校長コラム
09.21.旅行会社を探し出す時代(校長コラム)
宿泊行事を実施するにあたって、「旅行会社に見積りを依頼したのに、全く返信がなかった。」「見積書を持ってきてくれたのは1社だけだった」、今年度、そんな話をよく聞きます。
四中では、毎年、「1年生のスキー教室」と「3年生の修学旅行」において旅行会社と契約しています。
旅行会社の選定にあたっては、学校が作成した仕様書に沿って、数社からお見積もりをいただき、内容や金額等を比較していきます。
コロナ禍前は、旅行会社にお見積書の作成をお願いすると、たいてい「たくさんある旅行会社の中から当社にお声がけいただいてありがとうございます!」といった返答をいただきました。
しかし、今は違います。本校でも、お見積りをお願いしたところ、後日、先方から辞退のご連絡をいただくようなことも少なくありません。
大幅な人員削減が影響しているのか詳細はわかりませんが、教育旅行全体の規模が縮小しているような印象を受けます。
ということであれば、電話だけで見積書を依頼するような「学校が旅行会社を選ぶ時代」はもう終わりです。
これからは、「学校が旅行会社を自ら探し出す時代」です。
安全かつ適正価格で、子どもたちに充実したサービスを提供することができる旅行会社を学校が積極的にリサーチする必要があります。
多摩地区で教育旅行を取り扱う会社は、偶然にも立川駅周辺に集中しています。しかしながら、学校のニーズに応えられる旅行会社を探すためには、検討範囲を広げる必要があります。都内全域、あるいは場合によっては都外も検討範囲内です。
そして、他校での実績や評判も参考にする必要があります。
まさに情報力での勝負です。
大切なことは、妥協しないことです。生徒の一生の思い出に残る宿泊行事ですので、大人が妥協するようでは話になりません。
09.19.水泳指導を延長(校長コラム)
保健体育科における水泳指導ですが、当初の予定では、先週末で終了する予定でした。しかし、暑い日が続いていますので、関係機関等と調整の上、今週も継続して実施しています。
とはいえ、さすがに来週以降は気温が30度を下回る日が増えてくると思いますので、遅くとも今週末には、どの学年も水泳指導を終了します。
今年の夏もあと少しで終わりです。
さて、今日、帰宅途中に学区域内にある無人の野菜直売所に立ち寄ってみました。採りたてをすぐに買えるこのシステム、何ともいえない安心感があります。
ゴーヤを100円、じゃがいもを200円で購入しました。
09.17.輝く個店(校長コラム)
立川市民科で3年生が調べた内容を発表する場として、多摩モノレールの「砂川七番駅」「玉川上水駅」の展示スペースを予約しています。また、立川市役所1階の展示コーナー(多目的プラザ)もお借りする予定です。
とはいえ、展示するのは来年の3月ですので、まだまだ先の話です。
さて、その展示場所のうち、立川市役所では、現在、「立川市 輝く個店振興事業」の受賞店舗が紹介されています。
この事業は、街にある個店の魅力を市内外にPRすることで、商店街振興や街の魅力向上を図る取組です。
市内にある様々なジャンルの個店が写真パネルで展示されていて、見ているだけでも楽しいです!
ただし、残念なことに歴代の受賞店のうち「四中学区域内にあるお店」は2店舗だけでした。
近くに、推薦用紙と応募箱が置いてありましたので、私の独断ですが、「四中学区域内のおすすめ店」をいくつか書いて、提出しておきました。
四中学区域内にも魅力的なお店がたくさんあります。選ばれると良いのですが、立川市民でない私の意見は対象外かも!?その点が心配です。
09.16.教員の超過勤務(校長コラム)
今日は、普段はあまり語られない「教員の勤務時間」について書いてみようと思います。
本校の場合ですが、教員の勤務時間は、朝8時15分から夕方4時45分までとなっています。
そして、教員は、給食指導があるため、長期休業日を除き昼食休憩はありません。その代わりに「夕方に45分間の休憩」があります。
そこで問題になるのが部活動指導です。
部活動は夕方に行いますので、「夕方の45分間の休憩」と重なってしまいます。
また、勤務終了時刻の4時45分以降も活動が行われますが、教員には時間外手当(残業代)といった制度はありません。
したがって、「教員の休憩時間を確保すること」「勤務時間外のルーティンワークを減らすこと」が求められます。「部活動の外部委託」「教員の時差勤務」等、色々な方法が考えられますが、これは全国のすべての公立中学校に共通する問題です。
たとえどんなに効率よく仕事を進めたとしても、たとえ保護者や地域の皆様の多分なご協力をいただいたとしても、たとえ支援員等を大勢配置したとしても、教員の休憩時間と勤務時間後に行われている部活動の問題を解決しない限り、仕事が勤務時間内に終わることはありません。
部活動の教育効果を否定するつもりはありません。また、部活動に対する生徒や保護者の皆様の期待が少なくないことも理解しています。
問題は、内容ではなく、労務管理の矛盾です。
真剣に考えていきたいと思います。
ところで、本校では、令和6年1月15日(月)〜17日(水)に1年生でスキー教室を行いますが、そこでも超過勤務が発生します。
教員は、夕方4時45分以降も、夕食指導、入浴指導、就寝指導、体調不良者の対応等、実に様々な業務があり、生徒が寝るまで気が休まりません。
ただし、宿泊行事(修学旅行、スキー教室)については、部活動とは異なり、超過勤務分の振替(休み)が取得できます。そういう制度になっています!?
しかしながら、平日はどの教員も授業があって実際はなかなか休めないのが現実ですので、スキー教室最終日の翌日にあたる1月18日(木)を1年生のみ休業日(休み)にしようと思います。
「初めてのスキーで疲れた」「慣れない環境でよく寝られなかった」という生徒もいることでしょう。翌日が休みであれば、疲れもとれると思います。
そして、教員も超過勤務分の振替(休み)も取得できます。
なお、本校では、夏休みを短くする等の対応を行っていますので、1日休みを増やしたとしても、国が定めた年間の授業時数はクリアーしており、授業の遅れ等の心配はありません。
「生徒の健康」「職員の健康」、どちらも大切です。
ここでいう健康とは、体だけではなく、心の状態も含みます。
職員が落ち込んでいたり、イライラしたりしている学校・・・、そんな学校に子どもを通わせたくありません。
子どもも大人も健康第一です。
09.15.昨日お会いした素敵な方々(校長コラム)
10月6日(金)に、ニューカレドニアから18名の留学生が四中に遊びに来てくれます。四中生と一緒に授業を受けたり、給食を食べたりしながら、「日本の学校」を一日、体験してもらいます。主に、3年生が交流する予定です。
このことは四中生にとってもメリットがあるわけで、外国に興味をもつことで、自分の視野が広がり、この経験は将来きっと役に立つことでしょう。
さて、昨日、給食の栄養士の先生からこんなご提案をいただきました。
ニューカレドニアから来日する留学生に対して、「当日の給食のメニュー」や「箸の使い方」などについて、フランス語でレクチャーしていただけるとのことです。
栄養士の先生による直々の食育指導です。それもフランス語です。
とてもありがたいご提案に感激しました。もちろん、その場で正式にお願いしました。ありがとうございます。
それにしても、フランス語が話せるなんて素敵です!
同じく昨日のことですが、教育実習の様子を参観するためにご来校いただいた音大の先生から、生徒向けに出前授業を行っていただける旨のお話をいただきました。実施学年は未定ですが、今年度中の実施を予定しています。
実は、この音大の先生と教育実習についてお話をしていたところ、専門性の高さはもちろん、お人柄の良さが強く感じられ、「この先生が、四中生のために出前授業を行ってくださったら音楽好きが増えるだろうな」と思ったわけです。
教育実習とは全然違う話題であり、謝金の予算もないことから、図々しいと思いながらも、ご講演のお願いをさせていただいたところ、無償にも関わらずその場でご快諾いただきました。
ピアニストとして様々な場所で演奏されているからなのか、人とは違う魅力というかオーラを感じました。
そして、「人間はやはり人柄が大切なんだな」と改めて実感しました。
というわけで、昨日、お人柄の良い素敵な方々にお会いする機会がありました。
さわやかな1日でした。