文字
背景
行間
校長コラム
10.07.本校のおもてなし(校長コラム)
ニューカレドニアから来日している留学生の皆さんが昨日、四中の授業を受けに来てくれました。ただし、四中として何か特別な準備はしたわけではありません。「留学生を紹介するために臨時の全校朝礼を開催したこと」「フランス語が話せる栄養士の先生による特別授業を行ったこと」以外は、いつもどおりのカリキュラムです。
留学生用に特別なイベントを企画することもできますが、あえて普段どおりの授業を体験してもらいました。なぜなら、「本物の日本の学校を知ってもらいたい」「普段と変わらない日本の中学生とコミュニケーションをとってもらいたい」と考えたからです。留学の魅力は、「その国のありのままの姿を知ることができる」ところだと思います。楽しい授業、まじめな授業、給食、避難訓練、部活動等、昨日1日で「ありのままの中学校」を体験してもらいました。そして、そこには「留学生を思いやる優しい四中生」「わくわくした気持ちの四中生」の姿があり、四中生にとっても学びの多い1日になりました。
これが、本校が考える「おもてなし」です。日本の良さを味わっていただけたでしょうか。日本とニューカレドニアの平和と更なる発展と祈念いたします。
10.05.カフェで考え事(校長コラム)
「日々のスケジュール」「書類の提出期日」「人との約束事」等は記憶に頼るのではなく、必ず全て手帳に記載するようにしています。なぜなら、頭の中で管理すると、何か忘れていないか常に気になってしまい物事に集中できないからです。単に私の記憶力が悪いからとも言えますが・・・。
いずれにしても、「記憶すること」は手帳に任せて、頭は、主に「判断すること」「創造すること」に使っています。たいてい頭を使う作業は校長室で行っています。
ところで、「漠然とした問題」「スケールの大きな問題」「解決が難しい複雑な問題」については、時間をかけて、じっくり考える必要があります。問題によっては、何時間考えても答えが見つからないこともあります。しかし、校長室で一つの問題だけに時間をかけて考えていると他の仕事に影響が出てしまいますので、そういうときは、急ぎの仕事を校長室で処理して、思い切って、休暇をとって、あるいは夜に、カフェでじっくり考えることもあります。もちろん、いつもカフエに行くわけではありません。基本は学校で考えます。しかし、意外とカフェだと発想が広がります。
ここから先は、一般論ではなく、あくまで、私個人の価値観の問題ですが、仕事のことを考える際は、以下の条件を満たす店を探すようにしています。
【カフェの条件】
①客がほとんどいない店
②シンプルモダンな内装の店
③開放感がある店(天井が高い&窓が大きい)
④落ち着いた音楽が流れている店
⑤値段が高すぎない店
この5条件を満たす店ですが、正直、ほとんどありません。特に、「天井が高くて、窓が大きい」お店を探すのは容易ではありません。ちなみに、ホテルのラウンジは高級すぎて緊張しますし、予算オーバーです。
私がよく行くカフェは写真にある2店です。どちらも、埼玉県にある自宅の近くです。
10.04.口調が強い人(校長コラム)
「声が大きい人」や「口調が強い人」の意見ばかりが反映される組織は問題です。強い口調で何かを主張する人がいた場合、面倒なので、とりあえず、その人の意見を採用しておく・・・、そんなことをしている組織から、新しい発想が生まれるはずがありません。
本校の職員の中に、そういう乱暴な人はいません。皆、様々な考えをもっていますが、きちんと正しい流れで自分の考えを主張しています。品格があります。それが本校の強みでもあるわけです。
何でそんな話題をしているかというと、先日、強い口調で、わざと相手を困らせるような言い方で発言している人を見かけたからです。見ているだけで嫌な気分になります。
相手の気持ちや立場を考えない発言は、議論に値しません。時間の無駄です。
何か、相手に理解してもらいときは、まず、相手の気持ちや立場を考え、その上で、自分の思いを丁寧に説明する必要があります。とりわけ「信念をもって行動している人」や「正しいことを実践している人」を説得するのは、容易なことではありません。いくら強い口調で説得しても、相手は動じないでしょう。世の中そんなに甘くはありません。
10.03.コロナ対策(校長コラム)
日に日に涼しくなってきました。熱中症の時期が終わりました。熱中症は、子どもたちの命に関わる問題であり、特に今年は猛暑日の連続でしたので、毎日、気が抜けませんでした。職員も慎重に対応してきました。大きな事故もなくホッとしているところです。
一方で、コロナはまだ全国的に流行しているようです。
5類に移行したこともあり、「コロナ禍で中断していた様々な活動」が各種、再開されています。
しかし、コロナに対して、校長としては、まだまだ気が抜けません。というか、かなり気にかけています。
実際、1学期に行った「全学年実施の運動会」や「3年生の修学旅行」が終わった際も、実施後1週間は安心できませんでした。無事実施できて、かつ、実施後にクラスターが発生していないことが確認できた時点で、初めて一安心といった感じです。
今月行う合唱コンクールにおいても、クラスターが発生しないよう務めなければいけません。
「最近のコロナは重症化しないから大丈夫!」と考える人も少なくありません。特にこの考え方に異論があるわけではなく、何でもかんでも自粛しようと考えているわけではありません。
校長の立場としては、そんな単純な話ではなく、もう少し先のことを考えています。
例えば、「学校が原因で、生徒がコロナに感染して、後遺症に悩まされるような事態になったらどうしよう・・・」とか、「学校が原因で、クラスターが発生して、感染した生徒から、そのご家族に広がって、そして、ご家族の中に、高齢や持病のある方がいたらどうしよう・・・」とか、良くない事例を一人で想像して、ビクビクしています。
自分のことを決めるのと、学校全体のことを決めるのでは、責任の重さが違います。あくまで学校全体のことを決めるときの判断基準は、安全・安心です。そして、「誰が得をするか」ではなく、「困る人がいないか」「辛い思いをする人がいないか」といった視点で物事を考えるようにしています。
学校は、保護者の皆様が大切に育てている子どもを預かっている場です。だからビクビクするわけです。安全・安心な学校であるためには、管理職はビクビクしているぐらいでなければいけません。
10.02. 菓子店探し(校長コラム)
10月に入り、合唱コンクールの練習が本格的に始まりました。音楽の時間はもちろん、放課後も教室から元気な歌声が聞こえてきます。
さて、今日、私は、夕方から立川駅北口に来ています。
もちろん遊んでいるわけではありません。立川市民科の授業で3年生の販売班の生徒が考えた菓子類を商品化してくださるお店を探しています。
最初に学区域内の和菓子店と洋菓子店で話を聞いていただきました。次に、砂川七番駅から立川駅に移動して、地域の方にご紹介いただいた焼き菓子店に行きました。
色々と課題が見えてきました。各お店の都合もありますが、何よりも3年生が考えたプランに再考の余地がありそうです。次回の立川市民科の授業で、「材料は何か」「時期的に入手可能か」「実現可能なレシピになっているか」「くるりん(立川市キャラクター)は許可なく使えるのか」など、再度、調べたり、考えたりする必要があります。それもまた学習です。
今日の時点では商品化してくださるお店は決まりませんでした。しかし、各お店の方々から、色々とアドバイスをいただいたので、後日、改めて検討してみようと思います。
ところで、今日、最後に行ったのは、曙町にある自家製シロップと焼き菓子のお店です。美味しそうだったので、クッキーをいくつか買ってみました。
クッキーを食べた中学生の息子の感想は「最初は普通、でも食べ出したら止まらない。美味しい!」とのことでした。