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日誌
校長室から
Hello校長室403
■1年生の相談日も「密」にならぬよう、生徒のほうがソーシャルディスタ
ンスを心がけていました。生徒の生きる力に感心しつつも、コロナ禍の状況
の収束が待たれます。さて、休業が続く中、多くの行事が開催できません。
そのひとつ「離任式」を開くことができません。異動した教職員は、離任式
を迎えてその学校の任務を完結すると思っています。学校業界ならではの行
事です。感謝やお礼の気持ちを伝え合う意義ある機会です。今年は日程的に
むずかしく、私は離任式ができないことを気にかけています。別れはせつな
いものがあります。でも避けて通れないのも人生。別れを惜しむからこそ、
出会えてよかった!という気持ちを育むことができます。日頃から「あの人
どうしているかな」「あの子は元気かな」と、たくさんの思いが頭をよぎり
ます。1分くらいのこともあります。でも、そんな時間をもつことが、人と
ては大事なミッション……だと思います。 (5月7日飯田芳男)
Hello校長室402
■明日からも学校再開とはいかず、ただただ二中生の皆さんの健康を願うば
かりです。規則正しく生活している皆さんは、勉強だけでなく家事もこなし
ていることでしょう。先日、私は洗濯をしていて、家族と「洗剤の箱が大き
かったときは大変だったなあ」と昔話に花がさきました。そして、家事は炊
事洗濯ばかりではないなあと気が付きました。思えば、小さい頃からの「き
れいに食べる」「きれいに残す」や「自分で着替える」「自分の衣服をたた
む」ということは、大きな仕事であり家事のひとつだったと悟(さと)りま
した。そういえば保育園や幼稚園の先生方は、食事の終盤で子どもたちに欠
かさず「あつまれをしなさい」と声をかけています。「あつまれ」も「お支
度(したく)」も人生の基本だったのですね。 (5月6日飯田芳男)
Hello校長室401
■今日は菖蒲湯を楽しむご家庭も多いと思います。菖蒲湯の菖蒲はサトイモ
科です。本校の校章は花菖蒲でアヤメ科です。三枚の葉は「知」「徳」「体」
を表し、「中」という一字に「Ⅱ」が含まれています。大切にしたい校章で
す。ところで昔から、『いずれ(が)アヤメかカキツバタ』という慣用句が
使われていました。解釈はともかく、この表現の「アヤメ」は、平安の頃は
「花菖蒲」だったという説があります。花菖蒲、アヤメ、カキツバタは、と
ても似ています。さらに外国種の「アイリス(iris)」の花もそっくりです。
ちなみにアイリスオーヤマという会社は、「お客様との虹のかけ橋になりた
い」という思いを社名にしたそうです。ギリシャ神話で「虹の女神」を示す
のがアイリスなのだそうです。それはともかく、今後私は、花菖蒲、アヤメ、
カキツバタ、アイリスを見分ける「違いが分かる男?」を目指します。昨日
は本校の誕生日でした。なんと不覚にも忘れてました。(5月5日飯田芳男)
Hello校長室400
■4日は、平成19年からみどりの日になりました。「みどりの週間」から
発展した「みどりの月間」(毎年4月15日~5月14日)を中心にイベン
トが行われています。今年はちょっとさびしいみどりの月間です。ところで
二中には200本以上の木があります。みどりが豊富です。木の種類もさま
ざまです。桜がたくさんありそうですが、校歌の歌詞にもある松が多いのも
本校の特色です。どの松も幹が太く高さも見事です。高く立派でいられるの
は、縦横無尽に広がる根がしっかり幹を支えているからです。根にはいつも
「ごくろうさま」という気持ちを伝えています。私も二中を支える『根っこ』
にならねば……。いえ、私が支えられています。 (5月4日飯田芳男)
Hello校長室399
■昭和22年5月3日に日本国憲法が施行されました。これを記念して国民
の祝日にするということが昭和23年7月に決まりました。「憲法ができま
したよ」と知らせるのは『公布』で、前年の昭和21年11月3日でした。
二中生が活躍する中学生の主張大会の日でもある、文化の日です。ところで、
発布という言葉にも似た意味があります。発布は文章語、公布が法律用語で
対になる言葉が施行です。このことを小学校6年生に伝えるのが難しかった
なあと毎年反省しています。さて、昭和22年と言えば二中が開校された日
です。4月1日に開校したので憲法に例えて言えば、学校教育が開始された
日であり、言わば「施行」です。しかし、記録によれば初代校長先生がこの
年の4月19日に着任されています。1日から18日まで、教育活動が空白
期間だったはずがありません。ウ~ン、つい難題に着手してしまいました。
(5月3日飯田芳男)