校長コラム
08.14.夏休みの期間と標高の話(校長コラム)
この暑さでは、教育活動に支障があります。
夏休みをうんと長くして、その分、冬休みと春休みを短くすれば、今の日本の気候にぴったりだと思います。
例えば・・・
〇夏休み:7月初旬から9月中旬まで(かなり長い!)
〇冬休み:12月29日から1月3日まで(短い!)
〇春休み:なし
といった感じです。
とはいえ、学校行事のバランス、部活動の大会日程、高校等の説明会の日程、学習塾を含む民間の習い事のスケジュール等のことを考えると、それなりにハレーションが生じる可能性がありますので、すぐに変更しようとは考えていませんが、悪くないと思います。いかがでしょうか?
いずれにしても何か、抜本的な猛暑対策が必要だと思います。
ところで、幸町の標高は約90m、柏町の標高は約95m、砂川町の標高は約100mです。しかし、「標高が高い砂川町は幸町より涼しいですね。」何てことはなく、この程度の標高差に気付く人はいません。
一般的に、標高が500mの場所では気温が3度、標高が1,000mの場所では気温が6度下がりますので、「夏場の授業は標高が高い避暑地で行う」、これも無理か・・・
旅行で、今日の午前中は「長野県の戸隠(とがくし)高原」に行きました。標高1,200mで、すごく涼しかったです。
午後は「長野県の野尻湖(のじりこ)」に行きましたが、こちらの標高は650m、戸隠(とがくし)程ではありませんが、それでも過ごしやすかったです。
ゆっくりリフレッシュさせていただきました。
08.11.今日から学校閉庁日(校長コラム)
教員は、会社員や官公庁等で働く公務員を同様に、原則、年間で「年休:20日間」や「夏休:5日間」が付与されています。しかし、平日は授業が毎日組まれていますし、夏休み、冬休み、春休みも、生徒は休みですが、授業の準備や研修会、職員会議、保護者や生徒との面談、部活動の指導等があり、なかなか休むことができない状況です。
そこで、一斉に学校の業務を停止することで、少しでも教員が休暇を取得しやすい環境を作ろうと始まった取組が「学校閉庁日」です。
閉庁と閉校の違いは?休みのこと?等、ネーミングセンスは疑問に思いますが、それはさておき、本校でも、本日8月11日(月)から8月17日(日)までの期間を「学校閉庁日」とし、本校のすべての業務(事務室における窓口業務、電話応対業務、部活動等を含む教育活動等)を停止します。ご迷惑をおかけることもあるかと思いますがご了承ください。
教職員一同、十分、休ませていただき、来週以降の業務に備えたいと思います。私も、今週は、のんびりリフレッシュさせていただきます。
ちなみに、昨年のこの時期、私の携帯電話が休み日であっても、それなりに鳴り続けていました。旅行中、何度も車を停めて電話を取っていた記憶があります。
電話の大半は、東京スカパラダイスオーケストラとSUPER EIGHTの皆様のロケの打ち合わせに関する連絡で、ワクワクする内容でしたので、特に嫌な気分になるわけはなく、楽しく電話を取っていました。
↑ 四中で撮影されたミュージックビデオ
そのロケが行われたのが、昨年の8月で、それ以降も、実は、それなりに大物の方(著名人)が四中に来てロケを行うお話を何度かいただきました。本校の体制は問題なかったわけですが、先方の都合で、残念ながら、すべて実現には至りませんでした。残念。
ミュージックビデオ、テレビCM、ドラマ、映画等で、四中が映れば、本校に関係する人々(生徒、保護者や地域の皆様、教職員等)はきっと喜ぶことと思います。したがって、本校では、ロケに関する協力依頼は、教育活動に支障が無ければ、極力お受けするようにしています。都内中学校でのロケのご依頼等、何かあれば、本校までご相談ください。
話が本題からずれてきましたが、以上の理由により、本校では、本日から日曜日まで学校閉庁日とさせていただきますので、ご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
ただし、特別支援学級新設に向けた工事は、学校閉庁日期間中も休みなく行っています。工事関係者の皆様、引き続き、よろしくお願いいたします。
08.08.怖すぎる映画(校長コラム)
27年前、映画『リング』が大ヒットしました。この映画のロケ地はアメリカキャンプ村です。2年生で、ホラーが苦手でない人は、動画配信サービス等で映画『リング』を事前に観てからアメリカキャンプ村(10月の自然体験学習)に行くと面白いと思います。
さて、映画『リング』はかなり怖い映画ですが、11月に予定されている柏町子ども会連絡協議会・幸町子ども会連絡協議会共催の「恐怖の四中ナイトツアー」はどのくらいの怖さになるのでしょうか。 全く怖くないと退屈ですし、怖すぎると人が集まりません。バランスが難しいと思います。
ちなみに、今日から全国で上映が開始された『近畿地方のある場所について』という映画は、「これ以上怖い映画はない」と言っても過言ではないレベルの怖さでした。あくまで私の感想ですが『リング』の100倍怖いです。「連日の暑さ」「疲れによる眠気」「夏バテによるだるさ」は間違いなく吹っ飛びますし、ストーリー、演技力、演出ともにハイクオリティな仕上がりですので、予告編等を観て大丈夫そうな大人の人には、この夏、おすすめの映画です。ただし、中学生に人気の映画はやはり「鬼滅の刃」と「ジュラシック・ワールド」あたりでしょうか。それにしてもすごい映画でした。恐怖体験そのもので、寒くなりました。
08.05.学校と教育委員会の関係(校長コラム)
勤続25年のお祝いに、東京都から休暇や旅行券をいただきました。
私の場合、昨年度末の時点で、学校勤務16年、市役所(教育委員会)勤務9年となります。
したがって、学校も市役所(教育委員会)もそれなりに勤務経験があるわけですが、誰が悪いわけでもないのに不思議と、学校にいると「教育委員会の人は、何でわかってくれないんだろう?」と思うときがあり、逆に、市役所(教育委員会)にいると「学校の先生は、何でわからないんだろう?」と思うときがあります。
実は、その問いに対する答えはシンプルで、「文化の違い」「考え方の違い」が要因です。
学校の先生は、基本的にまじめで、子どもたちのためには時間を惜しまないというタイプの人が多くいます。ときには、「自分の時間」や「自分のお金」を多少無駄にしてでも、子どものために尽くすわけです。
一方、国民(都民・市民)の税金を扱う行政職員・事務職員は、決められたルールの中で、いかに、「時間やお金の無駄を無くすか」を重視します。それが行政感覚です。
したがって、必然的に「生徒のためには、無駄もときには必要」と考える学校の先生と「無駄をいかに無くすか」を重視する行政政職員との間には溝が生まれます。
しかし、職務内容が違うので、それは仕方がないことで、あくまで、学校の先生は、効率性ファーストではなく、生徒への愛情を優先してもらいたいと思いますし、行政職員は、無駄を無くし、限られた財源を効率よく活用しながら、行政サービスの向上に努めてもらいたいと思います。
わかりやすく説明するため、多少、極端な表現をしましたが、私が言いたいことは、学校と市役所(教育委員会)の職員は、それぞれの立場を理解し合うことが大切で、そうすることで物事がうまくまわるようになると思います。
もちろん、「学校の先生は、効率性を無視していい」「行政職員は愛情より効率を優先している」ということを言っているわけではありません。文脈からご理解いただけると思いますが念のため・・・。
なお、幹部職員に対して、逆の見方をすると、「効率化ばかりを求めて、本来の子どもへの愛情を忘れてしまった冷たい学校管理職」や「政策の企画立案、予算編成といった本来の仕事に取り組まない行政管理職」は本末転倒です。自分の立場や職務内容を理解していない管理職は、話になりません。そうならないようにいつも気を付けています。
ちなみに、立川市における学校と教育委員会の関係は良好です。それぞれが、お互いの立場を尊重しています。というわけで、毎日、気持ちよく仕事をさせていただいています。
さて、話は変わりますが、今日は、休暇を申請し、小学1年生の三男と1日一緒に過ごしました。たまには、遊園地にでも連れて行ってあげようと思いましたが、この暑さですので、アトラクションに乗るのに並ぶのは避けたいわけです。そこで、空いていて、かつ、比較的安い遊園地を探しました。
荒川区の遊園地にある「自称、日本一遅いジェットコースター」、全く並ばないで何度も乗れました!
ちなみに、本校の校外学習で、遊園地を利用する計画はありません。
08.03.コソコソは禁止(校長コラム)
意味のわからないルールは早急に変える必要があります。
本校にも様々なルール(校則)がありますが、社会の変化等も踏まえながら、現状に合っているか、本当に必要なルールなのか、絶えず見直す必要があると思います。
ただし、「学校のルールをどんどん無くしていこう!」という話ではありません。皆が気持ちよく生活するためには一定のルールが必要です。
なぜ、そのルールがあるのか、すなわち、ルールが制定された背景や理由について、生徒も教員も、1つずつ考える必要があると思います。
本校では、「自転車通学」「スマホの持ち込み」「菓子類の持ち込み」については、全て禁止です。
実は、本校の学区域は東西に広く、通学時間が長い生徒も少なくないため、昨年度、「自転車通学」については真剣に検討しました。
しかし、過去に発生した事故や路地が多い本校学区域内の道路状況等を踏まえると、四中生の安全が担保できません。
余談ですが、私の次男(中学1年生)が、今年度から、学校の統合に伴い、自転車通学を開始しました。すると、毎週のように交通事故が発生していて、次男も事故に遭い、転倒して前歯が少し欠けました。
「自転車が危ない」というより、「自転車通学が危ない」ということです。
並走しない、車間距離を保つ、スピードを出さない、飛び出さない等、交通ルールを遵守すれば、自転車は安全な乗り物です。しかし、本校学区域内で、中学生が毎日、通学で自転車を利用するとなるとリスクが高まります。
学校には、生徒の安全・安心を担保する責務があります。その学校の責任者である私の判断として、立川第四中学校では自転車通学は認めません。絶対にダメです。
「スマホの持ち込み」「菓子類の持ち込み」も禁止です。緊急に連絡をする必要がある等、何らかの事情で、スマホを学校に持参しなければいけない場合は、こっそり持ってくるのではなく、事前に、理由を教員に説明してもらえれば、柔軟な対応を行います。
自転車通学もスマホや菓子類の持ち込みも、「バレなければOK」「こっそり持っていく」という考え方が問題だと考えています。
だんだん、説教ぽくなってきたので、このあたりで、今日のコラムは終わりにしようと思いますが、私が言いたいことは、四中生が大人になったときに、「ばれないように、コソコソ生きる」のではなく、自分が正しいと思うことを「堂々と胸を張って生きる」、そういう人生を送ってもらいたいということです。
とういわけで、「コソコソ~する。」は、本校では禁止です。そういう生き方はおすすめしません。