日誌

校長室から

Hello校長室73


■「いかだながし」という競技は、中学校での定番競技です。小学校だと
「台風の目」に匹敵するでしょうか。1年生は「多摩川下り」という名称
で、ひと工夫されています。予行ですから告知はここまで!当日はおおい
にご声援をお願いします。さて、二中生の皆さん、今年の運動会のスロー
ガンは、「不撓不屈~輝け二中の絆~」です。不撓不屈とは、どんな苦労
や困難にもくじけないことです。辞書によっては「強い意志をもって」と
いう言葉が冒頭につきます。出典は中国の歴史書の漢書(かんじょ)です。
さて、わが人生、苦労や困難にくじけてばっかりです。何度も紹介した話
ですが、中1の時、朝6時に起きてラジオの基礎英語を聴く決意は、早起
きは体に悪いと思って2日でやめました。中2の時、両親とけんかをして
一生口をきかないという決意を固めました。でも「お寿司食べる?」と聞
かれ「ハイ」と返事をしました。わずか10分の絶交でした。二中生の皆
さん、どうか私を反面教師にしてください。  (6月12日飯田芳男)

Hello校長室72


■マッチをするシーンが理科の実験ではいきています。そのマッチで線香
に火をつけます。線香の炎が明るくなるのですから、試験管内にある気体
の正体はおわかりかと思います。今日の理科の授業は電源装置、薬品の他
にマッチと線香があります。電源装置は持ち運びしやすく、コンパクトな
大きさです。私の中学生時代とちがいます。私の頃は電気ショックをかけ
られるくらい大きいものでした。ただ、マッチは昔と同じでした。今日、
マッチの軸は先生が1本ずつ配っていました。安全管理が徹底されていま
す。二中生の皆さんはマッチをする体験は少ないでしょう。火は危険です
が使い方をきちんとすれば、なくてはならないものです。しかし、これほ
ど家庭で日常的に登場しなくなったものはないと思います。時代は確実に
ながれています。今日は帰宅したら「マッチ売りの少女」を読み返してみ
ようと思います。              (6月11日飯田芳男)

Hello校長室71


■ある学級で、ちょっとした視点の工夫でいろいろな見え方になるという
教材を学んでいました。右の絵は、若い女性の左のほほが描かれています。
でも教科書には、「年老いた女性がマフラーをかぶっているようにも見え
ます」とありました。私はなかなかそのように見えず、かなりあせりまし
た。そこで目を近づけて凝視して、ようやく年老いた女性の顔の輪郭に気
がつきました。先入観というか錯覚にまどわされてしまうことってあるの
ですね。ところで私の錯覚の定番は、廊下で尋ねられた「多摩ニュータウ
ン」と「たまに歌うんですね」を聴き間違えたことです。まっこれは、単
なるロウカ(老化)現象ですが…。     (6月10日飯田芳男)

Hello校長室70


■エッセイストの平松洋子さんが、7日の読売新聞夕刊で、鴨が隊列を
組んで飛ぶ様子を「秋の夕暮れ、鴨の隊列がゆんゆんと飛ぶ」と表現さ
れていました。「ゆんゆん」とはなかなか趣(おもむきが)があります。
平松さんは「何百何千羽の鴨が上空を飛ぶ、何だろうって全神経を傾け
る。すると、机の前では生まれない表現が湧く」と述べています。私は
まねができませんが、いろいろな表現を学んでいこうと思います。私の
令和の目標に「ボキャ貧脱却」を加えました。 (6月9日飯田芳男)

Hello校長室69


■教育実習が授業をおこなっていたので足をとめました。真摯に生徒に
向き合っていました。立派です。二中生の皆さんの将来の姿かもしれま
せん。ところで、私にもこのういういしい教育実習生の頃がありました。
教育を熱く語る大学4年生でした。男子バレーボール部の顧問見習いも
やりました。初日からトスをあげただけで、つき指10本です。パソコ
ンがなかったので、黒板や模造紙を駆使して授業をしました。わずか二
週間のことでしたが最終日は、おいおいと泣いていました。平城京の授
業は今も夢に出てきます。一方的にしゃべり続けるすごい授業でした。
今教員をやっているのは、「中学校」が好きだったからかもしれません。
中学生の頃って、人生で一番「きっちり しっかり ほっこり ばっち
り」なんですよ!              (6月8日飯田芳男)