校長日誌

いしずえ

いしずえ393


■『奇妙な漢字』という本に、「読めそうで読めない漢字」の欄があります。
読み進めましたが、私にとっては「読めなさそうでやはり読めない」漢字が
並んでいます。「俎」の訓読みは「まないた」「栖」の訓読みが「すみか」
等々。読み込めず絶望的になっていったん本を閉じました。そんな時、しお
りをはさむことがあります。しおりは「栞」と書きます。はて?どんな字だ
っけ?そこで更なる課題が…。私には「書けそうでやはり書けない」漢字が
多いです! 手を動かして字を書かなくては覚えられないと、しみじみ思い
ました。                   (4月24日飯田芳男)

いしずえ392


■今朝、ラジオでアナウンサーが「おしょくじけんの背景は何でしょう?」
と言ってました。「ん❓お食事券の背景?」と興味津々でした。よ~く考え
れば「汚職事件の背景」ですね。ところで先日『厳選覚え違いタイトル集』
を読みました。私のような仲間ばかりでした。図書館員さんに「下町のロボ
ットありますか?」とたずねた方がいたようです。下町ロケットですね。次
は「だいぶつじろうの本ありますか?」これ、中学生の時私も言いました。
大佛次郎(おさらぎじろう)さんですね。一中生の皆さん、私のようになら
ないよう日々精進!             (4月26日飯田芳男)

いしずえ391


■このごろ見かけなくなりましたが、私は学年別の学習雑誌の大ファンでした。
小学校の時は「小学一年生」から六年生までを愛読。なぜか学校で配られる、
科学と学習と合わせ楽しんでいました。中学に入ると中一コースに中一時代を
愛読。二つの出版社がそれぞれ○○コースと〇〇時代を発行していて、友達と
コースと時代を交換していました。先日友人と、何だかんだ言いながら、学習
雑誌を探して神田の古本屋街を歩きました。ありませんでした。多分、永遠に
探せないと思います。インターネットに頼らないスーパーアナログおじさんの
旅にゴールはありません。            (4月25日飯田芳男)

いしずえ390


■立川は、昭和20年(1945年)2月16日以来、終戦まで13回空襲に
見舞われたと言われています。同年4月4日は山中坂の悲劇、今日4月24日
は砂川村が空襲を受けました。砂川国民学校(現在の八小)の三名の先生が命
を落としました。爆風のすごさは、長く校内で保管されてい二宮金次郎像から
伺えました。ひざ下と手首が破損していたのです。持っていた本もありません。
空襲から70年を経て、平成27年(2015年)に地域の方々の尽力で修復
されました。でも手に持っていた本は修復されていません。戦争の惨禍を後世
に伝えるためです。いつまでも「平和」を愛していきたいです。
                        (4月24日飯田芳男)

いしずえ389


■私が中1になった時、担任の先生以外に授業ごとに先生が変わるというのが
とても新鮮でした。おまけに私の担任の先生が家庭科で、授業をもたない先生
が担任ということにも驚きました。当時、男子は家庭科をやらなかったので、
今振り返ると別の意味で驚きですね。ともあれ、すこし大人扱いをしてくれる
中学校生活のスタートが嬉しかった思い出があります。私は図書委員になりま
した。蔵書カードにブッカー、貸し出し券に代本板。アナログな思い出がよみ
がえります。代本板は抜き出した本の代わりに立てかけます。顧問の先生が、
英語で「ダミー」と教えてくれました。中学の思い出を語ると夜が明けます!
                         (4月23日飯田芳男)

いしずえ388


■学校の掃除の時間に箒(ほうき)を使います。教室の掃除のねらいは、昭和
の時代は消しゴムのかすと土ぼこりの除去でした。でも学校のほうきでは容易
にごみがとれません。担任のころ、学校全体の清掃担当を命じられた私は、各
教室に掃除機を設置してほしいと事務担当者にお願いしたところ、「予算がな
いから難しいですね。飯田先生が校長になったころは実現すると思いますよ。
頑張って!」と励まされました。廊下を掃きながら「ほうきが一番!」とつぶ
やいている自分がいます。            (4月22日飯田芳男)

いしずえ387


■中学1年生に疲れがでる頃です。小学校の時にあった「休み時間(中休み)」
がないのも一因かもしれません。そのうちペースをつかむと体が慣れてきます。
ご安心を。さて、この中休みという名称ですが、ある調査では20分休み、業間
休み、中休みが全国ベスト3です。大休憩とか大放課と呼ぶ地方もあるようです。
ともあれ、上手に休憩をとってほしいと願います。  (4月21日飯田芳男)

いしずえ386


■今日は関東の一部、日本の南部で部分日食が見られます。館山や小笠原諸
島で「午後欠けているのが見える」と報じられています。「辺りが薄暗くな
ってきた」という感じにはならないかも知れませんね。さて、今日は郵政記
念日(逓信記念日)です。「郵便の父」前島密(ひそか)は1円切手の肖像
です。1871年の今日(旧暦は3月1日)新しい郵便制度になりました。
郵便局に勤めていた「私の父」は、この日に紅白のおまんじゅうを持ち帰っ
てきていました。ところで、さきほど、副校長先生に職員室に来るように言
われました。「おこられるのかな?」私は飛脚のように素早く馳せ参じまし
た。                     (4月20日飯田芳男)

いしずえ385


■生徒はシャープペンシルを愛用しています。そのシャープペンシルの制作
を日本で早い時期から請け負っていたのが、早川電機の創業者早川さんです。
早川さんは「真似されるものをつくれ」の理念で一本のシャープペンシルを
はじめ、
多くの製品をつくってきました。「電気屋さんからシャープペン
ル!」って偉大ですね。シャープというブランドも世の中のいしずえです。
                        (4月19日飯田芳男)

いしずえ384


■中央線の立川駅と日野駅の間に本校があるので、上りに乗っても下りに
乗っても、本校と学区域の様子が気になります。先日、線路を横切る柴崎
用水(分水)のパイプをながめました。電車はあっという間に通り過ぎま
したが、線路上を用水が通るなんて、昔の人の知恵はすごいなあと思いま
した。清い水の流れからは、石が流れて葉が沈むドラマも鑑賞できます。
                      (4月18日飯田芳男)

いしずえ383


■一中の職員室と校長室が、やや離れているので、時々顔を出して忘れ
られないようにしています。現在の職員室は、増築されたスペースのよ
うな気がします。以前は、今の多目的室が職員室だったのではと推測し
ています。職員室は出入り口が二つ以上ほしいのですが、今は一か所な
のでどうしても混雑してしまいます。それだけでなく校舎全体について
も、生徒も教職員も使いやすいようにしたいです。その時は、校長室を
みんなの仲間に入れてほしいです。     (4月17日飯田芳男)

いしずえ382


■少し歩くと汗ばむ季節です。汗をぬぐって視線を下にやると、つつ
じの大きな花びらと目が合いました。今年はつつじも、例年より早く
咲いている気がします。「つつじ」と「さつき」の区別に苦労します
が、私はつつじが先に咲くような気がします。陰暦の5月に咲くのが
さつきだと祖母に教わりました。祖母の知識はテキトーです。毎年、
つつじとさつきの違いをじっくり学び直しています。
                     (4月16日飯田芳男)

いしずえ381


■ソメイヨシノに代わって、ハナミズキの彩(いろどり)が目にやさし
いこの頃です。北米原産のハナミズキはアメリカを代表する花です。別
の名をアメリカヤマボウシと言います。花言葉の一つに「返礼」があり
ます。1915年にアメリカに桜を贈ったら、その返礼がハナミズキだ
ったとか。現存するのは1本で某都立高校にあるようです。いつか鑑賞
したいです。私が市内で一番美しいと思っているアメリカヤマボウシが
市内の学校に存在します。中庭で咲いているので関係者のみ鑑賞できる
銘木です。                (4月15日飯田芳男)

いしずえ380


■昨日は富士山に雲がかかっていたので、明日から天気がくずれるかも
しれませんね。今日、中央線から富士山を探したのですが輪郭(りんか
く)がはっきりしてませんでした。ひょっとしたら黄砂のせいかもしれ
ません。4月の黄砂は16年ぶりとか。先日、我が家の押し入れで探し
物をしました。手がほこりまみれになりました。我が家には長年黄砂が
存在します!               (4月14日飯田芳男)

いしずえ379


■柴崎町の地図をながめると、一丁目の南側に四丁目があるのがわかり
ます。富士見町は、一丁目の南側に三丁目があります。地図を上から見
ると、歩いている時とは違った発見があります。1丁目→2丁目→3丁
目と、数字を振るときのきまりがあるのかと思ったら、そうでもないよ
うです。ところで、一中校区は遺跡をはじめ、名塔もたくさんあります。
「どうする一中」という大河ドラマの依頼があったら、取材に応じられ
るようにしたいです。           (4月13日飯田芳男)

いしずえ378


■生徒のひと月前の姿は、1年生なら小学校6年生です。わずか数日の
違いでぐっと成長している感を受けます。私のひと月前の姿と、今を比
べるとどこが成長しているのかな?と自己嫌悪におちいります。でも、
意欲喚起の新学期です。生徒に負けないよう学力、体力向上、豊かな心
を養っていきます。校長室では、19人の歴代校長先生が、額の中から
見ているので気がぬけません。      (4月12日飯田芳男)

いしずえ377


■今日は部活動紹介の日です。上級生がどんな紹介をするか大いに期待
しています。私は野球部でしたが、「どうかうまいやつが入部しないで
ほしい」と心の中で願っていました。スポーツマンらしくない恥ずかし
い心を抱いて、ずっと反省しています。そんな私ですから、当然のごと
く、下級生にポジションを奪われたまま引退となりました。巨人の星を
つかもうと、巨人の星の主題歌を日々歌いながら、うさぎ跳びを頑張っ
ていましたが、報われませんでした。「重いこんだら」って言う品物は
何なのか?と、考えすぎたのも一因かもしれません。「♪思い込んだら」
という言葉があるとはびっくり。今日まで試練の道を歩んでいます。
                     (4月11日飯田芳男)

いしずえ376


■今日は「よいとしょの日」の語呂合わせから、教科書の日です。私は、
年度末には、教科書をひもで十字にしばり、片づけてしまうのが恒例で
した。でもいくつか高校の教科書は、読書用に書棚にしまっています。
パラパラめくると、当時の学校生活がよみがえってきます。よみがえる
といえば、立川市の社会科副読本は、編集制作にたずさわった先生方の
いろいろな思い出がつまっています。1年生の皆さん、配られたらぜひ
手元において楽しんでほしいなと思います。 (4月10日飯田芳男)

いしずえ375


■朝刊のコボちゃんは「されど漫画」の逸品。竹の子の太い竹が「親だ」
と言うコボちゃん。ミホちゃんは「(竹の)おばちゃんはいるの」と、
たずねます。するとおばあちゃんが「今は(竹で作られた)ザルとして
おばあちゃんの友だちになっているとか」と答え、コボちゃんとミホち
ゃんが「おー。」と声を上げます。4コマすべてに『あったかい日常』
がつまっていました。             (4月9日飯田芳男)

いしずえ374


■またまた昔話ですが、中学生の時、1年3組だった私は進級して2年6
組になりました。「3」というクラスバッジを「6」に交換できればお金
がかかりません。バッジは1個50円です。すでに母に50円もらってい
ます。ところが、1年6組の子で2年3組になった子が見つからなくて、
仕方なく、友人から5というバッジを預かり、3人で交換していました。
2年6組の私は3年になる時は経験を生かし、自分が何組になっても対応
できるように、1組から5組まで、複数の友人に当たりをつけていました。
完璧なミッションです!さあいよいよ3年、私は7組。クラス増になった
のです。誰も持っていないので同じクラスの友人と、とぼとぼと「7」を
買いに行きました。始業式の思い出です。    (4月8日飯田芳男)