日誌

校長コラム

09.15.昨日お会いした素敵な方々(校長コラム)

10月6日(金)に、ニューカレドニアから18名の留学生が四中に遊びに来てくれます。四中生と一緒に授業を受けたり、給食を食べたりしながら、「日本の学校」を一日、体験してもらいます。主に、3年生が交流する予定です。
このことは四中生にとってもメリットがあるわけで、外国に興味をもつことで、自分の視野が広がり、この経験は将来きっと役に立つことでしょう。

さて、昨日、給食の栄養士の先生からこんなご提案をいただきました。
ニューカレドニアから来日する留学生に対して、「当日の給食のメニュー」や「箸の使い方」などについて、フランス語でレクチャーしていただけるとのことです。
栄養士の先生による直々の食育指導です。それもフランス語です。
とてもありがたいご提案に感激しました。もちろん、その場で正式にお願いしました。ありがとうございます。
それにしても、フランス語が話せるなんて素敵です!

同じく昨日のことですが、教育実習の様子を参観するためにご来校いただいた音大の先生から、生徒向けに出前授業を行っていただける旨のお話をいただきました。実施学年は未定ですが、今年度中の実施を予定しています。
実は、この音大の先生と教育実習についてお話をしていたところ、専門性の高さはもちろん、お人柄の良さが強く感じられ、「この先生が、四中生のために出前授業を行ってくださったら音楽好きが増えるだろうな」と思ったわけです。
教育実習とは全然違う話題であり、謝金の予算もないことから、図々しいと思いながらも、ご講演のお願いをさせていただいたところ、無償にも関わらずその場でご快諾いただきました。
ピアニストとして様々な場所で演奏されているからなのか、人とは違う魅力というかオーラを感じました。
そして、「人間はやはり人柄が大切なんだな」と改めて実感しました。

というわけで、昨日、お人柄の良い素敵な方々にお会いする機会がありました。
さわやかな1日でした。

09.13.一日校長(校長コラム)

2年生が職場体験学習を行っています。ご協力いただいている各事業者の皆様方に御礼申し上げます。

さて、今日は、「校長室」でも職場体験学習を行いました。
「一日校長」の名札を着けた生徒に校長の業務を体験してもらいました。
「校長って何しているの?」と訊かれることがよくありますので、校長の仕事を理解してもらう良い機会だと思います。

今日行った校長体験は以下の9点です。
1 学校施設の点検
2 予算執行の判断
3 全クラスの授業観察
4 来年度の学校経営方針の検討
5 来年度行う自然体験学習の検討
6 合唱コンクールの実施計画の確認
7 本校の近くにある古民家園の活用の検討
8 生徒の出欠状況の把握
9 市内中学校のホームページの確認

職場体験学習用に考えた子ども用プログラムではありません。リアルな校長業務そのものを体験してもらいました。
体験後の第一声は「疲れました」でした。
お金を稼ぐことは決して楽なことではありません。

先程の9点の仕事ですが、以下のように分類できます。
・今のこと(1、3、8、9)
・少し先のこと(2、6)
・来年度のこと(4、5、7)

「今のこと」にくわえて、常に、「未来のこと」も考える必要があります。そうでないと組織は衰退してしまいます。

ところで、今日、「一日校長」と一緒に訪問した古民家園では、ゆっくりと時間が流れていました。心が落ち着きます。

09.12.ゆっくり帰宅(校長コラム)

今日は、夜に市内の小学校で会議があったため、帰宅が遅くなりました。
夕食を食べるため小手指駅で途中下車しましたが、行きたかった中華料理のチェーン店は、閉店していて真っ暗でした。

近くの大型スーパーも来月、閉店してしまいます。
時代の変化を感じます。何だか寂しい気分になりました。

しかし、そんなことを言っていても仕方ありません。気を取り直して、急いで帰ることにしました。ギリギリ息子たちが寝る時間に間に合うかもしれません。
ところが・・・
小手指駅のホームで電光掲示板を見ると、次の電車は回送電車、その次は通過電車、さらにその次も回送電車。

今日はついていません。しかし、明日はいい日になることでしょう。ゆっくり帰ります。

09.11.校庭から校舎に投影(校長コラム)

12月に「冬のお楽しみプロジェクト」として、「プロジェクションマッピング」を行う予定です。
夜、教員手作りの映像を校庭から校舎に投影する計画ですが、校舎の窓枠に合わせた映像を制作する作業は簡単ではありません。完成までには、それなりの時間がかかりそうです。

ところで、プロジェクションマッピングは、校庭にプロジェクターを置いて、そこから遠く離れた校舎に向けて映像を大きく投影するわけですから、実施するにあたって、「プロジェクターの性能」を無視することはできません。
プロジェクターから発する光の明るさは、ルーメン数で表しますが、100ルーメンから10,000ルーメンまで様々なプロジェクターが市販されています。
プロジェクションマッピングを行うためには、ルーメン数の値がそれなりに大きいプロジェクターが必要です。

そこで、四中のプロジェクターの性能(明るさ)を確認するため、今晩、暗くなるのを待って、制作途中の仮の映像を校舎に投影してみました。
その結果ですが、映像をくっきり映すことができました!四中にある既存のプロジェクターで明るさは十分です。とりあえず一安心です。

09.09.ふたつの人生(校長コラム)

大学生の頃、駄菓子屋でアルバイトをしていました。通常は1〜2名体制で店舗を運営しますが、平日の夜は、たいてい1人体制でした。
私は、運営会社の社長に気に入られていて、「宮本くんがいると売上が伸びるなあ!」とよく褒められました。
実際、1日の売上が平均5万円程度のお店でしたが、私がいる日は、7万円程度売り上げていました。
もちろんこれにはカラクリがあって、美味しくて、比較的単価が高い「アーモンドおかき」という商品を多めに仕入れて、店の前を通る人たちに試食してもらい、すると、この「アーモンドおかき」は絶品であるため試食した人はたいてい購入してくれて、売上が上がります。
また、社長に了承していただいた上で、閉店時刻を繰り下げて、売り上げが7万円になるまで店を開けていたこともあります。
その頃は、アルバイトではありますが、「仕事って楽しいなあ!」って思いました。
他にも、色々な業種でのアルバイトを経験しましたが、その頃の私は、「休みの日も含めて、夜遅くまで一生懸命働いている人たち」が皆かっこいいと感じていました。

大学生の頃の私は、当然のことながら、「今は“大学生の顔”をしていて、いずれ就職したら“”仕事人の顔”になる」と考えていました。
今思うと、そのときの考え方は決して間違いではありませんが、世の中、そんな単純な仕組みではないと思います。
大人は、“仕事人の顔”(仕事での顔)のみで生きているわけではありません。

私には「3つの顔」があります。
・仕事での顔(校長)
・家庭での顔(父親)
・地域での顔(自治会、地域行事の運営)

その時々で、服装、顔つき(表情!?)が若干違うかもしれませんが、どの顔も、私そのものです。
そして、いずれも大事にしています。
仕事では、人に対して恥ずかしくない、嘘をつかない正しい行動を心がけています。
家庭では、なるべく子どもたちを関わる時間を多くもつようにしています。
地域では、全力で関わっているという状況ではありませんが、きちんと地域の活動に参画するよう心がけています。
とはいえ、仕事、家庭、地域の両立は言葉で言う程、簡単なことではありません。
正直、いつも苦戦しています。

そして、疲れたときや上手くいかないときには、「家庭や地域は無視して、仕事だけに集中したい・・・。」「仕事を休んで息子たちと関わりたい・・・。」なんて思うときがあります。たまにですが・・・。

そして、そんなときは、ある地方銀行の「ふたつの人生」というCMを思い出します。
かなり昔のCMですが、インターネットで検索してみたら、今でも見られました。

こんなCMです。
画面が左右2つに分かれていて、別々の日常が流れます。
画面左側は、仕事に全力で取り組む女性が映し出され、あるとき、自分とは違う生き方をしている、スーパーにいる親子連れを見て、あこがれというか、もどかしいような表情を見せます。
一方、画面右側は、子育てに全力で取り組む女性が映し出され、自分とは違う生き方をしている、忙しそうに仕事をしている人を見て、こちらも、あこがれというか、もどかしいような表情を見せます。

同一人物ですが「仕事に比重をおいた人生」と「家庭に比重をおいた人生」を対比できる演出です。しかし、最後は、どちらの女性も旧友と再開して、明るい表情を見せます。
今が幸せであったとしても、「隣の芝は青い」ということでしょうか。

この「2つの人生」についてですが、「どちらが幸せか?」というような話ではないと思います。
人は、「仕事」「趣味」「ボランティア活動」「地域行事」「育児」「家事」「介護」等、今の環境や年代によって「やるべきこと」が違います。複数やらなければいけない状況も少なくありません。
したがって、「仕事だけ」「家庭だけ」「遊びだけ」といったように、やるべきことを限定するのではなく、「今できること」「今やらなければいけなこと」を複数組み合わせながら、完璧にはできなかったとしても、コツコツ地道に努力する、その積み重ねが「人生」だと思います。