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日誌
校長室から
Hello校長室504
■開校前の二中の敷地は陸軍の関係施設と聞いています。敷地が広いので
戦後は、学校の緑化率を高めることに努めてきました。しかし、開校73
年を経て枯れかかった木々もみられます。残念ながら今年度は10本ほど
伐採してしまいました。台風や強風への備えです。ご理解ください。今回
の閉庁期間に施設の種々メンテナンスをほどこしました。一例としては、
酷暑の中主事さんによる校門のペンキ塗りでした。生徒がいない時も学校
はうごいています。 (8月16日飯田芳男)
Hello校長室503
■今年も終戦の日がやってきました。小学校4年で学ぶ「一つの花」には
お父さんが戦争に行く場面があります。お父さんと娘のゆみ子が別れる時、
お父さんはゆみ子にコスモスを一つだけ渡します。コスモスを一つ渡すと
お父さんはぷいといなくなってしまいます。お父さんはどうしてゆみ子に
コスモスを一つだけしか渡さなかったのでしょうか?今年もせつない一日
になります。 (8月15日飯田芳男)
Hello校長室502
■♪雨が あがった~よ お日様が出てきたよ 青い空のむこ~うには~
虹がかかったよ~♪と『虹のむこうに』を歌ってた教え子も、20歳台の
後半になったはずです。中学2年の理科の時間、先生が「黒い雲の時は、
激しい上昇気流のため大粒の雨がつくられる。それは雲の上にたまりがち。
ただし、水滴が多すぎたり上昇気流が弱まったりすると水滴は一気に落下し
大雨になる」と教えてくれました。よくわからなかった説明ですが、説得力
あるお言葉を今も覚えています。その先生が「夕立は2時間以内に終わる。
虹(2時)が出番を待つから…。」と言いました。そこは信じてません。
(8月14日飯田芳男)
Hello校長室501
■お盆を迎えます。作家の三浦哲郎氏は『盆土産』という名作を残してい
ます。出稼ぎに出た父が東京から青森に戻る時、手土産に『えびフライ』
を持ってくるストーリーです。題名は「エビフライ」ではありませんよ。
家族は父が帰省することと、えびフライがお土産だということを知ってい
ます。息子は見たことも食べたこともない『えびフライ』を楽しみに父を
待ちます。嬉しくてつい姉に「えんびフライ」と発音していました。「ど
うしてえんびなのか?なぜ、えびが平仮名なのか?」 私は今年も答えを
考えています。一家は祖母と姉と父で4人家族、息子が小さい時母が亡く
なっています。息子は荏胡麻(えごま)で小魚を釣ってきました。父のお
つまみです。父の滞在時間はわずか一日半。冷凍えびフライを自ら揚げる
父、食べたえびフライのおいしさを母の墓に報告する家族に、私の心は大
きく動きます。父が東京に戻るバスに乗る時、息子は「さいなら」と言う
ところ、「えんびフライ」とつぶやきます。父は「また買ってくるけえ」
と答えバスは発車します。私は「悲しいシーン」としか表現できません。
何とももどかしいです。 (8月13日飯田芳男)
Hello校長室500
■「小学生版夏休みの生活のきまり」を再読していました。不思議なきま
りがありました。それは『午前10時までは友達の家に行かない』という
ものです。30年前はこれで容認されていたのですね。苦笑しました。そ
ういえば同じ頃のきまりに、早朝・夜間は電話をしないという内容もあっ
たような気がします。多くのご家庭で固定電話が玄関にあった年代です。
(あくまで私の主観ですが…。)どうして10時?だったのでしょうか。
私が中学生の時、夏休みの部活は涼しいうちに終えたいので午前10時か
らにしたいと顧問に伝えました。顧問に「夏は朝から暑いんだ!」と一喝
されたのを覚えています。確かにその通りですが、10時まで出かけない
という縛(しば)りがふっとんだので印象に残っています。思えばホント
に不思議なきまりでした。今やどの時間帯も暑いです。二中生の皆さん、
どうか体に気をつけてお過ごしください。 (8月12日飯田芳男)