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校長日誌
いしずえ
いしずえ353
■卒業生が新たな歩みを始めます。♪大人の階段のぼる…という歌を
口ずさむことがあります。私も順調(?)に大人への階段を歩んだつ
もりです。でもこの頃気が付きました。人生の階段は、一段一段高さ
がちがうことを……。 (3月18日飯田芳男)
いしずえ352
■卒業生が笑顔で下校してくれるいいなと思います。友達と「じゃあ
ね。」と別れるとき、「じゃあまた学校で」と言えないと思った瞬間
卒業を実感するかもしれません。 (3月17日飯田芳男)
いしずえ351
■昭和記念公園と諏訪ノ森公園で、ウグイスの鳴き声を聞きました。
最初はたどたどしかったのですが、何回か聞いていると上達している
のがわかりました。体育館の横ではメジロが花の蜜を吸っていました。
きちんと私にお礼を言いながら、何度も花びらをついばんでいました。
鳥の声も、木々の葉がこすれる音も、「卒業おめでとう」と言ってい
るように聞こえます。 (3月16日飯田芳男)
いしずえ350
■今日はオリーブの日です。昭和天皇が小豆島にオリーブの種をまいた
日が昭和25年の今日だということです。私はオリーブオイルで炒めた
パスタをたまにいただきますが、日本でもかなり消費されていることを
最近になって知りました。ポパイの恋人はおなじみの「オリーブ」です
が、それくらい食材としてのオリーブにもなじんでいこうと思います。
(3月15日飯田芳男)
いしずえ349
■東京のソメイヨシノが開花しました。九段の標本木を見に行ったこと
があります。きっと今日は多くの人が見守ったかもしれません。南国で
もない東京が全国で一番早いのは驚きです。さて、今日は3年生を送る
会がありました。心のこもった合唱に心が和(なご)みました。また、
趣向を凝らした生徒会制作のクイズでは、生徒の笑い声で体育館の気温
も急上昇。ソメイヨシノの開花を後押ししたかもしれません。
(3月14日飯田芳男)
いしずえ348
■今日はサンドイッチの日です。「1」が「3」に、はさまれているか
らです。教員採用試験で、サンドイッチにバターをぬる理由が問われた
ことがありました。正解として「パンに油膜を作り、食材の水分の浸透
を防ぐことでおいしさを保つ」という一例がありました。私も6年生の
調理実習「紅茶とサンドイッチ」の単元でバターの役割を指導したこと
があります。兄は「都立入試が9教科の頃も、バターの役割が出題され
ていた」と言っていました。バターより「都立入試9教科」に驚きまし
た。ともあれ、バターを見直しました! (3月13日飯田芳男)
いしずえ347
■立川の花「こぶし」がきれいに咲いています。いまだにモクレンとの
区別ができない私ですが、樹木の名札を頼りに確かめています。桃と梅
も恥ずかしながら「ウ~ン」と、うなりながら判別してます。植物学者
の牧野富太郎先生は独学で植物学を学び、「ヤマトグサ」と新種に命名
したエピソードは有名です。私は、今年、木や花の名前を新しく20、
覚えようと目標を立てています。めどはたっていません。
(3月12日飯田芳男)
いしずえ346
■震災から12年経ちました。当時は上砂川小の校長でした。あの日は
金曜日でした。揺れを感じて職員室に走り、「揺れています。落ちてく
るものに…」とアナウンスを始めました。校舎の「ミシ ミシッ」とい
う音は今も忘れられません。「校舎がつぶれる前に600人の児童の命
を守らなくては」という思いでなんとか校庭に避難させました。「阪神
大震災より揺れました。」という関西出身の若手教員の言葉で腹をくく
りました。それは被災地を思えば小さな杞憂でした。またあの時間がや
ってきました。言葉がありません。 (3月11日飯田芳男)
いしずえ345
■東京大空襲から78年です。立川も空襲に見舞われました。大空襲だ
ろうが小空襲だろうが尊い命が犠牲になることには変わりはありません。
富士見町の山中坂を通るたびに手をあわせています。一中生の皆さんに
は、ぜひ平和のとりでを築いてほしいと願います。
(3月10日飯田芳男)
いしずえ344
■『東風吹かば匂いおこせよ梅の花』大宰府に流される前の菅原道真が
詠んだ有名な和歌です。なぜ東風(こち)が春風になるのか?大学では
「中国の自然哲学で、東が春だから」と学んだのですが定かではありま
せん。でもひがしの風を「こち」と呼ぶのが好きで、私はとても気に入
っている和歌です。風のやわらかさで春を実感するなら、東風のほうが
おしゃれだと私は思います。 (3月9日飯田芳男)
いしずえ343
■給食がハヤシライスでした。校長室前で「今日のカレーは辛くなかっ
たね」という生徒の声が聞こえてきました。かたわらの友人が「ハヤシ
ライスは辛くないよ」とにっこりして返答。ほほえましい光景でした。
シェフの早矢仕さんが考案したのでハヤシライスとか。もちろん諸説あ
るようです。ハッシュドビーフとハヤシライスの違いも明確ではないよ
うです。また、デミグラスソースにサワークリームを加えるとビーフス
トロガノフだそうです。頭が混乱してきました。私は牛丼でOKです!
(3月8日飯田芳男)
いしずえ342
■今日は語呂合わせから推測すると「サウナの日」です。でも「メンチ
カツの日」でもあります。関西ではミンチカツと呼ぶので、ミとシチで
ミンチカツ→メンチカツ。それでメンチカツの日となるようです。他に
「さかなの日」としても制定されています。メンチカツと魚の両方にあ
やかる食事をいただかなくてはなりませんね。バランスの良い食事は、
心の栄養だと自分に言い聞かせているこの頃です。(3月7日飯田芳男)
いしずえ341
■今年も65日経ちました。月齢は13.8。今宵の月が満月に見えるかもし
れません。そして今日は啓蟄です。冬ごもりの虫がはい出る頃とされてい
ます。私には、浅はかながら、かえるが歩き始めるイメージしかありませ
んが、かえるだけでなく、冬眠している生き物すべてが動き始めるわけで
すね。啓という字は「ひらく」という意味もあるようです。先人の才覚に
敬服です。 (3月6日飯田芳男)
いしずえ340
■この頃、都内の小川や池でカワセミを見かけます。カワセミはブッポウ
ソウ目カワセミ科カワセミ属の鳥です。小学校の教員になった頃は、本当
に昆虫の蝉(せみ)だと思っていました。当時、卒業式の練習を手伝うこ
とになって、6年生の先生に「アメフラシの写真、頼むね」という依頼を
うけました。「できてます!」私は自信をもって「猛烈な雨の中、傘をさ
して登校するシーン」の写真を差し出しました。アメフラシとは磯に生息
する軟体動物です。私は、過去を振り返らない時もあります。
(3月5日飯田芳男)
いしずえ339
■富士山が日本で一番高いのは、すそ野も広く大きいからです。登って
みたいですが、学校帰りに「ちょっと登ってくる」とか、買い物のつい
でにサンダル履きで「富士山でも登ってくるか」というわけにはいきま
せん。こんな話をよく児童生徒に言ってきました。用意周到に準備をし
ないと目標は達成しないものですね。一中から眺める富士山は、ものご
とを振り返る機会を与えてくれます。 (3月4日飯田芳男)
いしずえ338
■今日は『♪うれしいひなまつり』がながれる桃の節句です。先輩の
先生に、「ひしもちは緑(黄緑)が下だ」と教わりました。「白い雪
の下に若い芽、新芽があるからだ。ピンクは桃の花だから上」と指導
を受けたことを今も守っています。先輩はさらに「お内裏様というの
は、お殿様とお雛様のことであり、また、お雛様は男雛と女雛で一対
だ。歌詞は勉強になるよ」と教えてくれました。他にも歌詞における
左右逆転の様相等、学びの宝庫だそうです。でも私はおいしいごちそ
うをいただければそれで満足です。 (3月3日飯田芳男)
いしずえ337
■諏訪ノ森公園の四季はながめていて楽しいです。まるで物語に出て
くるような森が地域にあるのが嬉しいですね。期せずして『さよなら
ぼくたちの幼稚園(保育園)』という歌が聞こえてきました。一中の
3年生の巣立つ姿と重なります。この場所で遊んだ子供のころの思い
出は、いつまでも心に残ることでしょう。今日の給食は赤飯でした。
たくさんの人からのお祝いの気持ちであふれていました。
(3月2日飯田芳男)
いしずえ336
■ソメイヨシノだけが春の主人公ではありません。きへんに春と書く
『つばき』こそ、春の代表かもしれません。歳時記では、初春、仲春、
晩春に使われる季語としるされています。現代では、2月から5月頃
の季語として使われているようです。私は椿をながめて気持ちが落ち
着くことがしばしばあります。さすがに春の花です。でもこの時期に
は、あじさいの芽がひょっこり顔を出しているのを見て、春の訪れを
実感しています。おまけにちょっと前向きな気持ちになれます。誰に
も希望の春は訪れます。心おだやかに待ちましょう。
(3月1日飯田芳男)
いしずえ335
■2月が逃げていきます。今日は、高知や銚子でウグイスが初鳴きす
る平均日だそうです。諏訪ノ森公園ではいつ聞こえるでしょうか。耳
を澄まして通っています。小学校も中学校も、生活科や理科で『春を
さがす』学習活動があります。私は、桜餅、草餅、ひなあられ、ちら
し寿司に春を感じます。全部食べものです!あと、自動販売機でホッ
トがなくなると本格的な春を実感します。それぞれに春です!
(2月28日飯田芳男)
いしずえ334
■定期考査中の校舎は静まりかえっています。廊下を通るとピリッと
した緊張感が伝わってきます。「鉛筆の音だけが聞こえる」と言いた
いところですが、ほぼ全員がシャープペンシルなので、さほどの音は
聞こえてきません。中学の教室から鉛筆削りがなくなって久しいです
ね。私は、消しゴムつき鉛筆や、赤青がドッキングした鉛筆を削って
結果はともかく、準備は怠りなく、神聖な(?)気持ちで試験に臨ん
だものです。それはさておき、皆さんの健闘をひたすら願っています。
(2月27日飯田芳男)