日誌

2019年6月の記事一覧

Hello校長室70


■エッセイストの平松洋子さんが、7日の読売新聞夕刊で、鴨が隊列を
組んで飛ぶ様子を「秋の夕暮れ、鴨の隊列がゆんゆんと飛ぶ」と表現さ
れていました。「ゆんゆん」とはなかなか趣(おもむきが)があります。
平松さんは「何百何千羽の鴨が上空を飛ぶ、何だろうって全神経を傾け
る。すると、机の前では生まれない表現が湧く」と述べています。私は
まねができませんが、いろいろな表現を学んでいこうと思います。私の
令和の目標に「ボキャ貧脱却」を加えました。 (6月9日飯田芳男)

Hello校長室69


■教育実習が授業をおこなっていたので足をとめました。真摯に生徒に
向き合っていました。立派です。二中生の皆さんの将来の姿かもしれま
せん。ところで、私にもこのういういしい教育実習生の頃がありました。
教育を熱く語る大学4年生でした。男子バレーボール部の顧問見習いも
やりました。初日からトスをあげただけで、つき指10本です。パソコ
ンがなかったので、黒板や模造紙を駆使して授業をしました。わずか二
週間のことでしたが最終日は、おいおいと泣いていました。平城京の授
業は今も夢に出てきます。一方的にしゃべり続けるすごい授業でした。
今教員をやっているのは、「中学校」が好きだったからかもしれません。
中学生の頃って、人生で一番「きっちり しっかり ほっこり ばっち
り」なんですよ!              (6月8日飯田芳男)

Hello校長室68


■お昼前には雨になりました。出張からの帰り、自転車なのでカッパを
着たものの、ひざから下はびしょびしょになりました。でも二中生が運
動会の練習をしているので急いでもどってきました。放課後も運動会の
実行委員会もあり、意欲的に取り組んでいることを嬉しく思います。私
も濡れた洋服のまま、昼食もとらず事務仕事に復帰しました。出張の時
は片づけが遅れると業者さんに迷惑をかけるので予約をしないのです。
ところで濡れた背広は自然乾燥させています。私は6年生の家庭科を教
えていたので、文科省仕込みのアイロンかけの名手です。アイロンは、
後ろ側に重心をかけ、力を入れすぎず、すべらすようにかけるといいで
よ。(諸説ありますのでご留意)力をいれすぎないことも時には必要で
すね。                   (6月7日飯田芳男)

Hello校長室67


■二中生の成長は素晴らしい!日一日と演技が上達していきますね。
立派です。「練習はうそをつかない」ピアニストの中村さんがよく述
べていらっしゃいました。当日だけでなく日ごろからの努力を大切に
したいです。私へのいましめでもあります。中学二年の時の担任が、
私の通知表の所見に「その場しのぎの行動が目立ちます」と書いてく
ださいました。ほめるとこが一つも書かれていない所見でした。当時
はそんな風潮だったんです。と言ったら亡き母が、「お前は欠点だら
けなんだ」とひとこと。おっしゃる通りです。「その場しのぎ…」何
十年経っても忘れられないお言葉です。以来心にとめて生きています。
                     (6月6日飯田芳男)

Hello校長室66


■ボランティア部の皆さんが花壇の整備をしてくれていました。あり
がたいことです。花と同じ目線で、腰をかがめての作業に感謝です。
活動の様子を拝見しながら、私が担任の時「家栽の人」という漫画で
授業をしたことを思い出しました。さいという字は「栽」と書く作品
です。植物を愛するように人を愛す、裁判所の判事さんが主人公です。
ですから裁判所の裁ではなく、栽培の「栽」があてられています。こ
の判事さんのように、私も時々花や木々に話しかけることがあります。
そうすると成長が早いのです。「大きくなったね」「きれいですね」
とほめてあげるとすくすく成長します。人も同じです。ほめられると
ぐっと成長します。校長先生も同じです。ほめられるともっと伸びま
す!木にも登ります!ところで、園芸家12か月という本の作者カレ
ルチャペックは、花を咲かせるために1年間みっちり畑仕事にいそし
みます。それはもう完璧な畑仕事です。そして1年後またすぐに畑を
整備します。完璧な畑を目指し、土を耕し始めます。でも12か月が
過ぎて、彼は大きな忘れものに気が付きます。それは「花をながめる
こと」でした。私も、大事なものをわすれないようにしようっと!
                      (6月5日飯田芳男)