校長コラム
10.04.口調が強い人(校長コラム)
「声が大きい人」や「口調が強い人」の意見ばかりが反映される組織は問題です。強い口調で何かを主張する人がいた場合、面倒なので、とりあえず、その人の意見を採用しておく・・・、そんなことをしている組織から、新しい発想が生まれるはずがありません。
本校の職員の中に、そういう乱暴な人はいません。皆、様々な考えをもっていますが、きちんと正しい流れで自分の考えを主張しています。品格があります。それが本校の強みでもあるわけです。
何でそんな話題をしているかというと、先日、強い口調で、わざと相手を困らせるような言い方で発言している人を見かけたからです。見ているだけで嫌な気分になります。
相手の気持ちや立場を考えない発言は、議論に値しません。時間の無駄です。
何か、相手に理解してもらいときは、まず、相手の気持ちや立場を考え、その上で、自分の思いを丁寧に説明する必要があります。とりわけ「信念をもって行動している人」や「正しいことを実践している人」を説得するのは、容易なことではありません。いくら強い口調で説得しても、相手は動じないでしょう。世の中そんなに甘くはありません。
10.03.コロナ対策(校長コラム)
日に日に涼しくなってきました。熱中症の時期が終わりました。熱中症は、子どもたちの命に関わる問題であり、特に今年は猛暑日の連続でしたので、毎日、気が抜けませんでした。職員も慎重に対応してきました。大きな事故もなくホッとしているところです。
一方で、コロナはまだ全国的に流行しているようです。
5類に移行したこともあり、「コロナ禍で中断していた様々な活動」が各種、再開されています。
しかし、コロナに対して、校長としては、まだまだ気が抜けません。というか、かなり気にかけています。
実際、1学期に行った「全学年実施の運動会」や「3年生の修学旅行」が終わった際も、実施後1週間は安心できませんでした。無事実施できて、かつ、実施後にクラスターが発生していないことが確認できた時点で、初めて一安心といった感じです。
今月行う合唱コンクールにおいても、クラスターが発生しないよう務めなければいけません。
「最近のコロナは重症化しないから大丈夫!」と考える人も少なくありません。特にこの考え方に異論があるわけではなく、何でもかんでも自粛しようと考えているわけではありません。
校長の立場としては、そんな単純な話ではなく、もう少し先のことを考えています。
例えば、「学校が原因で、生徒がコロナに感染して、後遺症に悩まされるような事態になったらどうしよう・・・」とか、「学校が原因で、クラスターが発生して、感染した生徒から、そのご家族に広がって、そして、ご家族の中に、高齢や持病のある方がいたらどうしよう・・・」とか、良くない事例を一人で想像して、ビクビクしています。
自分のことを決めるのと、学校全体のことを決めるのでは、責任の重さが違います。あくまで学校全体のことを決めるときの判断基準は、安全・安心です。そして、「誰が得をするか」ではなく、「困る人がいないか」「辛い思いをする人がいないか」といった視点で物事を考えるようにしています。
学校は、保護者の皆様が大切に育てている子どもを預かっている場です。だからビクビクするわけです。安全・安心な学校であるためには、管理職はビクビクしているぐらいでなければいけません。
10.02. 菓子店探し(校長コラム)
10月に入り、合唱コンクールの練習が本格的に始まりました。音楽の時間はもちろん、放課後も教室から元気な歌声が聞こえてきます。
さて、今日、私は、夕方から立川駅北口に来ています。
もちろん遊んでいるわけではありません。立川市民科の授業で3年生の販売班の生徒が考えた菓子類を商品化してくださるお店を探しています。
最初に学区域内の和菓子店と洋菓子店で話を聞いていただきました。次に、砂川七番駅から立川駅に移動して、地域の方にご紹介いただいた焼き菓子店に行きました。
色々と課題が見えてきました。各お店の都合もありますが、何よりも3年生が考えたプランに再考の余地がありそうです。次回の立川市民科の授業で、「材料は何か」「時期的に入手可能か」「実現可能なレシピになっているか」「くるりん(立川市キャラクター)は許可なく使えるのか」など、再度、調べたり、考えたりする必要があります。それもまた学習です。
今日の時点では商品化してくださるお店は決まりませんでした。しかし、各お店の方々から、色々とアドバイスをいただいたので、後日、改めて検討してみようと思います。
ところで、今日、最後に行ったのは、曙町にある自家製シロップと焼き菓子のお店です。美味しそうだったので、クッキーをいくつか買ってみました。
クッキーを食べた中学生の息子の感想は「最初は普通、でも食べ出したら止まらない。美味しい!」とのことでした。
09.29.即席の離任式(校長コラム)
昨年度まで本校に勤務していた国語の先生がいます。本校に9年間も勤務され、昨年度末で定年を迎えられました。残念ながら4月に行った離任式は、ご都合が合わず欠席されました。
私は一緒に仕事をしたことがありませんが、一度会えば、四中のためにとても頑張ってくださった先生であることはわかります。
さて、今日、ある私立高校の校長先生に面接対策として「3年生向けの講演会」をお願いしました。実は、その私立高校には、偶然にも、本校で定年退職を迎えらたその先生が現在、勤務されています。そして、今日、その先生が、サプライズのゲストとして本校に駆けつけてくださいました。
離任式でお会いできなかったこともあり、生徒もうれしかったと思います。
「サプライズには、サプライズで返す」しかありません。「礼には礼をもって返す」ということです。
というわけで、その先生のために、3年生だけの出席ではありますが、本日、「即席の離任式」を開催しました。
「これから出会う人」を意識することは当然ですが、未来よりも、「これまでお世話になった人」「今、目の前にいる人」を大切にしたいものです。私が日々、心がけていることです。
急遽、離任式をやる学校、おそらく他にはないでしょう。人間は「ハート」が大切です。
「生徒代表によるお礼の言葉」「花束贈呈」等、さすが3年生です。練習していなくても、心のこもった対応ができました。
09.28.再びモノレール(校長コラム)
現在、3年生は立川市民科の授業で、「お散歩班」「販売班」「プラモデル班」「モノレール班」に分かれて活動しています。
活動を進める中で、「モノレール班」の生徒と担当の先生から、様々な要望があがりました。そこで、先日、担当の先生と一緒に多摩都市モノレール様の本社に行ってきました。今年度2回目の訪問となります。多摩都市モノレール様をはじめ立川市内の企業は皆、親切です。いつも親身に話を聞いたくださいます。まだはっきりしませんが、いくつか要望を叶えてくれそうです。
明日は、「販売班」が行う取組について交渉するため、立川市内のお店をいくつかまわる予定です。アポ無し訪問ですが、生徒が考案した菓子類を商品化してくださるお店を探してきます。というか頼み込んできます。