日誌

2019年8月の記事一覧

Hello校長室142


■夏休みのまったりした日は、家族とつまらないことでぶつかったものです。私が
家でゴロゴロしていると、祖母に「牛になっちゃうよ」と言われました。「ゴロゴ
ロしていたほうが消化にいいんだ」と理屈を言うと、祖母は「えんま様に舌をぬか
れるよ」と返されたものでした。ああ言えばこう言うのですが、祖母が慣用句をう
まくまぜるので、物言いが柔らかくなります。父は「豆腐の角に頭をぶつけてこい」
というのが口癖でした。小学生の頃までは、そう言われるとシュンとして、反省し
たふりをしたものです。豆腐の角って確かに柔らかいですよね。でも私も中高生に
なっては、父と何度も猛烈な言葉の応酬をしたものです。ある日、父とけんかをし
て自室にこもっていると、父が「俺が悪かった」と言って千円札をくれました。
「おまえが反省しているので、財布のひもをゆるめるよ」と言葉を続けました。私
は、父の財布にはひもがないので大笑いしてしまいました。おかげですぐ仲直りで
す。慣用句慣れしていなかった青春のひとコマです。 (8月20日飯田芳男)

Hello校長室141


■お盆休みが終わり、仕事に戻られた方も多いようで、私が乗った電車は混んでい
ました。ところで、阿波踊りが二日間を残して中止になったのは以前述べました。
その阿波踊りは「日本三大盆踊り」の一つです。二中生の皆さんは、残り二つがど
この踊りかわかりますか?正解は、岐阜の郡上(ぐじょう)踊りと秋田の西馬音内
(にしもない)踊りです。皆さんもいつか優美な舞をみる機会があることでしょう。
かつて私は、徳島と同じくらい阿波踊りが盛んな、高円寺の小学校に勤務しました。
今頃は全児童といってもいいくらいの子供たちが連(れん)で練習をしていました。
立川もいろいろなお祭りがあります。二中生の皆さんもおおいに参加してほしいで
すね。応援しています。20年前は、日本橋に勤めていました。ここでは神田祭に
参加しました。あの頃は筋肉痛も感じませんでした。今では一年中筋肉痛です。                                
                          (8月19日飯田芳男)

Hello校長室140


■立川の「鳴く虫の会」からいただいた鈴虫が、いい音色を奏でてくれています。
小学校2年生の音楽に「虫の声」という教材があります。♪あれ まつ虫が 鳴い
ている…という曲です。このごろ、まつ虫はまったく見かけません。二中生の皆さ
んはいかがでしょう。くつわむしの鳴き声は、昨年かろうじて聞けました。ガチャ
ガチャと鳴くので確かめやすいです。ところでこの曲の最後は♪ああ おもしろい
虫の声です。教え子に「青も白い」と教えてひんしゅくをかった思い出があります。
以来、童謡を歌う時は、多少動揺していました。   (8月18日飯田芳男)

Hello校長室139


■猛暑の予報がでています。八日目のセミに「来夏もまた会いましょう」と、声を
かけてあげました。さて、学校はいろいろなメンテナンスをしています。電気を止
めてエアコンも点検しました。二中生の皆さんが、少しでも快適に学校生活をおく
れるように願っています。ところで、我が家もエアコンから異音するので修理セン
ターに電話をしました。排水用のポンプからポコポコ音がすると伝えたら、「気圧
等の関係です。異常はありません。」と名回答。ホッとしました。続けて私が「も
う一台のエアコンからは、カエルの鳴き声のような音がします。」と伝えました。
すると「その症状が10分以上連続したら、またお知らせください」とほほえみな
がら(たぶん?)優しく回答してくれました。私もメンテナンスが必要かもしれま
せん。耳鼻科に行きます。              (8月17日飯田芳男)

Hello校長室138


■旧盆が終わるこの頃、とある小さな駅で、お孫さんを見送るご夫婦の寂しそうな
姿を思い出します。徳島の阿波踊りは二日間で終了となりました。「お盆がおわっ
ちゃったね」という市民の声がテレビでながれました。年に何度もない行事が通り
過ぎていくと悲しい気持ちになります。長崎では精霊流しがおこなわれました。新
盆の寂しさを、立派な船や爆竹でにぎやかさをかもしだしていました。暦のうえで
は少しずつ季節が移ろいでいます。私は、今日もさだまさしさんの名曲をくちずさ
みながら、曙町界隈を通り過ぎています。       (8月16日飯田芳男)

Hello校長室137


■仕事の合間にお墓参りに行こうと思っていますが、時折、雨が激しく降るのでま
だ出かけていません。ぼちぼち(?!)行ってみようと思います。さて今日は、先
の大戦が終わった日です。読売新聞〈編集手帳〉は、終戦記念日のどこが記念日な
の?という子どもの詩に、選者が「またとない反省の日だからです」と答えたのは
実に明瞭な評だったと紹介しています。私も記念日と称するのはどうかなと思って
いました。毎年考えさせられる一日です。私は平和のありがたさをつい忘れがちで
です。でも日々の大変さや喜びを実感できるのも、世の中が平和だからなんですね。
台風が接近しています。こちらの被害もないことを祈っています。
                          (8月15日飯田芳男)

Hello校長室136


■夏休みの後半からラジオ体操が始まる地域もあるかもしれません。私も小学生の
頃は、皆勤賞を目指して参加していました。皆勤賞はお菓子を一袋いただけます。
でも、よくそれだけのことで必死に参加したなあと思います。前半と後半あわせて
20回だったと思います。毎年旅行に出かける友人は、はじめからラジオ体操への
意欲を感じさせません。私は「旅行よりお菓子!」寂しい価値観でした。思えば、
当時は、子供会、ラジオ体操、盆踊り、学校のプールとたくさんの行事に参加して
いたなと思います。確実に42日間あった夏休みの使い道は各行事に参加するとい
うこと以外になかったのですね。さて先日、副校長先生から「正しいラジオ体操」
の講習がありました。技術を体得した私は、どこかの地域のラジオ体操に参加しよ
うと思います。その時は「ひろみちおにいさん?」って、声をかけてください。遠
慮せず!                       (8月14日飯田芳男)

Hello校長室135


■今日はイギリスの「LeftーHanders Club」が提唱した左利きの日です。日本では
2月10日が0120でレフトと読めるので「左利きグッズの日」としているようで
す。ということで、日本の左利きの日は2月10日がメインと言えそうです。私は、
左利きだったのですが父親に矯正されました。「野球の時守備位置が限られる」とい
う理由でした。別に私はプロを目指していないのですが、父は星一徹のつもりだった
と思います。二中生の皆さんの中にも左利きの生徒がいることでしょう。左利きの良
さをノビノビ発揮してほしいですね。父は左利きながらキャッチャーをやっていまし
た。守備位置が限られているという父の言葉が不思議でした。時々サウスポーという
曲を聴くと、率先して全国の左利きの方にエールをおくっています。
                           (8月13日飯田芳男)

Hello校長室134


■休みの日は家族が三食とるので、食事の用意が大変だと思います。それを察して
私も率先して食事を作っています。そこでの強い味方は電子レンジです。さてこの
電子レンジですが、今でこそ「チンして」で意味が通り、家庭に一台、なくてはな
らない存在になりました。でも、発売当時の価格が、20万円位したと記憶してい
ます。昭和47年頃です。昭和38年頃新幹線の食堂車用に開発されたのは100
万円をこえていたという記録を読んだことがあります。我が家に登場したのは昭和
50年代半ばでした。今我が家の電子レンジは、「温める」機能しか活用していま
せんが、なくてはならない存在です。そのおかげで、私でも短時間で食事の用意を
することができます。先日もほめられようと思って食事当番を引き受けました。メ
ニューは、買ってきた冷製パスタです。もちろん、チンしました。しかし何という
ことでしょう。家族から、それはそれは冷たい視線が向けられました。もっと冷静
にならなくてはと思いました。            (8月12日飯田芳男)

Hello校長室133


■山の日です。私は登山はやりませんが、人生という山を登っています。高くは
ない山ですが、いくつ越えてもまた次の山があります。先日クラス会で、小学校
卒業式以来の教え子と再会しました。彼は、クラスの児童全員が写っている写真
を持ってきました。写真の裏に私がひと言書いていました。つらい時があったら
この写真をながめたらというような、つたない一文でした。ですが、ちょっとで
も彼の心のよりどころになっていたようで、恥ずかしさもありつつ、嬉しい報告
を拝聴していました。また、クラス会で出会う教え子は、誰もが私をはるかに越
えて立派になっていて、頼もしく思っている昨今です。ところで「人はなぜ山に
のぼるのでしょうか?」 登山家ジョージマロリーが「そこに山があるからだ。」
と言っています。解釈は諸説ありますが、マロリーの言う山は、「人生」ではな
く、エベレストだったという説もあります。まっ、ともかく今日は山の日です。
軟弱な私は、山は眺めるものだと思っております。  (8月11日飯田芳男)