日誌

校長室から

Hello校長室368


■「かすみ」も「おぼろ」も、春の風物がぼんやりと霞(かす)んだ様子を
表す言葉です。かすみなら昼間、おぼろなら夕方から夜と教わった記憶があ
ります。6年生を担任したとき、親子で「おぼろ月夜」の二部合唱ができた
らカセットテープ(時代が古い!)に録音してきてというお願いをしたこと
があります。「♪菜の花畑に入り日うすれ 見渡す山の端、かすみ深し…」
3人がテープを持参し、学級で聴いてみました。3組ともとても見事な父と
子、母と子の二部合唱でした。新学期を迎えると思い出します。私は一年中、
景色が霞んで見えます。完璧な老化現象です。   (4月2日飯田芳男)

Hello校長室367


■「四月一日」と書いて「わたぬき」さんという姓の方がいらっしゃいます。
由緒あるお名前にいつもながら感心していました。冬の寒さがぬける4月、
衣服から綿を外した今日この頃を「わたぬき」といったという説もあるよう
です。金田一春彦先生は「八月一日」という姓の読み方を「ほづみ」さん、
「日月」で「たちもり」さんという姓の読み方も紹介しています。金田一先
生は、エープリフールの日にちなんだ話題ですが「ウソではありません」と
述べていました。                (4月1日飯田芳男) 

Hello校長室366


■3月31日で学年が終わります。卒業証書の日付通り3年生は今日まで
本校に籍があります。小学校の卒業証書は3月25日の日付かもしれませ
ん。慣例上のことかもしれません。もっと微妙なのは4月1日生まれの方
の小学校入学の事例です。法律で4月1日時点で満6歳になった翌日は、
ひとつ上の学年になると決められています。4月1日生まれと4月2日生
まれでは1学年違うことになります。微妙な人生の選択です。でも、この
規定のおかげで、2月29日生まれの方も毎年ひとつずつ年を取ることに
なります。私は3月生まれです。この年になると、「誕生日でひとつ年が
減る制度」を導入してほしいと思ってしまいます。 
                      (3月31日飯田芳男)

Hello校長室365


■満開の桜に雪が降ると折れないかどうか心配です。幹が曲がっている桜
も多いのでちょっと気になります。桜は、川沿いに植えられていることも
多いようです。川面に倒れかかっている桜も多いなあと思います。玉川上
水の学習では、「花びらが水の消毒になる」という予想が多いのですが、
真偽はわかりません。さて、まもなく4月、♫東京で見る雪はこれが最後
ねと…♪ 「なごり雪」を心の中で歌いながら出勤します。
                      (3月30日飯田芳男) 

Hello校長室364


■予報通りの雪となりました。多摩北部に大雪警報がでたそうです。事故
や災害につながらないよう祈っています。ところで多摩北部と言われると
私はひそかに「北多摩郡」という表示を思い出します。多摩地区の○○市
が○○町と称されたとき、北多摩郡、南多摩郡、西多摩郡は三多摩と呼ば
れていました。昭和40年代の天気予報は「三多摩方面では…」というア
ナウンスがあったような気がします。そしてあの頃は、積雪30センチ位
の雪が数度となく降った気がします。というように昔のことはスラスラと
出てきます。「後ろ向き人間」の私は、名残りの雪を眺め、ひたすら過去
を振り返ります。              (3月29日飯田芳男)