日誌

学校のできごと

クリティカル・シンキング講座&ビブリオバトル 落ち葉清掃

ビブリオバトル 学級内代表生徒発表
 2年の国語の授業で行っている「ビブリオバトル」は、現在学級内の予選で選ばれた各グループの代表生徒が発表をしています。今回の発表でも人を引き付ける表現が随所に見られます。いきなり本の紹介から入るのではなく、聞き手に問いかけたり、黒板を使用したりと、様々な工夫が見られます。また、発表が終わった後のディスカッションタイム(質疑応答)に移ると、多くの生徒が挙手をします。関心があること、しっかりと聞いていることの裏付けでもあります。本校では質の高い質問をすることも重視しています。学級内の決勝は12月20日、21日に行われます。
 なお、下のビブリオバトルの様子を紹介した写真の最後にある新聞記事は、2年の教室に掲示されていたものです。内容は、12月8日付の朝刊各紙でも大きく取り上げていたPISA調査に関するものです。この調査結果で特に日本の15歳の子供の読解力が不足していると指摘があったことを特集している記事内容です。本校では、PISA型読解力の向上に取り組んでいます。

        

落ち葉清掃 ~ボランティア活動~
 本校は樹木の多い学校です。そのため緑の多い学校でもあるのですが、毎年秋以降になると落ち葉で地面は埋め尽くされることにもなります。いつも用務主事の方々が清掃をしてくれているので、落ち葉が片付けられ、きれいな環境が保たれています。そのことを知った生徒たちは、自分たちも協力をしたいと数年前から落ち葉清掃のボランティア活動が始まりました。今年も生徒会の役員生徒はじめボランティア部や有志が手伝ってくれました。
 先週の金曜日が最終日だったのですが、写真にあるように日が落ちる時まで清掃をしていました。さて、校長が学校を出ようとするとき、清掃をしていた生徒たちが「校長先生、ありがとうございます」と声をかけています。なぜでしょうか?それは秘密です。

 
 
 

考える力をつけ 言葉の力を高めるために
ただ今、3年は「クリティカル・シンキング講座」に
2年は「ビブリオバトル」に取り組んでいます

3年「クリティカル・シンキング講座」(集団討論を通して)
 本校では、授業はじめ教育活動を通して、思考力・判断力・表現力を高める取り組みを進めています。今、3年は「中学生のためのクリティカル・シンキング&コミュニケーションスキルアップ講座」を実施しています。この力をつけ、高めるため「集団討論」「スピーチ」という活動を通して学んでいます。クリティカル・シンキングとは、情報をうのみにせず、根拠に基づいて多角的に考えることです。現在の学習指導要領、そして時期学習指導要領でも重視している考え方です。
 この多面的・多角的に考える力をつけることを今週は「集団討論」を通して学んでいます。集団討論は、現在都立高校の推薦入試で行われている選抜方法です。あるテーマにそって自分の考えをもち、伝え合うことを通してコミュニケーションの力をみるものです。
 今週はインターネットの利用における利点と問題点についてをテーマに集団討論を行いました。自分の考えに根拠はあるのか?、事実と主張、理性と感情が区別できているか?などを考えながら討論を行いました。これからスピーチに移っていきます。 この講座は、プラムシステムズ株式会社の協力により平成25年度から行っています。
※写真は、4人1組での討論の様子、見通しと振り返りのシートに書き込みをする生徒、書き込みがされている実際のシートです。なお、最後の写真は2020年から大学入試が大きく変わろうとしていることの新聞記事です。2年生の教室に掲示されていました。今の2年生から大学入試は変わります。まさに本校で取り組んでいる考える力をつける内容に大学入試も変わるのです。

        

2年「ビブリオバトル(書評合戦)」
昨年度より質の高いビブリオバトルにすることをテーマに取り組んでいます


 今、2年は国語の授業で「ビブリオバトル」を行っています。話す力、聞く力をつけ、高めるために取り組んでいます。お勧め本の紹介をする活動ですが、本校では単に本の紹介をするために行っているのではなく、根拠に基づいて自分の考えをもち論理的に表現する力、相手の話を積極的に聞き、よい質問をし、やりとりができる力、根拠に基づき正しく判断する力(チャンプ本を選ぶ)をつけることを重視しています。
 生徒は、本の紹介をする上でも、どのように伝えれば聞き手に伝わるのかを考え表現します。聞き手は相手の良さをひきだすにはどのような質問をすればよいのかを考えながら聞きます。最後にチャンプ本を選びますが、その際にも根拠が必要ですから簡単なメモを取りながら聞きます。そうした姿が紹介している写真からも見ることができます。例えば、黒板を使って紹介をする生徒の姿、多くの生徒が一斉に質問の手を挙げる姿が見られます。関心をもっていること、意欲をもっていることの表れです。これも主体的な学びの姿です。

           

校区小学校6年生二中訪問

校区小学校6年生の二中訪問
~部活動体験~
6年生は楽しそうに体験できていました

 今日は素晴らしい青空が広がり、11月中旬並みの陽気という絶好の天気の中、二中校区3校の小学校の6年生が本校を訪問しました。今日は、生徒会による二中の生活の説明と部活動体験です。すべて本校の生徒会役員、学級委員が中心となって進めます。寸劇を交え二中の生活について生徒会役員が説明します。はやりのPPAPが児童の笑いを誘っていました。児童が楽しんで見ていることがうかがえます。二中の生活について質疑応答もすべて生徒が行います。児童からは積極的な質問が出て、生徒会役員生徒は的確にこたえていました。
 この後、校内見学です。どんな教室があるのか、また、授業をしている様子も廊下から見学できます。この案内も本校の生徒たちです。生徒は事前に動線を確かめ、3校の児童の皆さんがぶつからないように上手に案内し、教室、図書室、トイレなどについて児童の立場に立って説明していました。
 見学が終わり再び体育館で部活体験の説明が始まります。これもすべて進行は生徒たちが進めます。部活ごとに分かれ、1、2年生から説明を受け、実際に活動をしました。短い時間でしたが、児童の皆さんは楽しそうに活動していました。
 最後に体育館で終わりの会を開き、児童からお礼の言葉が述べらました。児童は、「経験があまりなかったテニスでしたが、先輩から優しく教えてもらったことが嬉しかったです」と感謝の言葉を述べていました。生徒からもあらためて6年生が4月から本校に来ることを楽しみにしていますと伝えられ、充実のうちに今回の6年生二中訪問は終了しました。
 6年生のみなさん、4月の入学をお待ちしています。次は、選択交流授業(二中訪問・授業体験)があります。楽しみにしていてください。

                                   

学校公開・授業の様子

主体的な学びにつながる
能動的な授業づくりを
目指しています
~12月3日(土曜日)・学校公開日~

 本校では、生徒が主体的に学習や諸活動に取り組む態度を養うことを今年度の重点にしています。授業は、主体的な学びができるような能動的な授業づくりを目指しています。自分の考えを積極的に伝え、相手の考えを聞き、さらによいものにしていくこと、学び合いを通して、学習内容の理解を深めたり、学んだ内容を自分のものにできるようにしたりする授業を進めています。
 12月3日は学校公開日でした。参観に来てくださった保護者の皆さま、ありがとうございます。この日も授業では、学び合う生徒の姿が見られる授業がありました。写真では、美術、音楽(琴)、数学、理科、国語、保健体育の授業の様子を紹介しています。掲示物は、家庭科「魚料理にチャレンジしよう」の生徒の作品です。
 また、最後の4枚は、2年国語の授業で「ビブリオバトル」を行うにあたり、どうすればより質の高い発表・質問・聞き方ができるかについて自分の考えをまとめるため、互いに学び合っている様子です。
 2年国語では現在「ビブリオバトル」に取り組み、3年国語では、来週から1月にかけて「クリティカル・シンキング講座」(集団討論)に取り組みます。

                 

避難訓練、交流活動等

 避難訓練、点呼確認、あ、大変!
 11月28日・月曜日の6時間目の終わり頃に地震が発生します。これは訓練です。まずは生徒は机の下などに身を隠し頭上を守ります。揺れがおさまったことと避難の指示が放送で流れます。今回も前回に続き校庭の具合がよくないことから体育館への避難となりました。
 体育館に生徒が集合し直ちに人員点呼が行われます。ところが、生徒の人数が足りません。さっきまで教室にいた生徒がここにはそろっていないことが点呼確認の結果判明します。まだ教室にいるのか。教員が教室に確認に行きます。そして、教員が不明だった生徒の確認をし、全員の安全確保が完了しました。
 実は、これはシミュレーションです。点呼がいい加減だと、全員がいると思っていても実は教室で生徒が怪我をして倒れていて動けなくなっていることもあり得ます。だから人員点呼は基本中の基本なのです。この訓練は、教員側にとっての訓練でもあります。教員にはだれがいないのかを知らされていません。教員も真剣です。こうした訓練を毎月内容を替えながら繰り返し実施することで実際の行動につなげています。

  


都立立川ろう学校の中学1年生が本校を訪問
本校の1年生の授業の様子を見学しました

 都立立川ろう学校の中学1年生が、11月28日・月曜日、本校を訪問し5時間目の1年生の授業を見学しました。大勢の人数で学習する姿を興味深く見学して、見学後は全員の生徒のみなさんから質問が出て、本校の教員が質問に答えていました。生徒のみなさん、とても礼儀正しく、熱心な姿勢で、たいへん感心いたしました。
○写真は、理科の授業見学、英語科教員とALTとの授業の様子、見学後の質問の場面です。
  

都立立川国際中等教育学校との「交流花壇」
花の苗を本校の花壇に協力して植えました

 今年の交流花壇が11月28日に行われました。隣の学校、都立立川国際中等教育学校の生徒と本校の生徒会本部とボランティア部の生徒が協力して、本校の花壇に花の苗を植え育てていく活動です。2校の生徒たちはとても仲良く交流しながら、まずは枯れ草を取り除く作業から始めます。力のいる作業で時間もかかりますが、全員気持ちよく作業を進めます。そして、いよいよ苗を植えるころにはあたりは日が落ち真っ暗になっていました。時間もかかり苦労も多かったことでしょうが、2校の生徒たちの表情にはとても満足そうな笑みがあふれていました。花が咲くのがとても楽しみです。

  

北京オリンピック金メダリストによる授業

 オリンピック・パラリンピック教育
 オリンピック・パラリンピック 東京2020大会に向けて
 オリンピアン・佐藤理恵さんから学ぶ
 ~北京オリンピック・ソフトボール金メダリスト~


 東京で観測上はじめての11月の積雪となった11月24日。金メダリストの佐藤理恵さんをお迎えしての授業が行われました。佐藤理恵さんは女子ソフトボールの選手として、アテネ五輪で日本代表選手として出場し、銅メダルをとり、その4年後の北京五輪で日本代表の一塁手として出場し、アメリカとの決勝戦でウイニングボールをつかみ、金メダルに輝いた選手です。
 はじめに講演は、佐藤さんの中学校時代、高校時代のソフトボールとの出会い、活動についての話から始まりました。努力し、仲間や応援してくれる人たちを思いやる気持ちの大切さは生徒にとって心に響く話でした。高校では、勉強とソフトボールを両立しなければならない状況であったことから、勉強することの大切さを生徒に訴えかけてくれました。そして、二度のオリンピックに出場した話は、実際に選手でなければ分からない話で、とても説得力がありました。
 講演の後は、3人の代表生徒からの質問にていねいに答えてくださいました。この後、本校の保健体育科の教員とキャッチボールをします。本校の教員が佐藤さんが大学のソフトボール部のコーチをしていたときの選手だったのです。久しぶりに師弟でボールを投げ合う姿を生徒たちはとても関心をもって見ていました。
 続いて、代表の生徒、男女を含む18名の生徒が実際に佐藤さんとキャッチボールをする姿に生徒たちは大盛り上がりでした。佐藤さんは、一人一人の生徒の良さを生徒たちに伝えてくださいました。最後に、お礼の言葉と花束をお渡して授業は終わりました。金メダリストの方から直接話を聞いたり、実技を見たりして、生徒はその生き方から多くのことを感じ、学び取っていました。

写真は11月24日の朝の様子から紹介します。雪が降り積もり始めました。
始業前の校舎の1階を掃除している生徒たちがいます。進んで掃除をしてくれる生徒たちです。とても気持ちのいい姿です。ありがとうございます。