日誌

校長室から

Hello校長室215


■合唱祭で、あらゆる場所から丁寧に撮影している担任に感心して
いました。写っていない生徒が出ないように配慮に配慮をかさねて
いました。そんな光景で思い出したことがあります。私は、文集を
作ったとき、一人の子を忘れてしまったのです。小学校3年生を担
任したときです。38人そろえたつもりが一人抜けていたのを見落
としてしまったのです。配慮が足りませんでした。年度末の保護者
会で文集を配布した直後、お母さんに猛抗議を受けました。用紙も
自腹で用意し休日に出勤した努力も一瞬にして消えました。子ども
の気持ちを思えばお叱りを受けるのは当然です。丁寧にお詫びまし
た。その年の暮れから30年間、その子と年賀状のやりとりをして
います。昨年の葉書には、「今は息子があの文集を読んでいます。」
とありました。作り直して良かったと思っています。でも私にとっ
ては、ほろ苦い思い出です。      (11月1日飯田芳男)

Hello校長室214


■昨日の名言カレンダーのひとことは、「ファとソの指が痛いの」
でした。小学校2年生の女児の言葉です。日頃からリコーダーや、
鍵盤ハーモニカの練習に熱心なのでしょうか。「人さし指とか薬指
が痛い」と言ってしまうより、温かみと独特の表現にユーモアを感
じます。ところで今日は合唱祭です。伴奏や指揮者の人は、どこか
同じところが痛いのではないでしょうか。そうだとすればこの女児
のように。日頃の練習で疲弊したのでしょう。また二中生の皆さん
の中にも練習の疲れがでている人がいることでしょう。でも「継続
は力」です。練習を積み重ねた日々は、生涯の宝です。
                  (10月31日飯田芳男)

Hello校長室213


■明日は合唱祭です。手元にある平成7年、1995年の写真は、
合唱祭と演劇部、英語部の舞台発表が撮影されています。「文化祭」
というイベントの歌部門が、合唱祭だったようです。合唱祭が本校
の伝統行事というのがよくわかるひとコマでした。さて明日「夢は
大空を駈ける」が1年生、2年生は「この地球のどこかで」が学年
合唱曲です。気持ちをこめて歌い上げてほしいですね。そして3年
生は定番、大地讃頌です。最後の合唱祭を飾る真摯な歌声は場内を
魅了するでしょう。二中生の皆さんの誰かは、今日お風呂で自分の
パートを練習するでのしょう。そして教員チームは更に猛練習に励
む?…はずです!          (10月30日飯田芳男)

Hello校長室212


■図書室には合唱コーナーが設けられています。司書や図書協力員
の皆さん、いろいろなレイアウトをこしらえていただき、ありがと
うございます。応援していただいていることに、感謝の気持ちでい
っぱいです。さて、いよいよ合唱祭は明後日に迫りました。誰もが
学級への愛着を心の中に抱いて歌ってくれることでしょう。当日歌
う曲を自然と口にしている頃でしょうか。友人の歌声を心でキャッ
チする経験はいいもんです。人はゴール直前や締め切り直前といっ
たタイムリミット寸前にものすごい力を発揮します。皆さんの渾身
(こんしん)の歌声を期待します。私はいつも「あの時もっと練習
をしておけば良かった」と後悔していました。中学校生活を再度や
りたいものです。          (10月29日飯田芳男)

Hello校長室211


■合唱は気持ちを合わせるものですが、これがなかなか難しいもの
です。私の中学時代、担任の先生や親に反抗する気持ちはなくても
「同じ目標をもって同じ方向を歩もう」と言われても、ふざけたり
なまけたりしたことがありました。中2の時、ふざけた態度で授業
を受け、担任の先生に叱られました。その光景を見ていた中1の時
の担任に別室に呼ばれました。「飯田、自分を見失うなよ」と一言。
自分が目立ちたいだけの行動をしていたのが恥ずかしく思えました。
二中生の皆さんは私より底力があります。そしてきれいで温かい心
をもっています。私は皆さんから多くを学んでいます。いい週にな
りますね。きっと。         (10月28日飯田芳男)