってくださったら音楽好きが増えるだろうな」と思ったわけです。
教育実習とは全然違う話題であり、謝金の予算もないことから、図々しいと思いながらも、ご講演のお願いをさせていただいたところ、無償にも関わらずその場でご快諾いただきました。
ピアニストとして様々な場所で演奏されているからなのか、人とは違う魅力というかオーラを感じました。
そして、「人間はやはり人柄が大切なんだな」と改めて実感しました。

というわけで、昨日、お人柄の良い素敵な方々にお会いする機会がありました。
さわやかな1日でした。

09.13.一日校長(校長コラム)

2年生が職場体験学習を行っています。ご協力いただいている各事業者の皆様方に御礼申し上げます。

さて、今日は、「校長室」でも職場体験学習を行いました。
「一日校長」の名札を着けた生徒に校長の業務を体験してもらいました。
「校長って何しているの?」と訊かれることがよくありますので、校長の仕事を理解してもらう良い機会だと思います。

今日行った校長体験は以下の9点です。
1 学校施設の点検
2 予算執行の判断
3 全クラスの授業観察
4 来年度の学校経営方針の検討
5 来年度行う自然体験学習の検討
6 合唱コンクールの実施計画の確認
7 本校の近くにある古民家園の活用の検討
8 生徒の出欠状況の把握
9 市内中学校のホームページの確認

職場体験学習用に考えた子ども用プログラムではありません。リアルな校長業務そのものを体験してもらいました。
体験後の第一声は「疲れました」でした。
お金を稼ぐことは決して楽なことではありません。

先程の9点の仕事ですが、以下のように分類できます。
・今のこと(1、3、8、9)
・少し先のこと(2、6)
・来年度のこと(4、5、7)

「今のこと」にくわえて、常に、「未来のこと」も考える必要があります。そうでないと組織は衰退してしまいます。

ところで、今日、「一日校長」と一緒に訪問した古民家園では、ゆっくりと時間が流れていました。心が落ち着きます。

09.12.ゆっくり帰宅(校長コラム)

今日は、夜に市内の小学校で会議があったため、帰宅が遅くなりました。
夕食を食べるため小手指駅で途中下車しましたが、行きたかった中華料理のチェーン店は、閉店していて真っ暗でした。

近くの大型スーパーも来月、閉店してしまいます。
時代の変化を感じます。何だか寂しい気分になりました。

しかし、そんなことを言っていても仕方ありません。気を取り直して、急いで帰ることにしました。ギリギリ息子たちが寝る時間に間に合うかもしれません。
ところが・・・
小手指駅のホームで電光掲示板を見ると、次の電車は回送電車、その次は通過電車、さらにその次も回送電車。

今日はついていません。しかし、明日はいい日になることでしょう。ゆっくり帰ります。

09.11.校庭から校舎に投影(校長コラム)

12月に「冬のお楽しみプロジェクト」として、「プロジェクションマッピング」を行う予定です。
夜、教員手作りの映像を校庭から校舎に投影する計画ですが、校舎の窓枠に合わせた映像を制作する作業は簡単ではありません。完成までには、それなりの時間がかかりそうです。

ところで、プロジェクションマッピングは、校庭にプロジェクターを置いて、そこから遠く離れた校舎に向けて映像を大きく投影するわけですから、実施するにあたって、「プロジェクターの性能」を無視することはできません。
プロジェクターから発する光の明るさは、ルーメン数で表しますが、100ルーメンから10,000ルーメンまで様々なプロジェクターが市販されています。
プロジェクションマッピングを行うためには、ルーメン数の値がそれなりに大きいプロジェクターが必要です。

そこで、四中のプロジェクターの性能(明るさ)を確認するため、今晩、暗くなるのを待って、制作途中の仮の映像を校舎に投影してみました。
その結果ですが、映像をくっきり映すことができました!四中にある既存のプロジェクターで明るさは十分です。とりあえず一安心です。

09.09.ふたつの人生(校長コラム)

大学生の頃、駄菓子屋でアルバイトをしていました。通常は1〜2名体制で店舗を運営しますが、平日の夜は、たいてい1人体制でした。
私は、運営会社の社長に気に入られていて、「宮本くんがいると売上が伸びるなあ!」とよく褒められました。
実際、1日の売上が平均5万円程度のお店でしたが、私がいる日は、7万円程度売り上げていました。
もちろんこれにはカラクリがあって、美味しくて、比較的単価が高い「アーモンドおかき」という商品を多めに仕入れて、店の前を通る人たちに試食してもらい、すると、この「アーモンドおかき」は絶品であるため試食した人はたいてい購入してくれて、売上が上がります。
また、社長に了承していただいた上で、閉店時刻を繰り下げて、売り上げが7万円になるまで店を開けていたこともあります。
その頃は、アルバイトではありますが、「仕事って楽しいなあ!」って思いました。
他にも、色々な業種でのアルバイトを経験しましたが、その頃の私は、「休みの日も含めて、夜遅くまで一生懸命働いている人たち」が皆かっこいいと感じていました。

大学生の頃の私は、当然のことながら、「今は“大学生の顔”をしていて、いずれ就職したら“”仕事人の顔”になる」と考えていました。
今思うと、そのときの考え方は決して間違いではありませんが、世の中、そんな単純な仕組みではないと思います。
大人は、“仕事人の顔”(仕事での顔)のみで生きているわけではありません。

私には「3つの顔」があります。
・仕事での顔(校長)
・家庭での顔(父親)
・地域での顔(自治会、地域行事の運営)

その時々で、服装、顔つき(表情!?)が若干違うかもしれませんが、どの顔も、私そのものです。
そして、いずれも大事にしています。
仕事では、人に対して恥ずかしくない、嘘をつかない正しい行動を心がけています。
家庭では、なるべく子どもたちを関わる時間を多くもつようにしています。
地域では、全力で関わっているという状況ではありませんが、きちんと地域の活動に参画するよう心がけています。
とはいえ、仕事、家庭、地域の両立は言葉で言う程、簡単なことではありません。
正直、いつも苦戦しています。

そして、疲れたときや上手くいかないときには、「家庭や地域は無視して、仕事だけに集中したい・・・。」「仕事を休んで息子たちと関わりたい・・・。」なんて思うときがあります。たまにですが・・・。

そして、そんなときは、ある地方銀行の「ふたつの人生」というCMを思い出します。
かなり昔のCMですが、インターネットで検索してみたら、今でも見られました。

こんなCMです。
画面が左右2つに分かれていて、別々の日常が流れます。
画面左側は、仕事に全力で取り組む女性が映し出され、あるとき、自分とは違う生き方をしている、スーパーにいる親子連れを見て、あこがれというか、もどかしいような表情を見せます。
一方、画面右側は、子育てに全力で取り組む女性が映し出され、自分とは違う生き方をしている、忙しそうに仕事をしている人を見て、こちらも、あこがれというか、もどかしいような表情を見せます。

同一人物ですが「仕事に比重をおいた人生」と「家庭に比重をおいた人生」を対比できる演出です。しかし、最後は、どちらの女性も旧友と再開して、明るい表情を見せます。
今が幸せであったとしても、「隣の芝は青い」ということでしょうか。

この「2つの人生」についてですが、「どちらが幸せか?」というような話ではないと思います。
人は、「仕事」「趣味」「ボランティア活動」「地域行事」「育児」「家事」「介護」等、今の環境や年代によって「やるべきこと」が違います。複数やらなければいけない状況も少なくありません。
したがって、「仕事だけ」「家庭だけ」「遊びだけ」といったように、やるべきことを限定するのではなく、「今できること」「今やらなければいけなこと」を複数組み合わせながら、完璧にはできなかったとしても、コツコツ地道に努力する、その積み重ねが「人生」だと思います。