日誌

2020年5月の記事一覧

Hello校長室406


■薬師寺の法話を担当するお坊さんは誰もがエンターテイナーです。高田好胤
(たかだこういん)さんの影響だと思います。高田さんは「修学旅行の生徒達
への法話」に力を入れたと思われます。薬師寺は檀家さんがないので、いわゆ
るお墓参りのお寺ではありません。お寺の運営(経営?)に工夫されたことは
著書にも記されていました。私も中学、高校時代に法話を拝聴しました。運良
く高田さんでした。「ヤクシジテンプルへようこそ」で始まり、30分笑いっ
ぱなしでした。この頃、著書にもある『かたよらない こだわらない とらわ
れない心』のお話をもう一度読み返しています。  (5月10日飯田芳男)

Hello校長室405


■歴史の教科書は読み物としても格別な味があります。山川出版社の詳説日本
史はまさに読みごたえのある一冊です。でも手あかがついているのは、自分が
興味をもったところだけです。私が中学の時興味をもったお方は、江戸幕府の
14代将軍徳川家茂(いえもち)です。授業で扱われない将軍です。慶福と書
いて「よしとみ」と名乗っていた時代もありました。イケメンの家茂は、奥様
の方が有名でドラマ化されたこともありました。短い生涯でしたがたくさんの
業績が紹介されています。二中生の皆さんと同じ年ごろで将軍職についたとも
いわれています。江戸幕府は、15人の将軍それぞれに功績があるのですが、
社会の授業では時間的に多くの人物を取り上げるわけにはいきません。ですが
興味をもった偉人に学ぶことも多いです。二中生の皆さんに、機会あれば、私
が選んだ「歴史教科書的地味でも偉大な方々リスト」をお知らせしたいです。
                         (5月9日飯田芳男)

Hello校長室404


■昨夜は、フラワームーンと称される満月に癒されました。今宵もほぼ満月
です。二中生の皆さんも眺めてみてください。さて相変わらず休業が続いて
います。平日は昼食も用意しなくてはなりませんから、ご家族も大変ですね。
お察しします。私は給食がないので、いつもそれなり?の昼食です。校長室
は多くの人が出入りします。ですから「食事中です」というプレートを出し
てシャットアウトもできません。食べ物を口にすると必ず電話が鳴ります。
口にケチャップやソースがついたときに限って来客があります。食事は3分
くらいですませないと、逆に2時間くらいかかってしまうことがあります。
来客があるので食後は一応、歯を磨きます。もちろん手も洗い、時にはハン
ドクリームを塗ります。手荒れの防止です。さらに時には歯ブラシにハンド
クリームをつけてしまいます。校長室もそれなり?のドラマがあります。
                        (5月8日飯田芳男)

Hello校長室403


■1年生の相談日も「密」にならぬよう、生徒のほうがソーシャルディスタ
ンスを心がけていました。生徒の生きる力に感心しつつも、コロナ禍の状況
の収束が待たれます。さて、休業が続く中、多くの行事が開催できません。
そのひとつ「離任式」を開くことができません。異動した教職員は、離任式
を迎えてその学校の任務を完結すると思っています。学校業界ならではの行
事です。感謝やお礼の気持ちを伝え合う意義ある機会です。今年は日程的に
むずかしく、私は離任式ができないことを気にかけています。別れはせつな
いものがあります。でも避けて通れないのも人生。別れを惜しむからこそ、
出会えてよかった!という気持ちを育むことができます。日頃から「あの人
どうしているかな」「あの子は元気かな」と、たくさんの思いが頭をよぎり
ます。1分くらいのこともあります。でも、そんな時間をもつことが、人と
ては大事なミッション……だと思います。     (5月7日飯田芳男)

Hello校長室402


■明日からも学校再開とはいかず、ただただ二中生の皆さんの健康を願うば
かりです。規則正しく生活している皆さんは、勉強だけでなく家事もこなし
ていることでしょう。先日、私は洗濯をしていて、家族と「洗剤の箱が大き
かったときは大変だったなあ」と昔話に花がさきました。そして、家事は炊
事洗濯ばかりではないなあと気が付きました。思えば、小さい頃からの「き
れいに食べる」「きれいに残す」や「自分で着替える」「自分の衣服をたた
む」ということは、大きな仕事であり家事のひとつだったと悟(さと)りま
した。そういえば保育園や幼稚園の先生方は、食事の終盤で子どもたちに欠
かさず「あつまれをしなさい」と声をかけています。「あつまれ」も「お支
度(したく)」も人生の基本だったのですね。   (5月6日飯田芳男)

Hello校長室401


■今日は菖蒲湯を楽しむご家庭も多いと思います。菖蒲湯の菖蒲はサトイモ
科です。本校の校章は花菖蒲でアヤメ科です。三枚の葉は「知」「徳」「体」
を表し、「中」という一字に「Ⅱ」が含まれています。大切にしたい校章で
す。ところで昔から、『いずれ(が)アヤメかカキツバタ』という慣用句が
使われていました。解釈はともかく、この表現の「アヤメ」は、平安の頃は
「花菖蒲」だったという説があります。花菖蒲、アヤメ、カキツバタは、と
ても似ています。さらに外国種の「アイリス(iris)」の花もそっくりです。
ちなみにアイリスオーヤマという会社は、「お客様との虹のかけ橋になりた
い」という思いを社名にしたそうです。ギリシャ神話で「虹の女神」を示す
のがアイリスなのだそうです。それはともかく、今後私は、花菖蒲、アヤメ、
カキツバタ、アイリスを見分ける「違いが分かる男?」を目指します。昨日
は本校の誕生日でした。なんと不覚にも忘れてました。(5月5日飯田芳男)

Hello校長室400


■4日は、平成19年からみどりの日になりました。「みどりの週間」から
発展した「みどりの月間」(毎年4月15日~5月14日)を中心にイベン
トが行われています。今年はちょっとさびしいみどりの月間です。ところで
二中には200本以上の木があります。みどりが豊富です。木の種類もさま
ざまです。桜がたくさんありそうですが、校歌の歌詞にもある松が多いのも
本校の特色です。どの松も幹が太く高さも見事です。高く立派でいられるの
は、縦横無尽に広がる根がしっかり幹を支えているからです。根にはいつも
「ごくろうさま」という気持ちを伝えています。私も二中を支える『根っこ』
にならねば……。いえ、私が支えられています。  (5月4日飯田芳男)

Hello校長室399


■昭和22年5月3日に日本国憲法が施行されました。これを記念して国民
の祝日にするということが昭和23年7月に決まりました。「憲法ができま
したよ」と知らせるのは『公布』で、前年の昭和21年11月3日でした。
二中生が活躍する中学生の主張大会の日でもある、文化の日です。ところで、
発布という言葉にも似た意味があります。発布は文章語、公布が法律用語で
対になる言葉が施行です。このことを小学校6年生に伝えるのが難しかった
なあと毎年反省しています。さて、昭和22年と言えば二中が開校された日
です。4月1日に開校したので憲法に例えて言えば、学校教育が開始された
日であり、言わば「施行」です。しかし、記録によれば初代校長先生がこの
年の4月19日に着任されています。1日から18日まで、教育活動が空白
期間だったはずがありません。ウ~ン、つい難題に着手してしまいました。
                         (5月3日飯田芳男)

Hello校長室398


■♫柱のきずは おととしの 五月五日の背くらべ…という歌を聴かなくな
りました。私は曲の中の「ちまき」が食べたくて親にせがんだものです。で
すが、親がつくってくれたのは「かしわもち」でした。それも葉っぱがない
かしわもち?でした。大人になってわかったのですが、柏の葉が大きくなる
のは5月から6月です。5月5日には手に入りにくいということに気がつき
ました。歌詞の柏餅は旧暦?にあわせたものだったのかもしれません。もち
ろん個人的見解です。立川八小には柏の木がありました。近所の人が「いた
だいていいですか」と言って持ち帰っていきました。持ち帰る方は、「かし
わの木は縁起がいい」と語っていました。加えて、花言葉が「愛は永遠にと
いうんですよ」と教えてもらいました。花と葉が落ちにくいからだそうです。
二中界隈でも柏の木を探してみます。       (5月2日飯田芳男)

Hello校長室397


■Hello校長室394の暗号は「ステイホーム」でした。二中生の皆さ
んは解読できたことと思います。ポケベル世代の方々は容易に解読されたよ
うです。3年数学科の某先生は新たな課題づくりに挑戦していることでしょ
う。さて、令和の幕開けから1年が経過しました。去年の今日は、期待感で
心が躍りました。コロナ禍に見舞われている昨今ですが、今までがそうであ
ったように、人々は努力を重ねて難局を乗り越えてきました。これからはき
っと回復傾向に転じていくと思います。この頃つい下を向いて、背中を丸め
て歩いていました。季節は初夏、いつのまにかクールビズの開始です。今か
ら上を向いて歩きます。そして、鯉のぼりを100匹見つけます。鯉のぼり
にもマスクをつけてあげましょう。        (5月1日飯田芳男)