日誌

学校のできごと

ハンセン病資料館見学(3年)

中学校を巣立っていく前に人権学習
3年生はハンセン病資料館を見学
語り部・平沢保治さんのお話を聞く

 本日、3月10日(金曜日)、3年生は午前中、東村山市にある「国立ハンセン病資料館」に行きました。3年生は、事前学習で「ハンセン病」について学んできました。一人一人がその学びの資料をファイルに綴じ込み、今日も持参しています。事前学習が活きている姿が見られます。見学する際も漫然と見るのではなく、一人一人が持参している自分のファイルを開き、資料を見学しながら書き込みをしています。とても熱心に見ています。学校で学んできたことが実際に資料館に来て、当時の様子が分かる具体物を見ると迫るものがあるのでしょう。中には涙を流している生徒もいました。いわれなき差別とのたたかいの姿も知ることができたことでしょう。
 そして、後半は、直接、語り部の平沢保治さんのお話をお聞きすることができました。平沢さんは、あと7日で90歳になられます。とてもしっかりした明瞭な語りで生徒に熱いメッセージを送っていただきました。平沢さんからは、中学校を巣立っていく生徒に向けて、自分の故郷を大事にしてほしい、肉親に対する感謝の気持ちをもってほしい、命を大事にしてほしい、「耐える」ということを大事にしてほしいとお話がありました。最後に、夢と希望をもってほしいとのお言葉をいただきました。
 義務教育を終えるにあたり、ハンセン病について学べ、平沢さんから直接お話を聞けたことはとても貴重な機会になりました。生徒たちはこの日のことを忘れることはないでしょう。

        

午後は、卒業式の練習
3年はもちろん、1、2年生もとても引き締まった気持ちで臨めています


      

2年・国語の授業 「走れメロス」 図書室にて
ICT、豊富な図書資料を活用した”主体的な学び”
大事なことはいかに自分たちの頭を使って考えられているかということ
タブレット端末を使い、自分たちで考えた課題に向けて
”対話的な学び”、そして”深い学び”へ


 2年の国語の授業では、現在「走れメロス」に取り組んでいます。生徒たちは、普段の自分の教室から場所を図書室へ移して、4人1組になり、タブレット端末を活用して、そして、図書室にある資料を利用して対話をしています。どのグループも真剣そのもの。何に取り組んでいるのでしょうか?
 これは、「走れメロス」の読解を深めるために、「走れメロス」について理解したいことの課題を自分たちで掲げ、自分たちなりの分析を行い、論理的に思考し、表現をしていこうとする取り組みです。生徒は課題を解決するために、豊富にある図書室の資料を使ってあらゆる角度から分析を行っています。また、タブレット端末も有効に活用しています。皆、真剣そのものです。自分たちで決めた課題を解決する姿こそ、主体的に学ぶ姿です。誰かに言われたから取り組んでいるのとは違います。